炭酸銅(II)
炭酸銅(II)(たんさんどう に、英: copper(II) carbonate)は、銅の炭酸塩である。単に炭酸銅という時には、2価の銅イオン Cu2+ と炭酸イオン CO32− と水酸化物イオン OH− から成る塩基性炭酸銅を指すことが多い[1]。
炭酸銅(II) | |
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別称 炭酸第二銅 | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 1184-64-1 |
特性 | |
化学式 | CuCO3 |
モル質量 | 123.56 g/mol |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
炭酸銅(II)の正塩 CuCO3 は知られていない[1]、とする辞典もあるが、高温高圧のCO2雰囲気下で三方晶系[2]または単斜晶系[3]の CuCO3 を塩基性塩から合成できる、という報告もある。
脚注
編集- ^ a b 炭酸銅、『理化学辞典』、第5版、岩波書店
- ^ Pistorius, C. W. F. T. (1960). “Synthesis at high pressure and lattice constants of normal cupric carbonate”. Experientia 16 (10): 447-448. doi:10.1007/BF02171142. ISSN 0014-4754.
- ^ Seidel, H.; Ehrhardt, H.; Viswanathan, K.; Johannes, W. (1974). “Darstellung, Struktur und Eigenschaften von Kupfer(II)-Carbonat”. Zeitschrift für anorganische und allgemeine Chemie 410 (2): 138–148. doi:10.1002/zaac.19744100207. ISSN 0044-2313.