烏帽(うぼう、烏紗帽、紗帽、Futou襆頭)としても知られている)とは、軍入関の折の易服令廃止まで、中国で一千年にわたって流行した衣服。時代ごとにスタイルは多少変化したが、烏紗をかぶせたものは、日本朝鮮半島ベトナム古琉球などに伝来した。

烏紗帽を着用した官吏(明代)

概要

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北朝後期に、“幞頭”と呼ばれる新しいヘアスタイルが流行ったものの、鮮卑の胡服であるとして改良が求められた。そもそも、“幞頭”が誕生したのは、武芸や戦争に際しての利便性が求められたからであり、軽い素材であるを用いて髪を縛ることのできるようにすることで、身軽で敏捷性のある動きに適しており、騎射の差しさわりにならないような工夫がされた。代・代には、形状の美が追求され、幞頭の内側につける硬い冠(硬質の襯冠)をつけた。唐からにかけて、 巾角が花型に変化して新たに帽翅となり、硬質でピンと張る漆紗や表地も改良して最終的に烏紗帽となった。

関連項目

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外部リンク

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