熊取駅
熊取駅(くまとりえき)は、大阪府泉南郡熊取町大久保中一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)阪和線の駅である。駅番号はJR-R44。
熊取駅 | |
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東口(2019年3月) | |
くまとり Kumatori | |
◄JR-R43 東佐野 (1.5 km) (1.9 km) 日根野 JR-R45► | |
大阪府泉南郡熊取町大久保中一丁目17-1 | |
駅番号 | JR-R44 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | 阪和線 |
キロ程 | 33.0 km(天王寺起点) |
電報略号 | クマ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
9,557人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1930年(昭和5年)6月16日 |
備考 |
直営駅 みどりの券売機プラス設置駅 |
概要
編集1964年に京都大学原子炉実験所(現・京都大学複合原子力科学研究所)が設置、1985年以降に多くの大学・短期大学などが開校し、泉南地域で屈指の学園都市となる。また熊取だんじり祭が毎年10月に開催され多くの人出で賑わう。
近辺にはくまとりニュータウンをはじめ新興住宅地も多数あり、天王寺へ約30分、大阪(梅田)へ約50分ということもあって中距離通勤客の利用もある。熊取町民はもちろん、泉佐野市民(特に当駅に近い佐野台・東佐野台・南泉ヶ丘・泉ヶ丘・中庄・湊・上瓦屋・下瓦屋・松風台・市場東地区の住民)の利用も多い。
歴史
編集- 1930年(昭和5年)6月16日:阪和電気鉄道の和泉府中駅 - 阪和東和歌山駅(現在の和歌山駅)間延伸により開業[1]。泉州地域一帯で盛んであるタオルを中心とした繊維産業の発展とともに人口が増えた。
- 1940年(昭和15年)12月1日:阪和電気鉄道が南海鉄道に吸収合併され、南海山手線の駅となる[2]。
- 1944年(昭和19年)5月1日:戦時買収により国有化され、運輸通信省(国鉄)阪和線の駅となる[1][2]。
- 1950年(昭和25年)9月:ジェーン台風により、ホームの上屋や駅名標が倒壊するなどの被害を受ける[3]。
- 1965年(昭和40年)3月1日:快速停車駅となる[4]。
- 1976年(昭和41年)7月1日:貨物の取り扱いを廃止[1]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[1][2]。
- 1993年(平成5年)7月1日:阪和線運行管理システム(初代)導入。
- 1997年(平成9年)10月5日:橋上駅化[5][6]。自動改札機を導入[7]。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる[8]。
- 2013年(平成25年)9月28日:阪和線運行管理システムを2代目のものに更新。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始。
- 2020年(令和2年)
駅構造
編集島式ホーム2面4線で待避設備を持つ地上駅で、橋上駅舎を有する。改札口は1ヶ所設けられている。なお橋上駅化に伴い、阪和線では初めてバリアフリーに対応した駅となった。
阪和電気鉄道特有の三角屋根をもった木造平屋の駅舎であったが、大阪府で開催される国民体育大会を契機に1997年10月5日に橋上化された。1980年ごろまでは貨物ホームがあったが、現在は撤去されている。
関西空港駅が管理している直営駅で、ICカード「ICOCA」を利用することができる(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
なお関西空港駅から地区駅長が配属されている。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1・2 | 阪和線 | 下り | 関西空港・和歌山方面[10] | |
3・4 | 上り | 鳳・天王寺・大阪方面[10] | 一部1番のりば |
- 2・3番のりばが本線、1・4番のりばが待避線である。
- 天王寺方面に向かう列車のうち、当駅始発(折り返し)は1番のりばを使用する。
ダイヤ
編集すべての普通・快速列車が停車する。当駅で快速列車と普通(時間帯によっては区間快速)の緩急接続や特急列車の通過待ちが行われている。また、当駅折り返し列車も設定されている。2022年3月のダイヤ改正では日根野駅発着の区間快速が一部列車を除いて当駅折り返しとなった。
利用状況
編集2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員は9,557人である。阪和線・関西空港線の途中駅では三国ケ丘・鳳・和泉府中・堺市・東岸和田についで第6位の利用者数である。
「大阪府統計年鑑[11]」と「熊取町統計書[12] 」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
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1997年 | 12,602 |
1998年 | 12,419 |
1999年 | 12,206 |
2000年 | 11,997 |
2001年 | 11,693 |
2002年 | 11,364 |
2003年 | 11,151 |
2004年 | 11,107 |
2005年 | 10,785 |
2006年 | 10,759 |
2007年 | 10,811 |
2008年 | 10,941 |
2009年 | 10,818 |
2010年 | 10,806 |
2011年 | 11,017 |
2012年 | 11,106 |
2013年 | 11,277 |
2014年 | 10,931 |
2015年 | 11,126 |
2016年 | 11,095 |
2017年 | 11,109 |
2018年 | 11,093 |
2019年 | 10,978 |
2020年 | 8,267 |
2021年 | 8,690 |
2022年 | 9,557 |
駅周辺
編集- 熊取郵便局(徒歩約10分)
- 泉佐野市立佐野台小学校
- スーパーホテル関空・熊取駅前
教育機関
編集重要文化財
編集住宅地
編集- くまとりニュータウン
- 南海つばさが丘
- 府営熊取団地
- 府営佐野台住宅(泉佐野市)
- 山の手台
バス路線
編集隣の駅
編集脚注
編集- ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、368頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 42号 阪和線・和歌山線・桜井線・湖西線・関西空港線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月16日、12-13頁。
- ^ 「明治~戦後 駅名標こぼれ話 第3回」 レイル (雑誌)No.106(2018年)
- ^ 寺本光照「阪和線 列車運転史」『鉄道ピクトリアル』第728巻、鉄道図書刊行会、2003年2月、51頁。
- ^ 阪和線熊取駅橋上駅舎の使用開始について(インターネットアーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 1997年9月9日
- ^ “熊取駅の橋上化完成”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1997年9月11日)
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-119-8。
- ^ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
- ^ a b “熊取駅 駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2020年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月15日閲覧。
- ^ a b “熊取駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月28日閲覧。
- ^ 大阪府統計年鑑 - 大阪府
- ^ 熊取町統計書 - 熊取町
関連項目
編集外部リンク
編集- 熊取駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道