滋賀県立短期大学
廃止された大学
滋賀県立短期大学(しがけんりつたんきだいがく、英語: Shiga Prefectural College)は、滋賀県彦根市八坂町に本部を置いていた公立大学である。1950年に設置された。大学の略称は県短。学生募集は2002年度まで[5]。2003年度より滋賀県立大学に全面改組されたため短期大学は学生募集を停止し、2005年4月26日をもって正式廃止[6]。
滋賀県立短期大学 | |
---|---|
大学設置 | 1950年 |
創立 | 1944年 |
廃止 | 2005年 |
学校種別 | 公立 |
設置者 | 滋賀県 |
本部所在地 | 滋賀県彦根市八坂町1900 |
キャンパス |
彦根キャンパス(滋賀県彦根市) 草津キャンパス(滋賀県草津市) |
学部 |
工業化学科[1] 機械工学科[1] 建築学科[1] 文科[2] 家政学科[1] 家政専攻[1] 被服専攻[1] 食物学科[1] 幼児教育学科[1] 農学科[1] 農業土木学科[1] 農業経済学科[1] 第一看護学科→看護学科 第二看護学科[3][4] |
ウェブサイト | http://www.usp.ac.jp/japanese/campus/enkaku.html |
概要
編集大学全体
編集- 滋賀県立短期大学は、滋賀県により1950年に設置された日本の公立短期大学。最大で11学科体制のち10学科体制になっており、キャンパスが2か所に分かれていた。滋賀県立大学開学に伴い、看護学科のみの1学科に大幅に縮小された。
学風および特色
編集- 滋賀県立短期大学は家政・工業・看護・農業のほか幼児教育といった多彩な教育を行っていた短大である。
- 10学科と1学科2専攻は、当時全国の公立短大では最大の学科数を誇っていた。
沿革
編集- 1944年 官立彦根工業専門学校(旧制専門学校)および滋賀県立彦根高等女学校専攻科(高等女学校)を設置。
- 1947年 官立彦根工業専門学校が滋賀県に移管し、滋賀県立彦根工業専門学校となる。滋賀県立彦根高等女学校専攻科を滋賀県立女子専門学校(旧制専門学校)に改組。
- 1950年 滋賀県立短期大学開学。
- 学芸科:彦根市芹川町に設置。
- 工業科:彦根市池洲町に設置。滋賀県立彦根工業専門学校を改編することにより設置。
- 1951年 学科の新設及び改組。
- 改組
- 工業科を以下の学科体制に改組する。
- 化学染織科
- 機械紡績科
- 建築科
- 増設
- 家政科:文科と同じキャンパスに設置される。1950年に廃止された滋賀県立女子専門学校を改編する形で設置。
- 学芸科→文科。1954年廃止
- 1956年 滋賀県立農業短期大学を編入して3年制の農業科を設置する。
- 1957年 学科を増設。
- 機械紡績科
- 建築科
- 化学染色科
- 農業科の課程を2年制に変更。
- 1958年 学科を増設する。
- 1963年 学科名を改称。
- 機械紡績科→機械科
- 化学染色科→工業化学科
- 1965年 食物科を増設(学生数:女74[8])。
- 1968年 家政科を専攻分離。
- 家政専攻
- 被服専攻
- 1970年 学科名の変更が行われる。
- 1972年 看護学科を増設(学生数:79[10])。
- 1988年 新たに第一看護学科を新設(学生数:女40[11])。従来の看護学科を第二看護学科(学生数:女80[11]。1989年度より学生募集中止)とする。
- 1990年3月31日付けで第二看護学科が正式廃止となる[6]。
- 1996年 3月29日をもって看護学科を除く9学科が廃止される[6]。
- 2002年 短期大学として最後の学生募集となる。
- 2005年4月26日をもって正式廃止[6]
基礎データ
編集所在地
編集- 彦根キャンパス(滋賀県彦根市八坂町1900)
- 草津キャンパス(滋賀県草津市西渋川2-8-4)
象徴
編集教育および研究
編集組織
編集学科
編集- 彦根キャンパス
- 家政部
- 工業部
- 看護部
- 第一看護学科→看護学科
- 第二看護学科[3]
- 草津キャンパス
- 農業部
専攻科
編集- なし
別科
編集- なし
取得資格について
編集- 受験資格
附属機関
編集- 附属図書館
- 附属農場
学生生活
編集部活動・クラブ活動・サークル活動
編集学園祭
編集スポーツ
編集大学関係者と組織
編集大学関係者一覧
編集プロジェクト:大学/人物一覧記事についての編集方針(ガイドライン)「記載する人物」により、単独記事のない人物(赤リンクまたはリンクなし)は掲載禁止となっています。記事のある人物のみ追加してください。(2021年12月) |
- 歴代学長
施設
編集キャンパス
編集彦根キャンパス
編集- 使用学科:家政学科(家政専攻・被服専攻)・食物学科・幼児教育学科[19]・看護学科
- 使用専攻科:なし
- 使用附属施設:附属図書館
- 交通アクセス:JR彦根駅からバスの便があった。琵琶湖付近にある現在の彦根市立病院がそれである。
- 設備:床面積およそ1,400m2、鉄筋コンクリート造で2階建[18]。
草津キャンパス
編集- 使用学科:農学科・農業土木学科・農業経済学科
- 使用専攻科:なし
- 使用附属施設:附属農場
- 交通アクセス:JR東海道本線・草津線草津駅が最寄りの駅となっていた。
- 設備:東海道本線と草津線とが分岐するあたりにキャンパスがあった。床面積はおよそ348m2と本部に比べれば狭小であった[18]。
学生食堂
編集- 滋賀県立短期大学の学生食堂(学食)は、本部である彦根キャンパスに設置されていた[18]。
寮
編集- 滋賀県立短期大学の寮は、家政部学生用の「さざなみ寮」と農業部学生用の「叡風寮」があった[18]。
対外関係
編集他大学との協定
編集- アメリカランシングコミュニティカレッジ:1986年度より開始された。
系列校
編集卒業後の進路について
編集就職について
編集- 学科により多少異なるが、入学案内小冊子によると製造業やサービス業への就職者が多かったものとなっている。看護学科及び第一看護学科・第二看護学科では彦根市立病院・市立長浜市病院・近江八幡市立病院・長浜赤十字病院・大津赤十字病院・滋賀医科大学医学部附属病院などに就職している。工業部各学科では建設業、農業部各学科では農業・林業・漁業関連、幼児教育学科では保育者としてそれぞれ活躍している[18]。
編入学・進学実績
編集附属学校
編集- 滋賀県立短期大学附属幼稚園を擁していた。
関連項目
編集滋賀県立短期大学関連書物
編集- 『滋賀県立短期大学学術雑誌』:年度別シリーズがある。
- 『滋賀県立短期大学開学20周年記念誌』
- 『滋賀県立短期大学開学30周年記念誌』
- 『滋賀県立短期大学開学40周年記念誌』
- 『滋賀県立短期大学大学要覧』:年度別シリーズがある。
- 上記ほか、多数あり。詳細は滋賀県立図書館のホームページで「横断検索」のところをクリックして「滋賀県立短期大学」の名称を入力すれば当短期大学に関する書籍が検索できる
参考文献
編集- 『全国学校総覧』
- 『短期大学一覧』
- 『教員養成課程認定大学短期大学一覧』(文部省大学学術局編)
- 『教員養成課程認定大学短期大学等総覧』(全国高等学校長協会編)
- 『全国公立短期大学協会三十年誌』(全国公立短期大学協会。1980年)
- 『全国短期大学高等専門学校一覧』(文部省高等教育局技術教育課監修)
- 『短大蛍雪』(全国短大&専修・各種学校受験年鑑シリーズ。旺文社)
- 『全国短期大学受験要覧』(廣潤社)
- 『全国短期大学案内』(教学社)
- 『全国短期大学受験案内』(晶文社)
- 『全国短期大学案内』(梧桐書院)
- 『短大蛍雪』(2000年5月臨時増刊。旺文社)
- 『滋賀県立短期大学大学案内』:入学案内冊子[21]
- 『大学要覧』(平成2年度)
- 『滋賀県立短期大学の歩み』
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 学生募集は1994年度入学生まで。1996年3月29日付けで正式廃止。
- ^ a b 1954年3月31日付けで正式廃止。
- ^ a b 学生募集は1988年度入学生まで。1990年3月31日付けで正式廃止。
- ^ もと、看護学科
- ^ 看護学科のみ。その他の学科・専攻はすべて1994年度入学生が最終募集。
- ^ a b c d 平成23年度『全国短期大学高等専門学校一覧』250頁より。
- ^ a b 昭和34年度版『全国学校総覧』(以下『総覧』と略す。)16頁より。
- ^ 昭和41年度版『総覧』25頁より。
- ^ a b c d e f g h 昭和46年度版『総覧』29頁より。
- ^ 昭和48年度版『総覧』30頁より。
- ^ a b 昭和64年度版『総覧』49頁より。
- ^ a b c 『大学要覧』(平成2年度)より
- ^ 『教員養成課程認定大学短期大学一覧』48頁
- ^ 家政学科の前身
- ^ 機械工学科の前身
- ^ 建築学科の前身
- ^ 工業化学科の前身
- ^ a b c d e f g h 1989年度用『滋賀県立短期大学大学案内』より
- ^ ほか文科含む
- ^ 『短大蛍雪』(2000年5月臨時増刊、2001年受験用432頁)
- ^ 滋賀県立図書館に所蔵されている。