片山淳吉
明治期の官吏、物理教科書執筆者
片山 淳吉(かたやま じゅんきち、天保8年3月3日(1837年4月7日) - 明治20年(1887年)6月29日)は、明治期の官吏、物理教科書執筆者。初名は淳之助。
経歴
編集丹後国田辺藩士。藩命を受け江戸に出て、薩摩藩の坪井芳州の門に学んだ後、慶応元年(1865年)に慶應義塾に入り、翌年幕府開成所教授世話手伝となる。一旦帰郷して再び上京して慶應義塾に入り教員となる。1871年(明治4年)に大学少助教を経て海軍兵学寮十等出仕、1872年(明治5年)には文部省編集寮十等出仕となり、日本国最初の物理教科書『物理階梯』を編集した。ジョージ・ペイン・カッケンボスとアドルフ・ガノーの物理書を編訳した『理学啓蒙』のほか、国語や自然科学分野の教科書を数多く執筆している。
著書
編集- 『物理階梯』近代デジタルライブラリー
- 片山淳吉-古典籍総合データベース