澤本嘉光
澤本 嘉光(さわもと よしみつ、1966年6月10日[1] - )は、日本のクリエイティブ・ディレクター、CMプランナー。電通に所属。
略歴
編集長崎県長崎市生まれ[2][3]。川崎市立富士見台小学校、麻布中学校・高等学校、東京大学文学部国文学科卒業。1990年、電通入社。コピーライターを経て、2年目からCMプランナーに[4]。ソフトバンクの「白戸家」シリーズや、東京ガスの「ガス・パッ・チョ!」など、数々のヒットCMを制作し続けている。宣伝会議のコピーライター養成講座やCMプランニング講座では講師を務めている。
大林宣彦監督の『時をかける少女』と森田芳光監督の『家族ゲーム』と観て映像の業界に入ろうと思ったという[5]。
カンヌ国際広告祭、アジア太平洋広告祭、IBA、NYフェスティバル、Times Asia-Pacificなど海外の広告賞を数々受賞。国内でもACC CM FESTIVALグランプリ、東京コピーライターズクラブグランプリをはじめ、社団法人日本広告業協会が年間で最も優れたクリエーティブ・ワークを手掛けたクリエーターを選出する「クリエイター・オブ・ザ・イヤー」には2000年、2006年、2008年と唯一3度受賞している。
ACC CM FESTIVAL(2002年)、タイAdman Awards(2004年)、クリオ賞TV部門(2005年)、第9回アジア太平洋広告祭フイルム部門(2006年)、第53回カンヌ国際広告祭のフイルム部門審査員、第60回カンヌ国際広告祭のOUTDOOR LIONS部門の審査員(2013年)など、国内外で審査員を歴任。
作詞家として、日韓ワールドカップのテーマソング「Let's get together now(共同作詞)」や東方神起、CHEMISTRY、郷ひろみなどの曲を作詞。
映画『犬と私の10の約束』の原作、脚本を担当。小説として同名の書籍を出版。『お父さんは同級生』(幻冬舎、2012年)に出版。
読売ADリポート ojo(オッホ)『広告日和』やマガジンハウス Hanako『おかわり自由』(4コマ漫画)などのコラムを多数、執筆中。
また、「世界一のテレビCMを決める世界最大の広告祭」を舞台にした映画『ジャッジ!』(配給:松竹)が2014年1月11日に公開された。主演は、妻夫木聡と北川景子。脚本を担当し、監督には数々の有名CMを手掛けた、CMディレクター永井聡を起用。CM業界の超一流クリエーターにより、知られざる広告業界の一面が描かれている。
2016年12月26日の『SMAP×SMAP』最終回におけるソフトバンクSMAP特別CMを発案[6][7][8]し、同僚の権八成裕、佐々木宏や、関係者と共に制作した。
作品
編集CM
編集- ソフトバンク「白戸家」
- 東京ガス「ガスパッチョ」「ガスの仮面」「家族の絆 お弁当メール/おてつだい券」
- 中央酪農会議「牛乳に相談だ。」
- 家庭教師のトライ
- スマートニュース「朝1分のニュースが人生を変える 吉岡里帆」
- セコム「ホームセキュリティ - 木村拓哉、加瀬亮」
- 三井不動産「芝浦アイランド - SMAP」[9]
- 資生堂「uno FOG BAR - 妻夫木聡、小栗旬、瑛太、三浦春馬」
- TOTO「TOILETBIKE」
- トヨタ自動車「ReBORN」ドラえもん篇
- KDDI「豊川悦司、永瀬正敏、浅野忠信」
- 日本航空「ニッポンをみつけよう」
- 全日本空輸「エコ割/旅割」「LIVE 中国 ANA」
- 角川書店「角川文庫」
- 読売新聞「yorimo」「オリンピック 粘り強い取材」「五輪 僕の走れなかった道」
- リクルート「FromA 夢のトランク」
- 日清食品「どん兵衛」
- サントリー「ザ・グレートカクテルズ」「BOSS 仕事中/休憩中 - 中居正広、草彅剛」
- ロッテ「アーモンドチョコレート - 中居正広」
- 日本酒類販売「ニコラ・フィアット」
ほか多数
映画
編集ドラマ
編集- 「潜水艦カッペリーニ号の冒険」脚本(2022年1月3日、フジテレビ)
- 「やっぱそれ、よくないと思う。」脚本(2023年1月6日、テレビ朝日)
MV
編集- T.M.Revolution
- ASIAN KUNG-FU GENERATION
- ねごと
- 乃木坂46
- 「気づいたら片想い」(監督:柳沢翔)
- 「今、話したい誰かがいる」(監督:萩原健太郎)
- 「帰り道は遠回りしたくなる」(監督:関和亮)
- 「平行線」(監督:泉田岳)
- TRICERATOPS
- 「Shout!」(監督:定松功祐)
- 山本彩
- 「JOKER」(監督:萩原健太郎)
著書
編集- 犬と私の10の約束
- ソックスと約束
- お父さんは同級生
作詞
編集- 沖祐市
- 「青いライオン~Blue Lion」
- CHEMISTRY
- 「C'EST LA VIE」
- 郷ひろみ
- 「Boom Boom Boom/Come On Baby」
- 東方神起
- Voices of KOREA/JAPAN
出演
編集- TOKYO FM - 澤本・権八のすぐに終わりますから(2014年4月~)
受賞歴
編集- クリエイター・オブ・ザ・イヤー賞(2000年、2006年、2008年)
- クリエイター・オブ・ザ・イヤー特別賞
- クリエイター・オブ・ザ・イヤー・メダリスト
- カンヌ広告祭銀賞
- クリオ賞金賞
- アジア広告祭グランプリ
- TCC(東京コピーライターズクラブ)最高賞
- ACC(全日本シーエム放送連盟)金賞
脚注
編集- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.286
- ^ 5.「犬」CM制作者が、CMの映画を作った(上) 西日本新聞経済電子版 qレポート、2014年1月7日
- ^ 5.「犬」CM制作者が、CMの映画を作った(下) 西日本新聞経済電子版 qレポート、2014年1月8日
- ^ 澤本 嘉光 日刊スゴい人!、2014年3月
- ^ 澤本・権八のすぐに終わりますから (2015年4月7日). “「すぐおわ」放送開始1周年。憧れの原田知世さんが登場!(ゲスト:原田知世さん)-p5”. TOKYO FM -. オリジナルの2015年1月2日時点におけるアーカイブ。 2015年1月2日閲覧。
- ^ ソフトバンク SMAP特別CMへの思い 1本限りの再契約 再放送なし スポニチ、2016年12月27日
- ^ ソフトバンク、CMの裏に制作陣の「SMAP愛」 モデルプレス、2016年12月27日
- ^ sawamoto55goの2016年12月29日7時24分のツイート- X(旧Twitter)
- ^ A21238 芝浦アイランド「島・鳥」 放送ライブラリ公式ページ