清水博 (科学者)
日本の薬学博士
清水 博(しみず ひろし、1932年[1] - )は、日本の科学者。東京大学名誉教授、NPO法人「場の研究所」所長。薬学博士。専門は、生命科学、場所論、生体物性[1]。諸学の統合的視点から生命を解明するバイオホロニクス(生命関係学)の研究に取り組んでいる。
人物・来歴
編集1932年愛知県瀬戸市生まれ。愛知県立瀬戸高等学校を経て、1956年東京大学医学部薬学科卒業[1]。同大学院化学系研究科修了。九州大学理学部教授[1]、東京大学薬学部教授などを歴任[1]。1993年、東京大学を退官し、金沢工業大学情報工学科教授[1]。2004年「場の研究所」を設立し所長[2]。
著書
編集単著
編集- 『生命を捉えなおす――生きている状態とは何か』(中央公論社 中公新書, 1978年)
- 『生命知としての場の論理――柳生新陰流に見る共創の理』(中央公論社 中公新書, 1996年)
- 『生命と場所――創造する生命の原理』(新装版, NTT出版, 1999年)
- 『場の思想』(東京大学出版会, 2003年 新装版(UPコレクション), 2014年)
- 『コペルニクスの鏡』(平凡社, 2012年)
- 『<いのち>の普遍学』(春秋社, 2013年)
- 『〈いのち〉の自己組織――共に生きていく原理に向かって』(東京大学出版会, 2016年)
共著
編集- (北川敏男)『生命現象の情報理論』(学習研究社, 1973年)
- (餌取章男)『生命に情報をよむ――バイオホロニクスがえがく新しい情報像』(三田出版会, 1986年)
- (前川正雄)『競争から共創へ――場所主義経済の設計』(岩波書店, 1998年)
- (三輪敬之・久米是志・三宅美博)『場と共創』(NTT出版, 2000年)