生体電位
概要
編集菌類や単細胞生物も含めてあらゆる生物の活動で生体電位が生じるとされる。従来は据え置き式の装置でなければ生体電位の計測、取得は困難で用途は研究や医療診断関係に限られていたが、近年ではBITalinoのように測定装置の小型軽量化により応用範囲が広がり、ウェアラブルコンピュータにセンサが接続されて生体信号の取得、蓄積、分析が行われ、多様なアプリケーションが開発され、高齢者、障害者の自立支援等、適用範囲が拡大しつつある[1][2]。
計測項目
編集心電図
編集→詳細は「心電図」を参照
拍動に伴う微小電流。
脳波
編集→詳細は「脳波」を参照
脳の活動に伴う微小電流。
筋電図
編集→詳細は「筋電図」を参照
筋肉の活動に伴う微小電流。
皮膚電位
編集→詳細は「皮膚電位」を参照
皮膚に生じる微小電流。
用途
編集- 診断
- 健康管理
- フィットネス
- リハビリ
- 介護ケア
- 健康維持
測定装置
編集脚注
編集- ^ 佐藤帆紡, 川畑共良, 田中文英 ほか、ロボットスーツHALによる移乗介助動作の支援」『日本機械学会論文集 C編』 76巻 762号 2010年 p.227-235, doi:10.1299/kikaic.76.227, 日本機械学会
- ^ 新宮正弘, 江口清, 山海嘉之, 「バイオフィードバックを用いたポリオ経験者の筋神経系制御能力の改善とロボットスーツHALによる麻痺肢動作支援(機械力学,計測,自動制御)」『日本機械学会論文集 C編』 76巻 772号 2010年 p.3630-3639, doi:10.1299/kikaic.76.3630, 日本機械学会
参考文献
編集- 「生体センシング入門」『インターフェース』、CQ出版、2015年4月。
- 「スポーツに健康に!ウェアラブル人間センサ入門」『インターフェース』、CQ出版、2016年9月。
- 平間淳司, 松岡大輔, 松井良雄 ほか, 「光源制御をマイタケの生体電位の自発性リズム変動に連動させた茸栽培の試み」『植物環境工学』 20巻 2号 2008年 p.90-97, doi:10.2525/shita.20.90
- 広林茂樹, 田村祐輔, 山淵龍夫 ほか, 「植物生体電位を用いた人体活動モニタリング」『電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌)』 127巻 4号 2007年 p.258-259, doi:10.1541/ieejsmas.127.258
- 内田徹, 中西美一, 坂野正, 「栽培環境制御のための植物生体電位計測に関する研究 ホウレンソウの葉面電位計測」『植物工場学会誌』 3巻 1号 1991年 p.7-16, doi:10.2525/jshita.3.7, 日本生物環境工学会
- 植草新一郎, 近田裕幸, 那須練三, 「植物における生体電位とフラクタル」『明治大学科学技術研究所紀要』 31巻 10号 1992年 p.151-173, NAID 110004643393