海開き
海開き(うみびらき)は、各年において海水浴場を開設すること、および、その日である[1]。また、開設の日に行われる行事も海開きと呼ばれる。海びらき、浜開きとも。
概説
編集海水浴場では、通常、開設期間を定め、その期間内に、監視員やライフセーバーの配置[2]や、サメ防護ネット・クラゲ防止ネット・オイルフェンスの設置などの安全対策を行ったり、駐車場、更衣室、シャワー、トイレなどを開設したり、海の家などの売店・飲食店を営業する[3]といった利便施設の提供を行っている。そして、毎年、海水浴場を開設することを海開きといい、海開きの初日には行事を行うことが多い[4][5]。
行事としての海開きでは、シーズン中の繁盛と安全を祈願し、神職による神事や安全祈願祭を執り行うことが多い[5]。
海水浴場における遊泳の時期的な規制とは無関係で、特段の規制が設けられている場合を除き、海開き期間以外でも遊泳は可能である。ただし、海開き期間以外は、上述のような安全対策が講じられなかったり、利便施設が閉鎖されている場合が多い。
時期
編集本州では7月1日に行われることが多かった[6]が、近年[いつ?]では7月上旬から中旬に行われることが多い[4][5]。2016年には、千葉県九十九里町の片貝中央海岸で「本州一早い」海開き式として4月29日に海開きが行われたが、海水浴場が開設されたのは7月だった[7]。和歌山県白浜町の白良浜では、2012年から、毎年5月3日に「本州一早い」海水浴場開きを行っていたが、和歌山県公安委員会から警備員などの配置を求められたため、2017年からは7月の海の日の3連休の初日に変更した[8][9]。
温暖な沖縄県では、3月から4月にかけて海開きを行う海水浴場が多い[10]。小笠原諸島の父島では、1982年(昭和57年)から[11]、「日本一早い海びらき」として元日に海開きを行っている。また、母島でも同様に元日に海開きを行っている[12]。
脚注
編集- ^ 岩波書店『広辞苑 第六版 DVD-ROM版』
- ^ 楽しく安全な海水浴のために NPO法人 日本プロライフガード協会
- ^ 海水浴場と海の家の関係性について (PDF) 神奈川県
- ^ a b 三浦市の例(海水浴場情報)
- ^ a b c 山口県の例(山口県の海水浴場情報サイト「やまぐちの海水浴場」)
- ^ 西角井正慶編『年中行事事典』東京堂出版 1958年(昭和33年)5月23日初版発行 p.94
- ^ 千葉)九十九里で「本州一早い」海開き式 朝日新聞、2016年4月30日
- ^ 〝本州一早い〟返上? 5月の「海水浴場開き」7月に変更へ、代わりにエアショー…和歌山・白浜 産経WEST、2017年3月1日
- ^ ネット News Up “本州で最も早い海開き”やめますl NHK NEWS WEB、2017年3月15日
- ^ 沖縄の夏がスタート!2017年の沖縄海開き日程まとめ - ニュース たびらい沖縄
- ^ カウントダウン&日本一早い海びらき 小笠原村観光協会
- ^ 日本一早い「海びらき」 全国観るなび 小笠原村 (日本観光振興協会)