生駒山口神社
奈良県平群町にある神社
生駒山口神社(いこまやまぐちじんじゃ)は、奈良県生駒郡平群町櫟原(いちはら)に鎮座する神社。『延喜式』神名帳には、大社に列せられる式内社。旧社格は、村社。
生駒山口神社 | |
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境 内 | |
所在地 | 奈良県生駒郡平群町櫟原5-1 |
位置 | 北緯34度38分44.8秒 東経135度41分44.8秒 / 北緯34.645778度 東経135.695778度座標: 北緯34度38分44.8秒 東経135度41分44.8秒 / 北緯34.645778度 東経135.695778度 |
主祭神 | 素戔嗚命、櫛稲田姫命 |
地図 |
概要
編集『延喜式』には、「伊古麻山口神社」とあり、朝廷の月次祭・新嘗祭では、幣帛に預かる旨が定められている。
但し、特選神名牒では、祭神は、大山祇命と記されている。[1]
本殿右側の境内社は、大神社(祭神:天照大神)。
本殿左側の境内社は、右から、猿田彦社(祭神:猿田彦命)、八幡社(祭神:誉田別命)、春日社(祭神:春日神)、厳島社(祭神:市杵島姫命)、稲荷社(祭神:稲荷神)、夷社(祭神:事代主神)[2]。
また、厳島社の向かって右側には、「正一位白一大明神(しょういちいはくいちだいみょうじん)」と彫られた石が、祀られており、農耕の神である稲荷の白狐を祀った石であるが、眼病にも御利益があるといわれている。
近世以前は、牛頭天王を祀っており、廃仏毀釈によって仏教色の強い牛頭天王に代わって、素戔嗚命を祀った。
創祀・由緒は、詳らかでないが、俗に滝ノ宮ともいい、元は南西の滝の傍らにあったと伝えられる。
おそらく生駒山系の守護神だったとみられ、山口十社の一つであった。
文化財
編集生駒山口神社では、秋の大祭の1週間前に神社の祭神である男神と姫神が氏子の家にお渡りし、祭りの前日の宵宮[3]に神社に帰っていく「オハキツキ」と呼ばれる行事が続いており、奈良県指定無形民俗文化財に指定されている[4]。
アクセス
編集駐車場あり。
脚注
編集- ^ “特選神名牒”. 2024年4月8日閲覧。
- ^ 平群町史編集委員会 編『平群町史』平群町役場、1976年4月、639頁。 NCID BN04492478。
- ^ 「宵宮」 。コトバンクより2022年9月22日閲覧。
- ^ “奈良県指定無形民俗文化財”. 奈良県. 2022年9月19日閲覧。