涙活
涙活(るいかつ)とは、意識的に泣くことでストレス解消を図る活動[1]。寺井広樹によって考案、提唱された造語である[2]。
概要
編集涙を流すことにより、人間の自律神経は緊張や興奮を促す交感神経が優位な状態から、リラックスや安静を促す副交感神経が優位な状態に切り替わる[3]。涙活は、この仕組みを利用したストレス解消法とされている[4]。ストレス解消に効果があるのは、悲しみや感動などによる情動の涙。なお目を潤すための基礎分泌の涙や、タマネギを切った際に出る角膜保護の涙には、ストレス解消効果はないとされる[5]。 こうした涙の効果に注目が集まり、泣ける映画の鑑賞や朗読を聞いて意識的に涙を流す涙活イベントも各地で開催され、涙活をともにした仲間を涙友という[6]。
脚注
編集- ^ “涙活” (日本語). コトバンク『知恵蔵mini』. 朝日新聞社 (2013年3月18日). 2020年10月30日閲覧。
- ^ “ストレスから解放 自ら泣いて心を癒やす「涙活」とは”. 日本経済新聞社 (2013年2月20日). 2020年10月30日閲覧。
- ^ “/ きょうのテーマ「就活、妊活…『○活』って多くない?」”. 産経新聞社 (2013年7月28日). 2020年10月30日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “/ 「涙活」発案者が語る “涙の効能” ― 泣くだけでストレスは吹き飛ぶ!”. PHP研究所 (2014年2月24日). 2020年10月30日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “泣きたい気持ちを大切に。3分でストレスを流す“涙の力””. 産経リビング新聞社 (2013年6月19日). 2020年10月30日閲覧。
- ^ “噂の“涙活”を体験してみた!【ストレスを軽くする方法】”. マガジンハウス (2020年6月25日). 2020年10月30日閲覧。
参考文献
編集- 寺井広樹、有田秀穂 『涙活でストレスを流す方法』(主婦の友社、2013年) ISBN 978-4-072-92824-0
- 寺井広樹 『泣く技術 一瞬でストレスを消す「涙活」入門』(PHP文庫、2014年) ISBN 978-4-569-76144-2