玉城絵美
玉城 絵美(たまき えみ、1984年1月20日[1][2] - )は、日本の研究者兼経営者。琉球大学工学部知能情報コース教授。H2L株式会社創業者・代表取締役社長[3][4]。東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻特定客員大講座特定客員教授。沖縄電力取締役。博士(学際情報学)。BodySharingの提唱者。
人物情報 | |
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生誕 |
1984年1月20日(40歳) 日本・沖縄県中頭郡北谷町 |
出身校 |
琉球大学工学部情報工学科 筑波大学大学院システム情報工学研究科知能機能システム専攻 東京大学大学院学際情報学府総合分析情報学コース |
学問 | |
研究分野 | ヒューマンコンピュータインタラクション |
研究機関 |
琉球大学工学部 H2L株式会社 |
博士課程指導教員 | 暦本純一 |
学位 | 博士(学際情報学) |
人物・経歴
編集1984年、沖縄県中頭郡北谷町生まれ[5]。 1999年、北谷町立桑江中学校卒業[6]。2002年、沖縄県立球陽高等学校(理数科)卒業[6][7]。2006年、琉球大学工学部情報工学科卒業[2][6]。2008年、筑波大学大学院システム情報工学研究科知能機能システム専攻修了、研究科長表彰[8]。2008年、東京大学大学院学際情報学府に入学しロボットやヒューマンコンピュータインタラクションの研究を行う[6]。
2009年東京大学エッジキャピタル(UTEC)にてシーズ探索インターン、2010年Disney Research Pittsburghにて研究に従事する[9]。
身体そのものを「情報提示デヴァイス」にする「PossessedHand(ポゼストハンド)」が2011年『TIME』誌の「The 50 Best Inventions」に選出される。
2011年「ハンドジェスチャ入出力技術とその応用に関する研究」で東京大学で博士号(学際情報学)を取得し、総長賞受賞と同時に総代を務める[9]。
2011年〜2013年、東京大学大学院総合文化研究科にて認知心理学の研究に従事。
早稲田大学理工学術院准教授を経て、2021年4月より琉球大学工学部知能情報コース教授、早稲田大学理工学術院非常勤講師[10]。
2012年、H2L株式会社を共同創業(2021年より代表取締役社長)。
2015年より内閣府および経済産業省の科学研究・開発関連の委員を務める[11]。
2017年、外務省WINDS(女性の理系キャリア促進のためのイニシアティブ)大使に任命される[12]。
2020年、論文「PossessedHand: A Hand Gesture Manipulation System using Electrical Stimuli, Emi Tamaki, Takashi Miyaki, Jun Rekimoto (Augmented Human 2010)」が、国際学会ACMで「Augmented Humans Special Recognition Award」を受賞[13]。
2023年より東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻特定客員大講座特定客員教授[10][14]、沖縄電力取締役、全保連取締役[1]。
研究
編集BodySharingとヒューマンコンピュータインタラクションの研究開発を行っている。BodySharingとは、玉城が提唱した「身体に付随する感覚の相互共有によって身体の体験を2人以上の複数の身体で共有して使うこと、あるいはその技術とインタフェース」のことである[15]。ここでの“身体”とは、人、ロボット、バーチャルの身体も含んでいる。
世界初の筋変位センサー技術を搭載したコントローラー「FIrstVR」を開発し[16]、製品化してサービス展開している。
著作
編集脚注
編集- ^ a b 役員の異動について沖縄電力
- ^ a b “H2L株式会社 主任研究員/早稲田大学 人間科学学術院 助教 玉城絵美「世界的発明はどのようにして生まれたのか──身体と経験を共有できる『夢の装置』」 日立ソリューションズ「平成の世にサムライを探して」第117回”. 日立ソリューションズ. 2015年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月23日閲覧。
- ^ http://h2l.jp/about-us/
- ^ [1]
- ^ “琉球大学教授にベンチャー創業者の37歳女性が就任:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2022年2月28日閲覧。
- ^ a b c d “2018年 受賞者 | ロッキーチャレンジ賞 公式ホームページ” (2018年7月2日). 2022年2月28日閲覧。
- ^ “第3回女性リーダー部会を開催|女性リーダー部会|活動報告|一般社団法人 沖縄県経営者協会|企業の発展と地域の繁栄をめざして”. www.okinawakeikyo.or.jp. 2022年2月28日閲覧。
- ^ “Emi Tamaki”. Rekimoto Lab. 2023年5月2日閲覧。
- ^ a b “日立財団 理工系女子応援プロジェクト わたしのあした パイオニアトークVol.2”. 公益財団法人 日立財団. 2023年5月2日閲覧。
- ^ a b 玉城 絵美 (タマキ エミ) Tamaki Emi琉球大学
- ^ “共有により人生の体験を増やすボディシェアリング《玉城絵美さんインタビュー》【未来を創る発明家たち】”. 国立研究開発法人科学技術振興機構. 2023年5月2日閲覧。
- ^ [2]
- ^ “Augmented Humans 2020 Awards”. Rekimoto Lab. 2023年5月2日閲覧。
- ^ “ヒューリックと東京大学 社会連携講座 「真にインクルーシブな自然体験学習システムの創成」を開設 ~実空間とメタバースを融合した新たな「学習の場」の創成を目指す~”. 東京大学 工学部・大学院工学系研究科. 2023年5月2日閲覧。
- ^ “BodySharing: 固有感覚の伝達による体験共有”. 一般社団法人日本機械学会. 2023年5月2日閲覧。
- ^ “FirstVR: A Muscle Deformation Sensors Array Device to Detect Finger Gestures and Noise Reduction Case”. the Association for Computing Machinery. 2023年5月2日閲覧。
外部リンク
編集- Emi Tamaki (@hoimei) - X(旧Twitter)
- 玉城絵美 (emi.tamaki3) - Facebook
- 玉城絵美 - 琉球大学
- H2L株式会社
- 玉城絵美 - researchmap
- TEDxUTokyo - Emi Tamaki - Hand, Creation 2012/07/06 - YouTube 222共有保存