田辺徹 (美術史家)
日本の美術史学者
田辺 徹(たなべ とおる、1925年-2020年 )は、日本の美術史学者。成安造形大学名誉教授。
人物情報 | |
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生誕 |
1925年??月??日 日本石川県金沢市 |
死没 | 2020年1月1日 (95歳没) |
出身校 | 京都大学 |
子供 | 田辺 清(美術史研究者) |
学問 | |
研究分野 | 美術 |
研究機関 | 平凡社、成安造形大学 |
経歴
編集1925年、石川県金沢市生まれ。父・田辺孝次も美術研究者で、父のフランス留学帰国に伴って東京市へ移った。京都大学文学部哲学科美学美術史専攻で学び、1949年に卒業。
1949年に平凡社に入り、平凡社第一編集部長、『太陽』編集長などとして1985年まで勤務。月刊『太陽』編集長時代には、廃刊寸前だった同誌を復活させた[1]。同時に、1954年から1985年まで財団法人朝倉彫塑館評議員、監事をつとめた。退社後は、1990年から1991年までドイツ国立エッセン大学造形芸術学部特別研究員。1993年、成安造形大学教授に就いた。1996年からは同大学学長を務めた。2000年に退任し、同大学名誉教授となった[2]。
家族・親族
編集著作
編集- 著書
- Hokusai Tohru Tanabe, Fenice 2000.
- 『回想の室生犀星 文学の背景』博文館新社, 2000
- 『国際文化関係論』建帛社, 2002
- 『美術批評の先駆者、岩村透 ラスキンからモリスまで』藤原書店, 2008
- 『戦争と政治の時代を耐えた人びと 美術と音楽の戦後断想』藤原書店, 2016
- 共著
- 翻訳
- 『オルセ美術館 絵画 (Scala/Misuzu美術館シリーズ) ミシェル・ラクロットほか著, みすず書房, 1989
- 『アムステルダム国立美術館 (Scala/Misuzu美術館シリーズ) エミール・メイエル著, みすず書房, 1990
- 『プラド美術館 (Scala/Misuzu美術館シリーズ) ホセ・アントニオ・デ・ウルビノ編, みすず書房, 1990
- 『ウィーン美術史美術館 (Scala/Misuzu美術館シリーズ) マンフレート・ライテ=ヤスパー、ヴォルフガング プロハスカ, ルドルフ ディステルベルガー著, 田辺清共訳. みすず書房, 1991
- 『ノイエ・ピナコテーク ミュンヘン』(Scala/Misuzu美術館シリーズ) クリスティアン・レンツ著, みすず書房, 1992
- 『ヴィクトリア&アルバート美術館 (Scala/Misuzu美術館シリーズ) エリザベス・エスティーヴ=コールほか著, みすず書房, 1992
- 『ルーヴル美術館 ヨーロッパ絵画 (Scala/Misuzu美術館シリーズ) ミッシェル・ラクロット, ジャン=ピエール・キュザン著, みすず書房, 1994
- 『ウフィツィ美術館 (Scala/Misuzu美術館シリーズ) ルチアーノ・ベルティ, カテリーナ・カネヴァ, アンナ・マリーア ペトリオーリ・トファニ著, みすず書房, 1994
脚注
編集- ^ 紹介(版元ドットコム)
- ^ 『戦争と政治の時代を耐えた人びと』