田中宏和運動
田中宏和運動(たなかひろかずうんどう)は、日本全国の「田中宏和(たなかひろかず)」および同音異字の人物を集める社会運動。運動の発起人は田中宏和[注 1]。
団体種類 | 一般社団法人 |
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設立 | 2014年 |
所在地 |
日本 東京都中央区銀座一丁目15番7号 北緯35度40分24.5秒 東経139度46分12.5秒 / 北緯35.673472度 東経139.770139度座標: 北緯35度40分24.5秒 東経139度46分12.5秒 / 北緯35.673472度 東経139.770139度 |
法人番号 | 7010005021975 |
主要人物 | 代表理事 田中宏和 |
活動地域 | 日本 |
活動内容 | 同姓同名による新しいコミュニティーの創造 |
活動手段 | ギネス記録挑戦、メディア出演 |
会員数 | 250人 |
ウェブサイト | http://www.tanakahirokazu.com/ |
歴史
編集1994年、奈良県立桜井商業高等学校の田中宏和がプロ野球ドラフト会議で近鉄バファローズから1位指名を受けてプロ野球選手となったことをきっかけに、大手広告代理店電通に勤めている田中宏和が同姓同名探しを始めたことが原点[1][2][3]。
2002年、『ほぼ日刊イトイ新聞』でこの運動が紹介された[4]ことがきっかけで、徐々に知名度を増す[5]。
2009年には作詞:田中宏和(発起人)、作曲:田中宏和(作曲家)によるテーマソング「田中宏和のうた」が制作される。歌唱は田中宏和(11人)[6]。その後、TBSテレビ『新知識階級 クマグス』に取り上げられたことで大きく知名度を上げ、2010年には同姓同名14人の共著『田中宏和さん』を出版した[7]。
2011年、67人の同姓同名の「田中宏和」を集めてギネス記録を目指したが、米国の実業家マーサ・スチュワートがテレビ番組の企画で2005年に164人の「マーサ・スチュワート」を集めていたことが判明。「マーサ・スチュワート」の記録が登録され、「田中宏和」のギネス記録登録はならなかった[1][8]。
2014年、「同姓同名による新しいコミュニティーの創造」を目的とする「一般社団法人田中宏和の会」が設立され、運動の発起人でもある「田中宏和」が代表理事に就任する[9]。
2017年、「漢字表記による同姓同名の人物」によるギネス記録を目指して再挑戦した。しかし、ギネス本部から漢字表記は国籍が限られるため認められないとの通知を受け、集まった人数も87人で「マーサ・スチュワート」の記録に及ばなかった[1][10][11][12]。
その後は2度目のギネス挑戦失敗を受けて、同音異字の「タナカヒロカズ」(田中浩和、田仲博一、太中絋一、多名賀弘和、他中博和、多仲弘和など)に拡大した交流活動も併せて行うこととし、二刀流で活動を展開している[10]。2021年9月現在、全国で155人の「田中宏和」が参加を表明している[13]。
2022年3月7日、テレビ朝日の『激レアさんを連れてきた。』に「ほぼ幹事の田中宏和」が出演した。2022年6月4日、田中尋和が176人目のメンバーとして加入したことにより、「田中宏和運動」から「タナカヒロカズ運動」へと拡大。
2022年10月29日、3度目の挑戦で渋谷に178人の「タナカヒロカズ」が集合し、ギネス記録認定を達成した[14][15]。
2023年2月4日、セルビアで行われたイベントにおいて、「ミリツァ・ヨバノビッチ」(Milica Jovanovic)の同姓同名が256人集結し、ギネス世界記録に認定された。これにより、前述の田中宏和が保有していた世界記録は98日で破られることになった[16][17]。
備考
編集日本で最も同姓同名の多い名前は、1990年代後半の姓氏研究家による調査では「田中実」、1986年の明治生命による調査では「佐藤和子」であるとされる[18]。また、この運動に先立つ同姓同名の集合としては、1951年に同姓同名の著名人の「伊藤武雄」5人が集まって撮影した写真が残されている[19]。
活動のきっかけとなったプロ野球選手の田中宏和は、のちに「ピッチャーのタナカヒロカズ」として活動に参加している[20]。
ロゴマーク
編集「田中宏禾口」(「口」の上に「S」が重なっている。Sは英語で複数形)。年賀状やTシャツなどに使われる。
テーマソング
編集「田中宏和のうた」
脚注
編集注釈
編集- ^ 田中宏和運動の公式サイト・タナカヒロカズ.comでは、区別のため「ほぼ幹事の田中宏和(タナカヒロカズ)」と称している。
- ^ 作詞と作曲は同姓同名の別人。
出典
編集- ^ a b c “尋ね人タナカヒロカズ全国カラ集マレ”. 朝日新聞. (2022年10月25日)
- ^ “ハマりました:同姓同名集め 不思議な親近感で連帯”. 毎日新聞. (2017年5月2日). オリジナルの2017年5月2日時点におけるアーカイブ。
- ^ “ウェブ電通報 | 田中 宏和”. dentsu-ho.com. 2023年2月18日閲覧。
- ^ “田中宏和・年賀状の軌跡。”. ほぼ日刊イトイ新聞. (2002年12月30日). オリジナルの2002年12月31日時点におけるアーカイブ。
- ^ “全メディアで話題沸騰中!田中宏和は田中宏和を求め田中宏和と集う。本気でギネス申請中!35人の田中宏和大集合!史上最強の同姓同名イベント『田中宏和運動全国大会』ライブレポート(10.4.3開催)”. 2010-05-28. オリジナルの2019年2月28日時点におけるアーカイブ。
- ^ “「田中宏和のうた」をレコーディングしました。”. 田中宏和.com (2009年10月17日). 2019年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月12日閲覧。
- ^ “史上初? 同姓同名本 著者は14人の「田中宏和さん」”. J-CAST. (2010年2月26日). オリジナルの2015年7月1日時点におけるアーカイブ。
- ^ “同姓同名の不思議、ギネスに挑戦する田中さん”. NIKKEI STYLE. (2014年9月19日). オリジナルの2018年3月21日時点におけるアーカイブ。
- ^ “特集ワイド:新しい連帯の形? 同姓同名さんと話してみれば 偶然が出会いもたらす面白さ”. 毎日新聞. (2019年3月23日). オリジナルの2019年4月22日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b “全国の「田中宏和」さん、ギネス失敗も同姓同名の絆”. NIKKEI STYLE. (2017年11月24日). オリジナルの2021-00-00時点におけるアーカイブ。
- ^ “右も左も田中宏和さん 87人の田中宏和さん同士が名刺交換する「田中宏和運動2017」がすごすぎた”. ねとらぼ. (2017年11月4日). オリジナルの2017年11月5日時点におけるアーカイブ。
- ^ “同姓同名の田中宏和さん87人が集結 世界記録更新はならず”. 産経新聞. (2017年10月28日). オリジナルの2017年10月28日時点におけるアーカイブ。
- ^ “あと10名でギネス記録!同姓同名を集めて27年「田中宏和運動」の今”. GetNavi web. (2021年9月3日). オリジナルの2021年9月3日時点におけるアーカイブ。
- ^ “178人のタナカヒロカズが東京に集結!"同姓同名"ギネス世界記録を達成”. (2022年10月29日)
- ^ “タナカヒロカズ178人集結 同姓同名が集まるギネス世界記録を達成:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞. (2022年10月29日)
- ^ “タナカヒロカズさん「98日天下」 セルビアで同姓同名ギネス記録更新”. 産経新聞 (2023年2月9日). 2023年2月11日閲覧。
- ^ 増田博樹 (2023年2月10日). “「タナカヒロカズ」さん破られる セルビアで同姓同名256人一堂に”. 毎日新聞. 2023年2月11日閲覧。
- ^ “同姓同名、大集合の魅力 日本で最多の名前は?”. 朝日新聞. (2017年11月6日). オリジナルの2017年11月6日時点におけるアーカイブ。
- ^ 『アサヒグラフ』1951年新年号、朝日新聞社
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2022年10月29日). “「タナカヒロカズ」さんが178人集う 〝3度目の正直〟でギネス世界記録達成”. サンスポ. 2023年2月18日閲覧。