滷味(ルーウェイ)は、台湾の煮込み料理[1][2]

滷味ルーウェイ
滷味提供店の例(桃園市亀山区
種類 煮込み料理
地域 中華民国の旗 台湾
主な材料
類似料理 おでん
Cookbook ウィキメディア・コモンズ
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滷味
繁体字 滷味/鹵味
簡体字 卤味
発音記号
標準中国語
漢語拼音lǔwèi
IPA[lù wêɪ]
粤語
イェール粤拼lóuh méi
IPA[lo̬u měi]
粤拼lou5 mei2
閩南語
閩南語白話字ló͘-bi

日本では、「台湾おでん」[1][2]、「台湾風煮込み」[3]とも説明されることもある。下川裕治は自身で「台湾おでん」と紹介する[1]一方で、「少し違う気がする」とも述べている[4]

概要

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台湾では屋台で提供される料理の代表の1つである[5]。「滷味」は、「煮込み」の意[5]

八角ウイキョウクローブシナモン花椒といった香辛料を入れた出汁で、練り物野菜などの具材を煮込んだ料理である[1][5]。出汁の隠し味にコーラを加えることもある[1]

台湾の夜市では、客が好みの食材を選んで渡すと、カットして煮込んでくれる滷味屋台などもある[1][2]。また、台湾の餃子屋では滷味を取り扱っている店も多く、そういう店では餃子を注文する前に滷味を注文し、餃子が出てくるのを待ちながら、滷味を食する[1]

煮込み以外の「滷味」

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上述の出汁に用いる台湾の香辛料を総じて「滷味」とも呼び、台湾では家庭料理としても浸透しており、「台湾の路地裏を歩いていると流れてくるにおい」と下川裕治は述べている[4]。鶏の足や鴨の頭などを「滷味」で煮込んだ料理の店も「滷味」の看板を掲げている[4]

出典

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  1. ^ a b c d e f g 下川裕治 (2021年6月16日). “煮込めば気持ちは台湾へ 家でつくるアジアのおつまみ「ルーウェイ」”. &Trabel. 朝日新聞社. 2025年2月1日閲覧。
  2. ^ a b c Yui Imai (2024年4月17日). “台湾おでん「滷味(ルーウェイ)」の注文は難しい?台北の人気店で挑戦してきたよ〜!【#台湾夜市のおすすめ屋台グルメ】”. Pouch(ポーチ). 2025年2月1日閲覧。
  3. ^ 台湾大好き編集部 編『台湾のお弁当:地元っ子が作るいつもの味、見せてもらいました!』誠文堂新光社、2021年1月、106頁。ISBN 978-4416521670 
  4. ^ a b c 下川裕治 (2018年7月13日). “台湾で見つけた、日本人の心が洗われる「料理」”. 現代新書. 講談社. p. 2. 2025年2月1日閲覧。
  5. ^ a b c ワタナベマキ「ルーウェイ」『アジアの煮込み』主婦と生活社、2023年11月、44頁。ISBN 978-4391160697 

外部リンク

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