浦上二番崩れ
浦上二番崩れ(うらかみにばんくずれ)は、現在の長崎市の浦上地区で江戸時代後期に起きた隠れキリシタンの摘発事件である。 長崎で江戸時代中期から4度にわたって発生したキリシタン摘発事件浦上崩れの2度目。
天保13年(1842年)に浦上村の住民がキリシタンであるとの密告があり、帳方(隠れキリシタン組織の指導者)利五郎ら主だった幹部が摘発された。だが、捕らえられた者は一人として自分たちがキリシタンであることを認めず、長崎奉行所の役人である益田土之助も事態を大きくしないように進言したため、捕らえられた者は注意を受けたのみで釈放された。
参考文献
編集- 片岡弥吉「浦上崩」『国史大辞典 2』吉川弘文館、1980年 ISBN 978-4-642-00502-9
- 片岡千鶴子「浦上崩れ」『日本史大事典 1』平凡社、1992年 ISBN 978-4-582-13101-7
- 宮崎賢太郎「浦上崩れ」『日本歴史大事典 1』小学館、2001年 ISBN 978-4-095-23001-6
- 宮崎賢太郎「浦上二番崩れ」『長崎県大百科事典』長崎新聞社、1984年