燃えよデブゴン 正義への招待拳
『燃えよデブゴン 正義への招待拳』(原題:鹹魚番生、英題:By Hook or by Crook)は、1980年の香港映画。サモ・ハン・キンポー主演。
燃えよデブゴン 正義への招待拳 | |
---|---|
鹹魚番生 By Hook or by Crook | |
監督 | カール・マッカ |
脚本 | レイモンド・ウォン |
製作 | カール・マッカ |
出演者 |
サモ・ハン・キンポー ディーン・セキ ウー・マ カール・マッカ |
音楽 | フランキー・チャン |
公開 |
1980年8月7日 劇場未公開 |
上映時間 | 94分 |
製作国 | イギリス領香港 |
言語 | 広東語 |
燃えよデブゴン 正義への招待拳 鹹魚番生 | |
---|---|
各種表記 | |
繁体字: | 鹹魚番生 |
簡体字: | 咸鱼番生 |
拼音: | Xián Yú Fān Shēng |
注音符号: | ㄒㄧㄢˊㄩˊㄈㄢㄕㄥ |
発音: | シィェンユーファンシォン |
広東語拼音: | Haam4 Jyu4 Faan1 Saang1 |
英文: | By Hook or by Crook |
解説
編集ブルース・リー主演の「ドラゴン」シリーズへのオマージュだった『燃えよデブゴン』とはストーリーの関連性が全くない作品である。
義賊怪盗をテーマとしており、ねずみ小僧の様に貧しき人々に施す、中国では有名な義賊の「一枝花(ヤッチーファー[1])=一枝梅」(日本語吹き替え版では「お花小僧」)に憧れる太めの青年の話である。
全体的にはコメディ主体の話でサモ・ハン・キンポーのカンフーの見せ場はそれほど多くない。
1983年12月24日にフジテレビのゴールデン洋画劇場にて『燃えよデブゴン2』の邦題で日本初放送。その後、『燃えよデブゴン 正義への招待拳』の邦題でビデオ化された。
全篇で流れる音楽はマカロニウェスタンの「ミスターノーボディ」を使用している。
原題の「鹹魚番生」とは、「塩魚が生き返る」という意味。年老いて隠遁していた一枝花が甦り、再び正義のために立ち上がったことを表している。
あらすじ
編集昔の中国のお話。義賊怪盗「一枝花(ヤ・チ・ホア)」が世間を騒がせていた。警察部長はこの一枝花を捕まえる事に躍起になっていた。そこで情報を集める為にヒョー・ロリンというおかしな男を雇う。ヒョー・ロリンは一枝花と思わしき太めの男・プー・チャン(サモ・ハン・キンポー)を見付け近づき、罠に嵌めようとする。
出演
編集出演:配役:日本語吹替声優の順に表記。
- サモ・ハン・キンポー(洪金寶):プー・チャン(日本語吹替版では「デブゴン」):水島裕
- 貧しい家庭環境で育った純朴で太めの青年。義賊「一枝花」に憧れ、その真似ごとをしてる内に様々な事件に巻き込まれて行く。
- スキンヘッドで髭面の警察官。面子にかけて「一枝花」を捕えようとする。何かと職権乱用をする男。本作の監督、脚本、製作も務めている。
- 奇怪な人物であるが抜け目のない男。警察部長に雇われ「一枝花」と思わしきプー・チャンに近づく。
- 彼こそは「一枝花」その人であるが、現在は年老いて引退していた。とある事件で命を狙われており、身を隠している。
- ラウ・ガーライ(劉雅麗):麗:麻上洋子
- ヤウ・ペイリン(游佩玲):玲花:戸田恵子
- チョン・ファ(鍾發):究極の殺し屋(日本語吹替版では「ペンサンピン」):若本規夫
- エリック・ツァン(曾志偉):ガンマン:セリフなし
- 背は低いが早打ちのガンマン。一枝花に自信を取り戻させる為に対決させる。
- ラム・チェンイン(林正英)
- 殴られ役のリーダー
スタッフ
編集- 製作総指揮:レイモンド・ウォン、ガイ・ライ
- 監督・製作:カール・マッカ
- 脚本:レイモンド・ウォン
- 武術指導:サモ・ハン・キンポー、洪家班
特記
編集確認されている「デブゴン」邦題作品。なお各作品の続編性は皆無である。
→詳細は「燃えよデブゴン § 特記」を参照
脚注
編集- ^ 広東語のカナ表記ではこうなる。テレビ放映時の吹き替えでは「お花小僧」となっていた。