田村神社 (郡山市)
福島県郡山市にある神社
田村神社(たむらじんじゃ)は福島県郡山市田村町にある神社である。坂上田村麻呂が建立した鎮守山泰平寺が始まりと伝えられる。
田村神社 (郡山市) | |
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所在地 | 福島県郡山市田村町山中字本郷135 |
位置 | 北緯37度20分18秒 東経140度24分22秒 / 北緯37.33833度 東経140.40611度 |
主祭神 | 坂上田村麻呂 |
社格等 | 県社 |
創建 | 大同年間 |
例祭 | 旧暦6月13日、6月14日、11月3日 |
歴史
編集坂上田村麻呂が東夷征伐の際に鎮守山泰平寺を建立し、本尊として大元帥明王像を安置。これが田村神社の元となる。厨子は安土桃山時代、本殿は江戸時代初期に建築された[1]。
1689年(元禄2年)4月29日には松尾芭蕉と曾良が訪れ、その様子が曾良の日記に記されている。
1836年(天保7年)10月23日には安積艮斎が訪れている[1]。
明治時代、神仏分離令により田村神社と改称。その際に仏具は近くの円通寺に移されたが、その後、田村神社が返還要求を出したことで裁判となり、仏具は田村神社に返還、祭事は円通寺が行なうという条件で和解し、現在に至る。
文化財
編集建造物
編集- 厨子(県指定重要文化財)
- 本殿(市指定重要文化財)
- 脇社神明社本殿(市指定重要文化財)
- 脇社春日社本殿(市指定重要文化財)
その他
編集- 絵馬 佃島南望之図(県指定重要文化財)
- 絵馬 三国志三傑図(県指定重要文化財)
- 絵馬 大江山図(県指定重要文化財)
- 蒔絵 神馬図額(県指定重要文化財)
- 絵馬 繫馬図(県指定重要文化財)
- 算額(市指定重要文化財)
- 絵馬 鎮西八郎為朝図(市指定重要文化財)
- 延宝八年検地燈籠(市指定重要文化財)
祭礼
編集山中祭り
編集かつては旧暦6月13日、6月14日、現在は7月の第3土曜日、日曜日に行なわれる。周辺に露天が並び、神社の祭礼や山中太鼓、豊年踊りなどが行なわれ、餅などがふるまわれる他、廃仏毀釈前の旧鎮守山泰平寺の秘仏である聖観世音菩薩像や大元帥明王像などの開帳が行われることもある[2]。
紅葉ライトアップ
編集11月の紅葉の時期には氏子や信徒会、田村町観光協会などにより、表参道や東参道にて紅葉のライトアップが行われる[3]。
その他
編集交通
編集鉄道
編集乗用車
編集その他
編集- 正面の参道の石段はかなり急なので、注意が必要。
- 一部の文化財の見学には、事前に申し込みが必要。
脚注
編集- ^ a b 安藤智重『安積歴史入門』歴史春秋社、2014年、37頁。ISBN 978-4-89757-841-5。
- ^ “山中祭り”. ARUKUアンテナ. a.ru.ku 出版. 2017年11月24日閲覧。
- ^ “田村神社 紅葉ライトアップ~グラデーションの美〈郡山市田村町〉”. ふくしまハナミゴロ. ふくしまハナミゴロ. 2017年11月24日閲覧。