田中 利明(たなか としあき、1951年昭和26年)5月13日[1] - )は、日本政治家大分県佐伯市長(2期)。元大分県議会議員(5期)、元佐伯市議会議員(4期)。

田中 利明
たなか としあき
生年月日 (1951-05-13) 1951年5月13日(73歳)
出生地 日本の旗大分県佐伯市
出身校 宮崎大学農学部卒業
所属政党無所属→)
自由民主党→)
無所属

当選回数 2回
在任期間 2017年4月17日 - 現職

大分県の旗 第71代大分県議会議長
在任期間 2015年5月14日 - 2017年3月29日

大分県の旗 第93代大分県議会副議長
在任期間 2013年3月28日 - 2014年3月27日

選挙区 佐伯市選挙区
当選回数 5回
在任期間 1999年4月30日 - 2002年
2003年4月30日 - 2017年4月2日

佐伯市旗 佐伯市議会議員(旧制)
当選回数 4回
在任期間 1983年 - 1999年
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経歴

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大分県佐伯市出身[2]。1971年(昭和46年)3月、大分県立佐伯鶴城高等学校卒業。1975年(昭和50年)3月、宮崎大学農学部卒業[3]

1983年(昭和58年)4月、旧佐伯市議会議員選挙に立候補し初当選。4期連続当選。1999年(平成11年)4月、大分県議会議員選挙に立候補し初当選。

2002年(平成14年)11月、佐伯市長の小野和秀が任期途中で死去。これに伴って同年12月22日に行われた市長選挙に立候補するも、元市長の佐藤佑一に敗れ落選[4]

2003年(平成15年)の県議選に無所属で出馬し2期目の当選を果たす[5]。2007年(平成19年)の県議選は自由民主党公認で3選[6]。通算5回目の当選後の2015年(平成27年)5月14日、大分県議会議長に就任した[7]

2017年(平成)4月2日告示、4月9日執行の佐伯市長選挙にて無投票で初当選した[8]。4月17日、市長就任[9]

2021年(令和3年)1月13日、体調不良で前日に早退した副市長の阿部邦和はPCR検査を受診。新型コロナウイルスに感染していたことが判明した。そのため田中ともう一人の副市長の菅隆久も検査を受けたが、陰性だった[10]

同年4月11日投開票の佐伯市長選挙に自民党推薦無所属で立候補。元市議の冨高国子、元市議会議長の三浦渉[注 1]日本維新の会公認を受けた江藤健続の新人3候補を下し、再選した[12]

※当日有権者数:59,352人 最終投票率:66.88%(前回比:pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
田中利明69無所属17,240票43.95%(推薦)自由民主党
冨高国子64無所属12,970票33.06%
三浦渉72無所属5,545票14.13%
江藤健続47日本維新の会3,474票8.86%

副市長2人が逮捕

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再選12日後の2021年(令和3年)4月23日、大分県警は、告示前に市職員に選挙運動したとして、公選法違反(事前運動、公務員の地位利用)の疑いで副市長の菅隆久を逮捕した[13]。複数の関係者の証言により、菅が応援したのは田中であることが明らかとされた[14]。市職員の労働組合は冨高国子を支援したため、菅は労組に加入していない市幹部らに支持を広げようとしていたという。田中は同日、市役所で記者会見し、自身の関与や指示について「私は知らない」と否定した[15]。4月30日、菅は副市長を辞職。5月9日、副市長の阿部邦和はコロナ感染から回復するも、任期満了により退任[16]

同年5月13日、大分県警は、菅と阿部を公選法違反の疑いで逮捕。菅は2度目の逮捕。なお、田中が県議会議長を務めていたときの県議会事務局長が阿部だった[16]。6月4日、大分区検察庁は2人を公選法違反の罪で略式起訴し、大分簡易裁判所は菅前副市長に対して罰金50万円、阿部前副市長に対して罰金30万円の略式命令を出した[17]

市が設置した調査委員会が2021年8月に市に提出した調査報告書で、前副市長2人の依頼に応じて、管理職75人が現職の支援とりまとめに関与したと認定された。市は、3月当時に管理職で現在も市に在籍する67人を文書訓告などの処分にすると発表した[18]

脚注

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注釈

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  1. ^ 三浦渉は、佐伯市の番匠川漁協組合長を務めていたときに使途不明金があったとして、2019年6月19日、業務上横領の疑いで書類送検された。これを受けて佐伯市議会は同年6月21日、議長だった三浦に対する不信任決議案を賛成多数で可決した[11]

出典

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  1. ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、425頁。
  2. ^ “田中県議会議長出馬へ 佐伯市長選”. 大分合同新聞. (2017年1月11日). オリジナルの2017年1月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170112191026/https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/01/11/133527918 2017年7月20日閲覧。 
  3. ^ 市長プロフィール”. 佐伯市. 2022年5月30日閲覧。
  4. ^ 過去の選挙結果(2002年10月から12月まで)”. Geocities. 2002年12月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月30日閲覧。
  5. ^ 大分県議会議員選挙(2003年4月13日)”. Geocities. 2006年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月30日閲覧。
  6. ^ 大分県議選 : 開票結果 : 統一地方選2007”. 読売新聞. 2007年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月30日閲覧。
  7. ^ 歴代議長・副議長一覧”. 大分県ホームページ. 2022年5月30日閲覧。
  8. ^ “佐伯市長に田中氏 無投票当選、54年ぶり”. 大分合同新聞. (2017年4月3日). オリジナルの2007年4月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170402204317/https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/04/03/JD0055622681 2017年7月20日閲覧。 
  9. ^ 長・議員の任期満了一覧表”. 大分県ホームページ. 2022年5月30日閲覧。
  10. ^ 佐藤幸徳、寿柳聡 (2021年1月15日). “大分・佐伯市の副市長が感染 市長は陰性”. 朝日新聞. https://www.asahi.com/articles/ASP1H3H3ZP1GTPJB00H.html 2021年4月23日閲覧。 
  11. ^ “佐伯市議会 横領容疑書類送検の議長、不信任案可決 /大分”. 毎日新聞. (2019年6月22日). https://mainichi.jp/articles/20190622/ddl/k44/010/266000c 2021年5月14日閲覧。 
  12. ^ 佐伯市長選挙田中利明氏が2期目の当選テレビ大分2021年4月12日付
  13. ^ “公選法違反疑い、副市長逮捕 大分・佐伯、市長選巡り”. 東京新聞. (2021年4月23日). オリジナルの2021年4月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210423045409/https://www.tokyo-np.co.jp/article/100001 2021年4月23日閲覧。 
  14. ^ “佐伯市長の再選協力依頼か、大分 公選法違反容疑の副市長”. 東京新聞. (2021年4月23日). オリジナルの2021年4月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210423144141/https://www.tokyo-np.co.jp/article/100066 2021年4月23日閲覧。 
  15. ^ “大分県佐伯市副市長を逮捕 市長選で投票を依頼した疑い”. 朝日新聞. (2021年4月23日). https://www.asahi.com/articles/ASP4R62S8P4RTIPE02H.html 2021年4月23日閲覧。 
  16. ^ a b “市長選で現職の票取りまとめか、前副市長2人を逮捕”. 読売新聞. (2021年5月14日). https://www.yomiuri.co.jp/national/20210514-OYT1T50059/ 2021年5月14日閲覧。 
  17. ^ “佐伯市 前副市長2人 公職選挙法違反の罪で略式起訴”. NHK. (2021年6月4日). オリジナルの2021年6月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210605102808/https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20210604/5070009926.html 2021年6月5日閲覧。 
  18. ^ “佐伯市長選めぐり、管理職大量処分 「法令認識に甘さ」”. 朝日新聞. (2021年8月19日). https://www.asahi.com/articles/ASP8L6WCMP8LTPJB004.html 2021年8月22日閲覧。 

外部リンク

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公職
先代
西嶋泰義
 大分県佐伯市長
2017年 -
次代
現職