江戸時代後期に編纂された『甲斐国志』巻一において「九筋」の項があり、「本州九筋ヨリ他州ヘ達する道路九条アリ皆路首ヲ酒折ニ起ス」と記述されている。酒折とは現在の甲府市酒折にある酒折宮の所在する地域であり、そこを起点に外部の令制国へ伸びる9つの古道について説明している。
なお、「筋」とは道路以外にも江戸時代における行政区画のことを指す場合があり(筋を参照)、甲斐国でも独自の地域区分として九筋二領が設けられている。九筋の名前はこれが影響していると考えられている。
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