泥鰌池
泥鰌池(どじょういけ)は、富山県中新川郡立山町の立山カルデラ内に位置する池。湯川谷の右岸、旧立山温泉源の直上にある立山カルデラ内で最大の面積(約1.9ha)を持つ池で、鳶山崩れによって作られた堰き止め湖とされている。
泥鰌池 | |
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所在地 | 富山県中新川郡立山町芦峅寺 |
位置 | |
面積 | 0.0192 km2 |
周囲長 | 0.55 km |
最大水深 | 2.3 m |
平均水深 | - m |
水面の標高 | 1335 m |
成因 | 堰止湖 (地滑り) |
淡水・汽水 | 淡水 |
湖沼型 | 貧栄養湖 |
プロジェクト 地形 |
地理
編集立山カルデラにある4つの池の一つで、楕円形をしている。池の面積は立山カルデラの中で最大である。立山カルデラの4つの池の中では唯一、立山町に属している。
底質は腐植土が堆積した泥底になっているが、水の透明度は高い。
2000年の調査での湖水のpHは7.5であった。
形成
編集鳶山崩れによる地滑りによって形成された堰止湖である。隣接する多枝原池という池も同じ成因であり、両池の共通点は多い。一方で近くにある刈込池や新湯は火口湖であり、成因が異なっている。
生態
編集岸際は抽水性の植物が多く繁茂し、水面にはヒルムシロ類などの浮葉植物が見られた。魚類はタカハヤ、ギンブナ、ドジョウ、ニジマスが確認されており、立山カルデラの池で最も魚種が多い。
泥鰌池はその成因や富山県における淡水魚の分布から、もともと魚類が生息していたとは考えにくく、人の手によって放流がなされたと考えられており、実際にニジマスに関しては1953年と1955 年にニジマスが放流された記録がある[1]。
なお、泥鰌池に放流されたニジマスは、その後、定着し、自然繁殖を繰り返し続けていることが確認されているという。
周囲
編集脚注
編集- ^ 不破光大 ほか「12.調査・研究報告 立山カルデラ内の池における淡水魚類 2017-2018年報告」『調査・研究報告』、魚津水族館、2019年8月16日閲覧。
参考文献
編集- 『富山の地学紀行』 桂書房