滋賀県立琵琶湖文化館
滋賀県立琵琶湖文化館(しがけんりつ びわこぶんかかん)は、滋賀県大津市にある博物館。現在休館中。
滋賀県立琵琶湖文化館 | |
---|---|
施設情報 | |
前身 | 滋賀県立産業文化館 |
専門分野 | 郷土文化 |
開館 | 1961年 |
閉館 | 2008年より休館 |
所在地 |
〒520-0806 滋賀県大津市打出浜地先 |
位置 | 北緯35度0分29.1秒 東経135度52分26.6秒 / 北緯35.008083度 東経135.874056度座標: 北緯35度0分29.1秒 東経135度52分26.6秒 / 北緯35.008083度 東経135.874056度 |
プロジェクト:GLAM |
概要
編集1948年に開館した滋賀県立産業文化館を前身として、博物館、近代美術館、展望閣、淡水魚水族館などを有する滋賀県初の総合博物館として1961年に開館した。
その後、近現代の日本画・洋画のコレクションは滋賀県立近代美術館に、考古資料は滋賀県立安土城考古博物館に、淡水水族館は滋賀県立琵琶湖博物館に移され、「近江の歴史と文化」にテーマを絞って郷土の文化を紹介する施設となった。 その核となっていたのは常設の企画展示室で、滋賀県内の寺院から寄託された国宝・重要文化財を含む質の高い仏教美術作品を展示していた。
建物の老朽化、入場者の減少等を理由に、2008年3月限りで休館することが、2007年12月の滋賀県議会における県教育長の答弁により表明された[1]。2008年3月31日(同日が休館日の月曜に当たるため、実質的には3月30日)をもって休館しており、現在部外者が館内に立ち入ることはできない。なお、館外での展示会、講座、館蔵品の貸し出し等の業務は継続して行われている。
2013年には、滋賀県によって『新生美術館基本計画』が策定され、同館の収蔵品と博物館機能を新たな美術館に移転、継承させるとしている[2]。
2021年には「新・琵琶湖文化館基本計画」により、大津港湾岸業務用地(浜大津)に新たな建設、2027年度の開館を目指す[3]。
大津市出身の画家杉本哲郎(1899年 - 1985年)が描いた巨大壁画「舎利供養」の扱いが決まっておらず、40年間県民に公開されていない。哲朗の孫が修復や後継施設への移設を訴えた[4]。
施設
編集- 1階 - ギャラリー
- 2階 - 企画展示室、仏教美術の展示
- 3階 - テーマ展示室、近世、近代絵画の展示
- 4階 - パネル展示室、「びわ湖と近江の文化」をテーマとする展示
- 5階 - 展望閣、眼前に琵琶湖が広がる
開館時間は9:00〜17:00(入館は16:30まで)、休館日は月曜日(祝日の場合は翌日)であった。
建築概要
編集- 竣工 - 1961年3月
- 構造 - 地上5階(外観は3層)、地下1階建
- 所在地 - 〒520-0806 滋賀県大津市打出浜地先
参考文献
編集- 井上優「滋賀県立琵琶湖文化館問題の経緯・現状と今後の課題について」『日本史研究』第566号、日本史研究会、2009年、55-72頁、NAID 40016777452。
交通アクセス
編集周辺
編集出典・脚注
編集外部リンク
編集- 滋賀県立琵琶湖文化館ホームページ
- 琵琶湖文化館 - artscape
- 滋賀県立琵琶湖文化館 - インターネットミュージアム