瀬川隼郎

日本の元プロ野球選手 (1986-)

瀬川 隼郎(せがわ はやお、1986年10月21日 - )は、北海道札幌市厚別区出身[1][2]の元プロ野球選手投手)。左投左打。

瀬川 隼郎
日本ハム時代
(2015年3月17日、札幌ドームにて)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 北海道札幌市厚別区
生年月日 (1986-10-21) 1986年10月21日(38歳)
身長
体重
177 cm
86 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2014年 ドラフト5位
初出場 2015年3月28日
最終出場 2016年6月11日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
コーチ歴
  • 日本製鉄室蘭シャークス

経歴

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プロ入り前

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小学校4年生の時に野球を始め[3]もみじ台中学校時代は「札幌白石シニア」でプレーした。北海高校では1年秋からエースとなる。[4]1試合27奪三振なども記録したが甲子園出場経験はない[2]

高校卒業後は、社会人野球クラブチーム室蘭シャークスに入団し、働く傍らプレーした(ドラフト指名時は日鉄住金テクノロジーで勤務)[2]。入団当初は制球難に苦しみ、伸び悩む時期が続いたが、投球フォームの改善や、監督の庫田雄平のアドバイスなどもあり、徐々に才能が開花[4]第39回社会人野球日本選手権大会道地区予選の対航空自衛隊千歳戦では、7回を1失点に抑え、さらに翌日の対JR北海道戦では8回から救援し、延長10回までの3イニングを7奪三振・無失点と好投し、本大会進出に貢献した[5]。11月の第39回社会人野球日本選手権大会では1回戦のJR東海戦で先発登板し、敗れたはしたものの、8回を投げ被安打4四死球1自責点2とまずまずの成績を残した[6][7]第85回都市対抗道地区予選では、代表決定戦でJR北海道に完投勝利し、チームを全国大会出場に導いた[8]。また、同大会では最優秀選手賞にあたる「砂澤賞」を受賞[9]。7月の第85回都市対抗野球大会では2回戦(初戦)の対JR東日本戦で先発登板し、関谷亮太と投げ合うが、7回まで1失点に抑えたが8回に3失点し、0-4でチームは敗れた[10]

この年の都市対抗大会で落合博満GMが視察するなど、中日ドラゴンズのドラフト指名候補として名が挙がっていたが[11]、2014年10月23日に行われたプロ野球ドラフト会議では北海道日本ハムファイターズに5巡目で指名され[12]、契約金3,500万円、年俸840万円(金額は推定)で合意し[13]、入団した[14]。室蘭シャークスから初のプロ入り選手となった[15]。なお、ファイターズからは事前の連絡が一切無く、この指名は本人にも会社側にも「寝耳に水」の出来事であったという[16]

11月に発表された日本野球連盟北海道地区連盟のベストナインで投手部門に選出され(2年連続)、功績賞も受賞した[8][15]

プロ入り後

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2015年、2月に春季キャンプの紅白戦でプロ初の実戦登板し、1回を投げ無安打無失点だった[17]。開幕は二軍で迎えたが、3月28日に一軍登録され[18]、同日の対楽天戦の7回に救援でプロ初登板した[19]

2017年は一軍公式戦の登板機会はなく、10月6日に球団から戦力外通告を受けた[20]

プロ退団後

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日ハム退団後、複数の社会人チームからオファーを受けたが、同年12月に10年間在籍した古巣である日本製鉄室蘭シャークスへの復帰が発表された[21][22]。2018年1月に日本野球連盟道地区連盟に選手登録され、都市対抗野球大会社会人野球日本選手権大会の出場を目指すこととなった[21][22]

日本製鉄室蘭シャークス復帰後はコーチも兼務し、野球外では日本製鉄のグループ会社(日鉄テクノロジー)で現場仕事に就いている[23]

2022年限りで現役を引退し、2023年より投手コーチ専任となったが[24]、同年限りで投手コーチを退任した。

選手としての特徴・人物

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投球フォームはスリークォーター[25]。直球は最速148km/h[26]。変化球は100km/h台のカーブ[2][25]スライダー[17]などを投げる。

プロ入り前の2013年に結婚しており、同年の冬に子供が誕生している[2]

好きな食べ物は寿司。趣味はパチンコ[27]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2015 日本ハム 9 0 0 0 0 0 0 0 0 --- 47 10.2 11 0 5 0 0 9 0 0 4 4 3.38 1.50
2016 1 0 0 0 0 0 0 0 0 --- 3 1.0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0.00 1.00
通算:2年 10 0 0 0 0 0 0 0 0 --- 50 11.2 11 0 6 0 0 9 0 0 4 4 3.09 1.46

記録

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初記録

背番号

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  • 46 (2015年 - 2017年)

脚注

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  1. ^ 「12球団全選手カラー百科名鑑2016」 (廣済堂ベストムック)
  2. ^ a b c d e ハム5位瀬川 オールドルーキー誕生へ 日刊スポーツ 2014年10月24日紙面から
  3. ^ ■ 室蘭シャークス・瀬川投手遅咲き左腕、プロの世界へ 室蘭民報 2014年10月25日朝刊[リンク切れ]
  4. ^ a b プロ野球:遅咲き道産子、活躍誓う 社会人10年目、室蘭シャークス・瀬川隼郎投手 日ハムが指名あいさつ 毎日新聞 2014年10月31日北海道朝刊
  5. ^ 燃えろシャークス:2大会ぶりの日本選手権/中 成熟の中堅パワー/北海道 毎日新聞 2013年10月25日北海道
  6. ^ 第39回 日本選手権 本大会 11月1日 京セラドーム大阪 第1試合 1回戦 公益財団法人 日本野球連盟
  7. ^ ■ 強豪相手に室蘭シャークス無念、必死の応援届かず 室蘭民報 2013年11月2日朝刊
  8. ^ a b ■ 室蘭シャークスから4人ベストナイン決まる 室蘭民報 2014年10月23日朝刊
  9. ^ ■ 室蘭シャークス全国へ、JRを破り3年ぶり 室蘭民報 2014年6月9日夕刊
  10. ^ 第85回 都市対抗 本大会 7月19日 東京ドーム 第3試合 2回戦 公益財団法人 日本野球連盟
  11. ^ 中日指名候補に室蘭シャークス28歳瀬川 日刊スポーツ 2014年10月22日紙面から
  12. ^ 「2014年新人選手選択会議」交渉権獲得選手のお知らせ 北海道日本ハムファイターズ 公式サイト 2014年10月23日配信
  13. ^ ハム・ドラ5瀬川、大谷に弟子入り志願 日刊スポーツ 2014年11月12日紙面から
  14. ^ 札幌市時計台で2014年新入団発表を開催 北海道日本ハムファイターズ 公式サイト 2014年11月21日配信
  15. ^ a b ハム5位瀬川“サロン”で後輩に置き土産 日刊スポーツ 2014年11月27日紙面から
  16. ^ 「プロ野球ドラフト会議 室蘭シャークス・瀬川隼郎を日本ハムが5位指名=北海道」 2014年10月24日、スポーツ報知、18頁。
  17. ^ a b ハム5位瀬川「緊張」の実戦初登板 日刊スポーツ 2015年2月16日紙面から
  18. ^ 公示(出場選手登録・抹消) 北海道日本ハムファイターズ 公式サイト
  19. ^ ハム28歳新人瀬川 故郷でホロ苦デビュー 日刊スポーツ 2015年3月29日紙面から
  20. ^ http://sp.fighters.co.jp/news/detail/00000562.html
  21. ^ a b 瀬川投手、シャークス復帰「会社に感謝、都市対抗で勝つ」 日ハム戦力外通告、4年ぶり社会人野球へ /北海道 毎日新聞 2017年12月19日 地方版
  22. ^ a b 元日本ハムドラ5瀬川は古巣で再出発完全燃焼誓う「会社、チームに恩返ししたい」 スポーツ報知 2018年1月17日
  23. ^ “【都市対抗】元ハム・瀬川隼郎投手と元オリ・佐藤峻一投手「戦力外から野球ができる喜び」/JABA公式サポ・田中優美の熱視線!”. 週刊ベースボールONLINE. (2019年7月18日). https://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20190718-14 2021年2月16日閲覧。 
  24. ^ “元日本ハムで日鉄室蘭シャークスの瀬川が現役引退”. 道新スポーツ(北海道新聞社). (2022年12月14日). https://www.doshinsports.com/article_detail/id=7288 2022年12月14日閲覧。 
  25. ^ a b 【中日】落合GMも注目!28歳の中継ぎ左腕・室蘭シャークスの瀬川を指名へ スポーツ報知 2014年10月22日掲載
  26. ^ 28歳148キロ左腕・瀬川の苦悩「年齢も年齢。考える」 スポーツ報知 2014年10月23日掲載
  27. ^ 18 瀬川 隼郎”. 室蘭シャークス. 2009年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月28日閲覧。
  28. ^ 2015年3月28日 北海道日本ハム 対 楽天イーグルス 北海道日本ハムファイターズ 公式サイト

関連項目

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外部リンク

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