火曜劇場』(かようげきじょう)は、1973年4月から1981年9月にかけて日本テレビにて、毎週火曜日21時30分 - 22時25分(1973年9月まで) → 22時00分 - 22時54分(JST。1975年9月までは22時55分まで)に放送されていたテレビドラマの枠である。

本枠は、中堅俳優主役の大人の視聴者層中心の辛口ドラマ作品が主だが、1980年放送の『愛のA・B・C・D』は前年放送のTBS系『3年B組金八先生』でも取り上げられたティーン女子生徒の妊娠を題材とし、本枠で唯一の未成年俳優が主役の異色の社会派ドラマとなっており、26年後の水曜ドラマ枠で高視聴率を挙げた『14才の母』に先行して取り上げた格好になっている。筆頭スポンサーであるタイガー魔法瓶は、この番組立ち上げ前までは系列準キー局である讀賣テレビ放送が制作を担当していたバラエティー番組(巨泉まとめて100万円巨泉のチャレンジクイズああ結婚)で1社協賛で提供していたが、それを廃止・日本テレビに制作・著作権を返上したうえで、このシリーズの協賛スポンサーとなった。

1981年10月の改編で『火曜サスペンス劇場』へ統合されることに伴い、火曜日22時台の1時間番組枠はいったん消滅したが、2007年4月の改編で装いも新たに『火曜ドラマ』として復活し、25年半ぶりに1時間番組枠としての日の目を見た。しかし、2009年4月の改編をもってそれも廃枠されたため、火曜日のゴールデン・プライムタイム枠から日本テレビ系のドラマ枠は完全に消滅した。

放送作品一覧

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1973年

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タイトル 放送期間 主演 原作
加那子という女 4月3日 - 6月26日 新珠三千代 丹羽文雄
恋ちりめん 7月3日 - 9月25日 三田佳子
人妻だから 10月2日 - 1974年1月1日 山本陽子 梶山季之

1974年

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タイトル 放送期間 主演 原作
雪舞い 1月8日 - 3月26日 佐久間良子 渡辺淳一
春のもつれ 4月2日 - 6月25日 八千草薫 原田康子
愛の山河 7月2日 - 9月24日 大原麗子 今日出海
献身 10月1日 - 1975年1月7日 山本陽子

1975年

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タイトル 放送期間 主演 原作
薔薇夫人 1月14日 - 3月25日 新珠三千代
微笑 4月1日 - 5月20日 高峰秀子 近藤啓太郎
夏の影 5月27日 - 10月28日 池内淳子
心の旅路 11月4日 - 1976年1月27日 佐久間良子 ジェームズ・ヒルトン

1976年

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タイトル 放送期間 主演 原作
愛の哀しみ 2月3日 - 3月30日 小林桂樹 有田一壽
炎のカルテ 4月6日 - 6月29日 竹脇無我 A・J・クローニン
かげろうの家 7月6日 - 9月21日 大原麗子 石松愛弘
喜びも悲しみも幾歳月 9月28日 - 1977年1月4日 北大路欣也 木下恵介

1977年

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タイトル 放送期間 主演 原作
愛の嵐 1月11日 - 4月12日 香山美子 A・J・クローニン
さすらいの旅路 4月19日 - 7月26日 佐久間良子 アレクサンドル・ビゾン
幸福のとき 8月2日 - 10月4日 池内淳子
さらば愛-最後の診断- 10月11日 - 1978年1月10日 竹脇無我 アーサー・ヘイリー

1978年

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タイトル 放送期間 主演 原作
いのちの絶唱 1月17日 - 4月4日 大原麗子
愛の死線 4月11日 - 7月18日 北大路欣也
白足袋の女 7月25日 - 10月10日 池内淳子 森田雄蔵
愛のトロフィー 10月17日 - 1979年1月16日 国広富之

1979年

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タイトル 放送期間 主演 原作
帰らざる旅路 1月23日 - 4月17日 佐久間良子
愛と死の絶唱 4月24日 - 7月17日 大原麗子 西村寿行
火宅の人 7月24日 - 10月9日 三國連太郎 檀一雄
甦える日日 10月16日 - 1980年1月8日 十朱幸代

1980年

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タイトル 放送期間 主演 原作
女の肖像 1月15日 - 4月1日 香山美子 芝木好子
愛しい女(ひと)[1] 4月8日 - 7月1日 竹脇無我 三浦哲郎
名もなく貧しく美しく 7月8日 - 9月30日 島田陽子 松山善三
手ごろな女 10月7日 - 11月18日 泉ピン子
愛のA・B・C・D 11月25日 - 1981年1月6日 蝦名由紀子

1981年

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タイトル 放送期間 主演
ダウンタウン物語 1月13日 - 4月21日 桃井かおり
あこがれベビー 4月28日 - 6月16日 西郷輝彦
見まわせば二人 6月23日 - 8月11日 十朱幸代緒形拳
三年待った女 8月18日 - 9月22日 山本陽子

ネット局

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※は遅れネット

各放送局・放送時間による備考

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  • 福島中央テレビは、木曜 21:00に遅れネットされていた[2]
  • 山口放送は火曜 21:00からキー局より1時間早く放送している。(キー局より1週遅れか1時間先行)
  • 南海放送は1980年当時は火曜21:00は日本テレビと同時ネットだったが、22:00枠は別番組を放送していた。
  • テレビ宮崎はこの番組終了後、「幸せ!ボンビーガール」が2014年10月に土曜16時枠でスタートするまで33年間、火曜22時枠の番組の放送が途絶えた。

関連項目

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脚注

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  1. ^ 火曜サスペンス劇場』などの単発ドラマを除けば、同局における火曜22時台の連続ドラマで小説を原作とした作品としては、今のところこれが最後。
  2. ^ 『週刊TVガイド』1981年5月15日号、118頁より。
日本テレビ系列 火曜日21:30 - 22:25枠
前番組 番組名 次番組
ああ結婚
(21:30 - 22:00)
※ここまでYTV制作&タイガー
魔法瓶
一社提供
火曜日の女シリーズ
(22:00 - 22:55)
※土曜日に枠移行
火曜劇場
(1973年4月 - 9月)
水滸伝
(21:00 - 21:55)
NNNニューススポット
(21:55 - 22:00)
※30分繰り下げ
火曜劇場
(22:00 - 22:55)
※30分繰り下げ
日本テレビ系列 火曜日22時台
火曜劇場
(21:30 - 22:25)
NNNニューススポット
(21:55 - 22:00)
※30分繰り上げ
ご両人登場
(22:30 - 22:55)
火曜劇場
(1973年10月 - 1981年9月)
火曜サスペンス劇場
(21:03 - 22:54)
日本テレビ 火曜日22:54 - 22:55枠
ご両人登場
(22:30 - 22:55)
火曜劇場
(1973年10月 - 1975年9月)
【1分縮小して継続】
われら夫婦
(22:54 - 23:00)
※1分拡大して継続