国道413号
国道413号(こくどう413ごう)は、山梨県富士吉田市から神奈川県相模原市緑区に至る一般国道である。
一般国道 | |
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国道413号 | |
地図 | |
総延長 | 63.3 km |
実延長 | 62.4 km |
現道 | 57.5 km |
制定年 | 1982年(昭和57年)指定(1993年〈平成5年〉変更) |
起点 | 山梨県富士吉田市 上宿交差点(北緯35度28分30.24秒 東経138度47分30.73秒 / 北緯35.4750667度 東経138.7918694度) |
主な 経由都市 |
山梨県南都留郡山中湖村 |
終点 | 神奈川県相模原市緑区(北緯35度35分52.03秒 東経139度20分18.97秒 / 北緯35.5977861度 東経139.3386028度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道138号 国道412号 国道16号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
解説
編集起点の富士吉田市から南都留郡山中湖村の旭日丘交差点まで国道138号との重複となり、その後東に進み、山中湖村と道志村の境界に存在する山伏峠を越え、終点の相模原市緑区に至る。
路線データ
編集一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:富士吉田市(上宿交差点 = 国道137号・国道138号・国道300号起点、国道139号交点)
- 終点:相模原市(緑区、西橋本5丁目1番 = 国道16号交点)
- 重要な経過地:山梨県南都留郡山中湖村、神奈川県津久井郡津久井町[注釈 2]、同郡城山町[注釈 3]
- 総延長 : 63.3 km(相模原市 30.6 km、山梨県 32.7 km)重用延長を含む。[2][注釈 4]
- 重用延長 : 0.9 km(相模原市 0.9 km)[2][注釈 4]
- 未供用延長 : なし[2][注釈 4]
- 実延長 : 62.4 km(相模原市 29.7 km、山梨県 32.7 km)[2][注釈 4]
- 指定区間:国道138号と重複する区間(山梨県富士吉田市・上宿交差点(起点) - 南都留郡山中湖村・旭日丘交差点)[3]
歴史
編集国道413号の指定は二段階に分別され、1982年(昭和57年)の新規指定時は、富士吉田市から神奈川県厚木市に至る路線として指定され[4]、山梨県南都留郡山中湖村から神奈川県津久井郡津久井町[注釈 2]までは県道津久井山中湖線[5]を、同町から厚木市は国道412号とともに県道厚木津久井線[6]をそれぞれ母体に、富士吉田市から南都留郡山中湖村までは国道138号との重用区間とされた。
その後、1993年(平成5年)の国道指定時に、津久井郡津久井町[注釈 2]から厚木市までの区間は国道412号の単独区間とし、津久井町[注釈 2]から相模原市までの県道相模原津久井線[7]を編入して現在の富士吉田市から相模原市に至る路線として指定された[8]。
2020年東京オリンピックの自転車競技では、ロードレースのコースとして使用された。オリンピック後はコースをレガシー(遺産)として活用する取組み(オリンピックレガシーロード)が行われており、国道413号においては路面舗装や自転車ナビマークの表示、サイクルサポートステーションの設置などがされている[9]。
年表
編集- 1982年(昭和57年)4月1日 - 一般国道413号(富士吉田市 - 厚木市)として指定施行[4]。
- 1993年(平成5年)4月1日 - 一般国道413号(富士吉田市 - 相模原市)として指定施行[8]。
- 2018年(平成30年)10月1日 - 平成30年台風第24号により、相模原市緑区青根地区の平丸トンネル付近で大規模な土砂崩れが発生。当該区間が通行止となる[10]。
- 2019年(平成31年)4月19日 - 土砂崩れで崩落した区間に仮橋を設置し、片側交互通行で暫定復旧[11][12]。
- 2019年(令和元年)
- 2021年(令和3年)7月24日、7月25日 - 2020年東京オリンピックの自転車競技(ロードレース)が開催。競技中はコース区間の通行規制が行われた[15]。
路線状況
編集この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
起点の上宿交差点から山中湖村内にかけては著しい渋滞が発生しているため、起点の上宿交差点から富士見公園前交差点までを4車線化することとなった。
平野交差点を過ぎて山中湖を離れ、沿道のペンションなどの並びが途切れると、徐々に山中に入り標高を上げ、最高点である山伏トンネルを抜けて道志村に入る。村内では小さな集落が点在し、温泉入浴施設やオートキャンプ場などもある。
県境の両国橋を過ぎると神奈川県相模原市緑区に入るが、しばらくは山間の道を走り一部はセンターラインのない区間も存在する。国道412号と重複する青山交差点から三ヶ木交差点の重複区間を過ぎると、途中城山ダムを経て次第に都市近郊のベッドタウンの中に入り、大型量販店や飲食店などがところどころ立ち並ぶようになり、交通量が多い区間に入る。橋本の市街地に入り、国道16号との交差点(橋本陸橋)で終点となる。
バイパス
編集通称
編集重複区間
編集道路施設
編集橋梁
編集- 神地橋 - 道志村内で道志川支流の道坂川を渡る。
- 赤倉橋 - 道志村内で道志川支流の赤倉沢を渡る。
- 荒井橋 - 道志村内に所在。
- 西川橋 - 道志村内に所在。
- 宝永橋 - 道志村内で道志川支流の宝永沢を渡る。
- 柳瀬橋 - 道志村内で道志川本流を渡る。線形改良区間に存在し、大宝橋と対をなす。
- 大宝橋 - 道志村内で道志川本流を渡る。線形改良区間に存在。
- 久保橋 - 道志村内に所在。
- 野原橋 - 道志村内に所在。
- 両国橋 - 道志川本流を渡河し、山梨県道志村と神奈川県相模原市緑区の境界をなす。
トンネル
編集- 山伏トンネル:南都留郡山中湖村 - 同郡道志村
- 笹久根トンネル:1992年12月竣工。
- 横山トンネル:2019年11月竣工。2020年東京オリンピックに合わせ開通したが、令和元年東日本台風によって長らく通行止めが続いた。
- 平丸トンネル:1992年2月竣工。
道の駅
編集地理
編集通過する自治体
編集交差する道路
編集現道区間
編集交差する道路 | 都道府県名 | 市町村名 | 交差する場所 | |||
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国道138号・国道413号 / 旧鎌倉往還 国道138号 / 箱根裏街道 |
山梨県 | 南都留郡 | 山中湖村 | 平野 | 旭日ヶ丘 | 旭日丘交差点 |
山梨県道715号富士吉田山中湖自転車道線[19] | 切詰 | - | ||||
山梨県道729号山北山中湖線 / マリモ通り 山梨県道729号山北山中湖線・山梨県道730号山中湖小山線 |
関口 | 平野交差点 | ||||
山梨県道24号都留道志線 | 道志村 | 神地 | - | |||
国道413号 / 青根バイパス | 神奈川県 | 相模原市 | 緑区 | 青根 | 上野田 | (信号なし) |
神奈川県道76号山北藤野線 | (信号なし) | |||||
国道413号 / 青根バイパス 神奈川県道76号山北藤野線 |
東野 | 青根交差点 | ||||
国道413号 / 青根バイパス | (信号なし) | |||||
国道413号 / 青根バイパス | (信号なし) | |||||
国道413号 / 青野原バイパス | 青野原 | 梶ヶ原 | 西野々交差点 | |||
国道413号 / 青野原バイパス | 東野 | (信号なし) | ||||
神奈川県道518号藤野津久井線 | 梶野 | - | ||||
神奈川県道64号伊勢原津久井線 | 前戸 | (信号なし) | ||||
国道412号 | 青山 | 新宿 | 青山交差点 | |||
国道412号 | 三ヶ木 | 三ヶ木交差点 | ||||
神奈川県道65号厚木愛川津久井線 / 旧道 神奈川県道513号鳥屋川尻線起点 |
中野 | 大沢 | 大沢交差点 | |||
神奈川県道65号厚木愛川津久井線 / 旧道 | 仲町 | 日赤前交差点 | ||||
神奈川県道65号厚木愛川津久井線 | 森戸 | - | ||||
神奈川県道513号鳥屋川尻線 | 太井 | 小網 | 太井交差点 | |||
神奈川県道513号鳥屋川尻線 | 城山2丁目 (旧:城山の畑久保) |
- | ||||
神奈川県道508号厚木城山線 | 谷ヶ原2丁目 (旧:川尻の谷ヶ原) |
谷ヶ原浄水場交差点 | ||||
神奈川県道510号長竹川尻線 | 久保沢3丁目 (旧:川尻の久保沢) |
久保沢交差点 | ||||
神奈川県道48号鍛冶谷相模原線 | 久保沢2丁目 (旧:川尻の久保沢) |
川尻交差点 | ||||
神奈川県道506号八王子城山線 | 原宿2丁目 (旧:川尻の原宿) |
東原宿交差点 | ||||
国道16号 / 橋本陸橋側道(現道・八王子街道・東京環状) | 西橋本5丁目 (旧:橋本の原) |
- |
新道区間
編集- 青根バイパス
交差する道路 | 都道府県名 | 市町村名 | 交差する場所 | |||
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国道413号 / 現道 | 神奈川県 | 相模原市 | 緑区 | 青根 | 上野田 | (信号なし) |
国道413号 / 現道 神奈川県道76号山北藤野線 |
東野 | 青根交差点 | ||||
国道413号 / 現道 | (信号なし) | |||||
国道413号 / 現道 | (信号なし) |
- 青野原バイパス
交差する道路 | 都道府県名 | 市町村名 | 交差する場所 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
国道413号 / 現道 | 神奈川県 | 相模原市 | 緑区 | 青野原 | 梶ヶ原 | 西野々交差点 |
国道413号 / 現道 | 東野 | (信号なし) |
沿線
編集- 山
- 河川
- 湖沼
峠
編集- 山伏峠(南都留郡山中湖村 - 南都留郡道志村)
- 山伏トンネル及び旧山伏隧道が通過する。
脚注
編集注釈
編集- ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
- ^ a b c d 2006年3月20日に相模原市へ編入。2010年4月1日に政令指定都市へ移行して同市緑区の一部を構成。
- ^ 2007年3月11日、相模原市に編入。2010年4月1日、政令指定都市に移行して、緑区の一部となる。
- ^ a b c d e f g 2022年3月31日現在
- ^ 山中湖村平野(山北山中湖線交点)から道志村月夜野(神奈川県境)までは山梨県道路愛称名となっている[18]。
- ^ 国道413号 - 県道729号山北山中湖線(山中湖村山中国道138号交点 - 山中湖村旭日ヶ丘国道138号交点)の山梨県道路愛称名[18]。
出典
編集- ^ “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2019年10月31日閲覧。
- ^ a b c d e f g “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月20日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2013年1月22日閲覧。
- ^ a b “一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(昭和56年政令第153号)”. 法庫. 2013年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月22日閲覧。
- ^ “村のあゆみ”. 道志村. 2013年1月22日閲覧。
- ^ “妻田中村前土地区画整理事業”. 厚木市まちづくり事業課. 2013年1月22日閲覧。
- ^ 東名・中央圏広域道路地図 p. 46
- ^ a b “一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(平成4年政令第104号)”. 法庫. 2013年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月22日閲覧。
- ^ “サイクル安全 | GOOD CYCLE JAPAN”. 国土交通省. 2023年7月9日閲覧。
- ^ 国道413号及び市道橋津原平丸の通行止めについて (PDF) - 相模原市 2018年10月5日
- ^ 災害復旧工事に伴う国道413号(通称:道志みち)等の一部片側交互通行実施について - 相模原市
- ^ 国道413号の暫定開通について (PDF) - 相模原市 2019年4月17日
- ^ “横山トンネル供用開始 道志みちの整備 一歩前進 | さがみはら中央区”. タウンニュース (2019年10月3日). 2023年7月9日閲覧。
- ^ 令和元年台風第19号に伴う、国道413号(通称:道志みち)の通行規制について - 相模原市 2019年12月7日閲覧
- ^ “東京2020オリンピック自転車競技ロードレース開催に伴う交通規制のお知らせ(更新) | 道志村役場ホームページ”. 道志村公式ウェブサイト. 2023年7月9日閲覧。
- ^ a b “令和4年度県土整備部再評価対象事業”. 山梨県. 2023年7月9日閲覧。
- ^ 中央道の抜け道「道志みち」でバイパス整備中 急峻な県境を「道志トンネル」で短絡 - 乗りものニュース 2023年2月5日
- ^ a b “山梨全域道路愛称名対象路線及び愛称名” (PDF). 山梨県県土整備部道路管理課. 2013年4月9日閲覧。
- ^ 歩行者・自転車のみ通行可
参考文献
編集- 『東名・中央圏広域道路地図』人文社(1989年8月)ISBN 4-7959-0055-8
関連項目
編集外部リンク
編集- 国土交通省関東地方整備局 甲府河川国道事務所:富士吉田市の指定区間を管理
- 山梨県 富士・東部建設事務所吉田支所:富士吉田市の指定区間外、山中湖村、道志村の区間を管理
- 相模原市道路部:相模原市路政課が市内全線を管理(緑区青根 - 緑区太井の区間が津久井土木事務所、緑区城山2丁目 - 緑区西橋本5丁目の区間が緑土木事務所)