瓢箪塚古墳 (海老名市)
日本の神奈川県海老名市にある古墳
瓢箪塚古墳(ひさごづかこふん、瓢箪山古墳/上浜田7号墳)は、神奈川県海老名市国分南にある古墳。形状は前方後円墳。上浜田古墳群を構成する古墳の1つ。海老名市指定史跡に指定されている。
瓢箪塚古墳 | |
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墳丘(左に前方部、右奥に後円部) | |
別名 | 瓢箪山古墳/上浜田7号墳 |
所属 | 上浜田古墳群 |
所在地 | 神奈川県海老名市国分南3丁目1055番(ひさご塚公園内) |
位置 | 北緯35度26分52.57秒 東経139度24分6.07秒 / 北緯35.4479361度 東経139.4016861度座標: 北緯35度26分52.57秒 東経139度24分6.07秒 / 北緯35.4479361度 東経139.4016861度 |
形状 | 前方後円墳 |
規模 | 墳丘長80m |
埋葬施設 | 不明 |
出土品 | 埴輪 |
築造時期 | 4世紀末-5世紀初頭 |
史跡 | 海老名市指定史跡「瓢箪塚古墳」 |
地図 |
概要
編集神奈川県中央部、座間丘陵頂部の相模川と両岸平野を見下ろす位置に築造された古墳である[1]。丘陵上では前方後円墳(本古墳のみ)・円墳・方墳の計7基が分布しており、上浜田古墳群を形成する。1996年(平成8年)に発掘調査が実施されている[2]。
墳形は前方後円形で、前方部を南方向に向けるが、前方部前端は現在までに失われている。墳丘長は推定80メートル程度を測り、海老名市内では最大規模になる[2]。また墳丘外表では埴輪片が検出されている[2]。埋葬施設は未調査のため明らかでない。
この瓢箪塚古墳は、古墳時代中期初頭の4世紀末葉-5世紀初頭頃の築造と推定される[2]。出土埴輪は神奈川県内において最古級に位置づけられ、一帯における初期の有力古墳として重要視される古墳である[3]。
遺跡歴
編集- 1910年(明治43年)、『神社名勝古蹟誌』に記述[2]。
- 1919年(大正8年)、海老名村(当時)により村有地化[2]。
- 1996年(平成8年)、発掘調査(海老名市遺跡調査会、1997年に報告書刊行)[2]。
- 1998年(平成10年)8月28日、海老名市指定史跡に指定[1]。
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後円部墳頂
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前方部から後円部を望む
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後円部から前方部を望む
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前方部正面の相模國造之墳墓碑
文化財
編集海老名市指定文化財
編集- 史跡
- 瓢箪塚古墳 - 1998年(平成10年)8月28日指定[1]。
関連施設
編集- 海老名市温故館(海老名市立郷土資料館)(海老名市国分南) - 瓢箪塚古墳出土埴輪・上浜田2号墳出土品を展示。
脚注
編集参考文献
編集(記事執筆に使用した文献)
- 史跡説明板(海老名市教育委員会、2001年設置)
- 「瓢箪塚古墳」『日本歴史地名大系 14 神奈川県の地名』平凡社、1984年。ISBN 4582910335。
- 大谷猛「瓢箪山古墳」『日本古墳大辞典』東京堂出版、1989年。ISBN 4490102607。
関連文献
編集(記事執筆に使用していない関連文献)
- 『瓢箪塚古墳 上浜田古墳群第7号墳 発掘調査報告書』海老名市遺跡調査会、1997年。
関連項目
編集外部リンク
編集- 瓢箪塚古墳 - 海老名市観光情報ホームページ「えびなめぐり」