流れ者の物語
ライ・クーダーのアルバム
『流れ者の物語』(ながれもののものがたり、原題:Boomer's Story)は、アメリカ合衆国のミュージシャン、ライ・クーダーが1972年に発表した、ソロ名義では3作目のスタジオ・アルバム。
『流れ者の物語』 | ||||
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ライ・クーダー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | バーバンク アミーゴ・スタジオ、メンフィス アーデント・スタジオ、マッスル・ショールズ マッスル・ショールズ・サウンド、テネシー州コリアーヴィル[1] | |||
ジャンル | ロック、ルーツ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | リプリーズ・レコード | |||
プロデュース | ジム・ディッキンソン、レニー・ワロンカー | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ライ・クーダー アルバム 年表 | ||||
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背景
編集ダン・ペンとチップス・モーマンが共作した「ダーク・エンド・オブ・ザ・ストリート」は、元々はジェイムス・カーによる録音で知られる曲だが、本作ではギター中心のインストゥルメンタルとなっている[2]。また、スリーピー・ジョン・エスティス作の「スウィート・ママ」と「ケネディ大統領」が取り上げられており、後者ではエスティス本人がリード・ボーカルを担当した[3]。なお、エスティスのパートはテネシー州コリアーヴィルで録音された[1]。
「旗のもとに集まろう」のピアノはランディ・ニューマンによる[3]。
反響・評価
編集セールス的には成功を収められず、母国アメリカではBillboard 200入りを逃す結果となった[4]。Brett Hartenbachはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「彼の過去のレコーディングがそうであるように、彼はブルース界の伝説であるスリーピー・ジョン・エスティス、ソングライターのダン・ペン(両名とも本作に参加している)、それに偉大なるスキップ・ジェイムズを含む面々の名曲のみならず、アメリカのフォーク及びブルースの、失われ無視されてきた曲にも目を向けている」「『ライ・クーダー・ファースト』ほどエキセントリックでも『紫の峡谷』ほど折衷的でもなく、彼の傑作の一つに位置する」と評している[3]。
収録曲
編集- 流れ者の物語 - Boomer's Story (Traditional) - 4:16
- チェリー・ボール・ブルース - Cherry Ball Blues (Skip James) - 4:13
- ブラック・チキン - Crow Black Chicken (Lawrence Wilson) - 2:20
- スウィート・ママ - Ax Sweet Mama (Sleepy John Estes) - 4:27
- マリア・エレナ - Maria Elena (Lorenzo Barcelata) - 4:32
- ダーク・エンド・オブ・ザ・ストリート - The Dark End of the Street (Dan Penn, Chips Moman) - 3:27
- 旗のもとに集まろう - Rally 'Round the Flag (Traditional) - 3:39
- 翼と祈りに支えられ - Comin' in on a Wing and a Prayer (Harold Adamson, Jimmy McHugh) - 3:03
- ケネディ大統領 - President Kennedy (Sleepy John Estes) - 4:38
- ミスター・レイルロード・マン - Good Morning Mr. Railroad Man (Traditional) - 4:32
参加ミュージシャン
編集脚注・出典
編集- ^ a b CD裏ジャケット記載のクレジットに準拠
- ^ Moon, Tom (2006年8月16日). “Music's Renegade Historian in Rural America”. NPR. 2017年6月9日閲覧。
- ^ a b c Hartenbach, Brett. “Boomer's Story - Ry Cooder”. 2017年6月9日閲覧。
- ^ “Ry Cooder - Awards”. AllMusic. 2016年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月9日閲覧。