清安寺 (土岐市)

岐阜県土岐市にある寺院

清安寺(せいあんじ)は岐阜県土岐市泉町にある聖観世音菩薩を本尊とする曹洞宗の寺院。山号は高光山。美濃陶祖菩提寺として知られる。

 清安寺
所在地 岐阜県土岐市泉町久尻1282-1
位置 北緯35度21分58.03秒 東経137度10分36.73秒 / 北緯35.3661194度 東経137.1768694度 / 35.3661194; 137.1768694座標: 北緯35度21分58.03秒 東経137度10分36.73秒 / 北緯35.3661194度 東経137.1768694度 / 35.3661194; 137.1768694
山号 高光山
宗派 曹洞宗
本尊 聖観世音菩薩
創建年 天文年間
開山 雲興寺14世居雲宗準
開基 加藤景光
別称 清安禅寺
文化財 市指定:陶祖系図
法人番号 3200005008461
清安寺の位置(岐阜県内)
清安寺
清安寺
清安寺 (岐阜県)
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歴史

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天文年間に瀬戸の陶工加藤景光が天台宗の廃刹を庵に改めたのがその濫觴といわれ、その子で美濃陶祖と仰がれる加藤景延[1]が瀬戸雲興寺十四世の居雲宗準を開山に招いて寺とした。

寺の立つ丘の斜面には元屋敷窯が築かれ、立地としても美濃焼と密接に結びついていた。

三世の高巌禅英土岐郡三十三所巡礼の開創に携わったほか、当寺由来記および陶祖系図ならびに大窯取立由来書を著した。これらの著書は美濃焼の歴史を調べるうえで貴重な資料となっている。

寺宝

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所蔵する特筆すべき陶器として、岡田新右衛門作花瓶と東利藤作の香立がある。

関連リンク

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参考文献

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  • 『土岐市史 2 (江戸時代~幕末)』 第十五編 江戸時代の宗教 第四章 徳川幕府の神道政策 10 神社・寺院調 p374~p386 土岐市史編纂委員会 1971年

脚注

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  1. ^ 江戸前期の美濃焼の陶工。正称は加藤四郎左衛門景延。瀬戸の陶工加藤与三兵衛景光の長男。父の美濃国土岐郡久尻移住ののち,天正年間(1573~1592年)に美濃に呼ばれ,久尻窯を継ぐ。白薬手の茶碗を正親町上皇,後陽成天皇に献上し,慶長2年(1597年)筑後守の受領名を受ける。関ケ原の戦ではもと土岐郡の領主であった妻木氏にくみし西軍の田丸氏と戦い,妻木氏より屋敷地を拝領している。こののち唐津の浪人森善右衛門から唐津窯の優秀なことを聞いて唐津に赴き,唐津の連房式登窯を学んで帰郷し,築窯したと伝えられ(『瀬戸大竈焼物并唐津竈取立来由書』),この窯が織部陶の優品で知られる元屋敷窯とされている。