海底油田 (小説)
『海底油田』(かいていゆでん)は、小松左京の短編小説。
『海底油田』
編集概要
編集エッソ・スタンダード石油のPR誌『エナジー』創刊号(1964年4月)に掲載されたショートショート。『日本売ります』(ハヤカワ・SF・シリーズ、1965年)、『夢からの脱走』(新潮文庫、1976年)、『小松左京ショートショート全集』(勁文社、1995年、文庫、1998年)等に収録されている。
あらすじ
編集フィリピン群島東南方海底で大地震が起こってから1週間ほど後のこと。サンダカンの北北東約120キロメートルのスールー海で、一隻の貨物船が、海底から石油が吹きだしているのを見つける。さっそく石油開発業者によるボーリング調査が行なわれたが、そこから噴出していたのは原油ではなく、重油や軽油、ガソリンなどの精製された石油であった。そうした中、現場の技術者の一人が、ジェームズ・チャーチワードのムウ大陸説をもとに、これは油田ではなく、海底に沈んだムウ大陸の石油貯蔵タンクなのではないか、という仮説を立てる。そのとき、ボーリング班が別のものを掘り当てた。
『1万年の目覚め』
編集『ビッグコミック』2003年10月10日号に、同誌1000号記念企画作品として掲載された。同年発行のアンソロジー『小松左京原作コミック集』(小学館)に再録されている。
あらすじは原作にほぼ忠実であるが、原作が文庫版で5ページほどのショートショートであるのに対し、40ページの量にまとめなおされている。
関連項目
編集出典・脚注
編集- ^ “小松左京原作コミック集”. 小学館. 2016年11月24日閲覧。