犬伏 湧也(いぬぶし ゆうや、1995年7月22日 - )は、徳島県出身の競輪選手日本競輪選手会徳島支部所属。ホームバンクは小松島競輪場日本競輪選手養成所(以下、養成所)第119期生。

犬伏 湧也
基本情報
本名 犬伏 湧也
いぬぶし ゆうや
生年月日 (1995-07-22) 1995年7月22日(29歳)
身長 170.5cm
体重 78.0kg
選手情報
所属 日本競輪選手会 徳島支部
ホーム 小松島
期別 119期
脚質
登録地
2021- 徳島
■最終更新日:2024年5月20日  テンプレートを表示

当初の師匠は阿竹智史(90期)であった[1]が、のちに公式プロフィール上の師匠は小倉竜二(77期、阿竹の師匠)に変更されている[2]

来歴

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徳島県北東部にある、板野郡北島町出身[3]。競輪選手だった祖父(小林峰夫、期前)から競輪の道を勧められてはいたが、少年時代の犬伏は耳を貸さず、野球に没頭していた[4]

生光学園高校駒澤大学と野球を続けるが、選手としての未来に限界を感じ、小倉竜二との出会いをきっかけに競輪選手を志す[5]。大学を2年で中退して養成所113期、115期の入学試験を受けるが、いずれも不合格。一時は競輪選手への道を断念してジムのトレーナーとして働いていた[4]。2020年、養成所3回目の受験で119期生として合格。在所中は最優秀技能賞を受賞した[6]ほか、在所成績1位で卒業。

2021年5月1日、静岡FI(ルーキーシリーズ)でデビュー、デビュー戦で初勝利を挙げたほか、同開催では3日間とも1着で初優勝(完全優勝)[7]。その後、同年11月にはS級に特別昇級を果たす[8]2022年3月には119期ルーキーチャンピオンレースを優勝した[9]

2023年3月、大垣記念(GIII)で記念初優勝。単騎で豪快にカマし、2着の古性優作を5車身千切る圧勝だった[10]

競走スタイル

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記者、選手双方から「誰でも離れてしまう危険がある」と言われるダッシュ力を生かしたカマシ、捲りが武器[11][12]。養成所では200メートルの記録会で在所トップの10秒51を計測している[7]。2023年6月の大垣記念(GIII)では、番手を回ったS級S班の松浦悠士を千切った[13]。この離れを相手ラインに利用されて負けるパターンもある[14]ほか、ラインを連れこめなかった結果を謝罪をするコメントもよく見られる[15]

勝つ時は豪快な一方で、レースパターンが読まれやすく、カマシや捲りが不発になるレースも多い。加藤慎平は「レースの組み立てに柔軟性を欠くのが課題」とまとめている[11]

脚注

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  1. ^ “【弥彦競輪・GⅠ寛仁親王牌】小倉竜二は〝弟子〟が大嫌い”. 西日本スポーツ. (2023年10月20日). https://race.nishinippon.co.jp/keirin/news/detail.php?id=5569 2024年7月4日閲覧。 
  2. ^ “プロフィール 犬伏 湧也”. KEIRIN.jp. http://keirin.jp/pc/racerprofile?snum=015553 2024年7月4日閲覧。 
  3. ^ “【競輪選手・犬伏湧也さん(北島町出身)、28日開催の若手日本一決定戦「ヤンググランプリ」出場”. 徳島新聞. (2022年12月26日). https://www.topics.or.jp/articles/-/817988 2024年5月20日閲覧。 
  4. ^ a b “谷友梨子の検車場リポート 徳島年の差コンビの湊聖二選手と犬伏湧也選手の好連携に注目”. 夕刊フジ. (2022年2月24日). https://www.zakzak.co.jp/article/20220224-6BAAFM33GJPRBF6PKEBLOUURYE/ 2024年5月20日閲覧。 
  5. ^ “Interview 犬伏湧也選手”. けいりんマルシェ. https://keirin-marche.jp/enjoy/ikemen/ikemen115/ 2024年5月20日閲覧。 
  6. ^ 第119回(男子)及び第120回(女子)選手候補生表彰”. 日本競輪選手養成所 (2021年3月1日). 2024年5月20日閲覧。
  7. ^ a b “【記者コラム】犬伏湧也 ダイヤモンドの原石”. スポーツニッポン. (2021年5月12日). https://keirinsponichi.jp/keirin_news/365344-2/ 2024年5月20日閲覧。 
  8. ^ “注目の新鋭!犬伏湧也”. Chariloto Perfecta Navi. (2022年1月27日). https://www.chariloto.com/perfectanavi/column/48251/ 2024年5月20日閲覧。 
  9. ^ “インタビュー 2022.05.11 犬伏湧也(徳島119期S級2班)”. 月間競輪WEB. (2022年5月11日). https://keirin-web.com/interview/special/340/ 2024年5月20日閲覧。 
  10. ^ “【大垣GⅢ最終日S級決勝】犬伏 やったGⅢ初V”. スポーツニッポン. (2023年3月7日). https://keirinsponichi.jp/keirin_news/20230307-oogaki-g3/ 2024年5月20日閲覧。 
  11. ^ a b 【加藤慎平の選手解説】GIレベルの先行力を身につけて不器用さをカバーしたい犬伏湧也”. netkeirin (2023年7月4日). 2024年5月20日閲覧。
  12. ^ おそろしや犬伏湧也のカマシ~大垣記念優勝戦”. Gamboo (2023年6月5日). 2024年5月20日閲覧。
  13. ^ 【水都大垣杯 回顧】犬伏湧也にまだ足りないもの”. netkeirin (2023年6月7日). 2024年5月20日閲覧。
  14. ^ “ルーキーチャンピオンレース展望”. 月間競輪WEB. (2022年2月9日). https://keirin.jp/pc/dfw/portal/guest/column/tenbo/2021/20220209_roochan.html 2024年5月20日閲覧。 
  15. ^ “【競輪】犬伏湧也よ豪快さ取り戻せ 番手に松浦悠士で本領発揮/ヤマコウ”. 日刊スポーツ. (2024年3月21日). https://www.nikkansports.com/public_race/keirin/yamakou/news/202403210000184.html 2024年5月20日閲覧。 

外部リンク

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