『浅黄空』(あさぎぞら)は、俳人小林一茶の自選句稿。元々は無題で、荻原井泉水により「花春帖」と名付けられたこともあったが、巻頭の「元日や上々吉の浅黄空」から「浅黄空」と呼ばれる。
文化期後半から文政期を中心に春の発句530と俳諧歌4首を類題別に収めたもの。筆跡の書風からも一茶最晩年の文政8・9年(1825・1826年)頃に執筆されたものと考えられ、一茶最後の自選句稿とされる。
- 『一茶自筆 父の終焉日記 浅黄空 俳諧寺抄録』(勉誠社、1979年、小林一茶著、前田利治監修)
- 『一茶辞典』(おうふう、1995年、松尾靖秋、金子兜太、矢羽勝幸)