波号第二百十潜水艦
波号第二百十潜水艦[注釈 2](はごうだいにひゃくじゅうせんすいかん)は、日本海軍の潜水艦。波二百一型潜水艦の10番艦。太平洋戦争末期に竣工したが実戦に参加することなく、戦後に海没処分された。
波号第二百十潜水艦 | |
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基本情報 | |
建造所 | 佐世保海軍工廠 |
運用者 | 大日本帝国海軍 |
艦種 | 潜水艦 |
級名 | 波二百一型潜水艦 |
艦歴 | |
計画 | マル戦計画 |
起工 | 1945年5月14日 |
進水 | 1945年6月10日 |
竣工 | 1945年8月11日 |
最期 | 1946年4月5日海没処分 |
除籍 | 1945年11月30日 |
要目(竣工時) | |
基準排水量 | 325トン |
水中排水量 | 440トン |
全長 | 53.00m |
水線長 | 44.70m |
垂線間長 | 50.00m |
幅 | 3.70m |
吃水 | 平均3.44m |
機関 |
海軍型中速四〇〇馬力内火機械1基 蓄電池 一号十二型120個[注釈 1] 主電動機 特E型改一直流電動機 1,250馬力 1基 巡航用電動機 直流電動機 32馬力 1基 |
推進 | 1軸 |
出力 |
水上 400bhp 水中 1,250shp |
速力 |
水上 10.5ノット 水中 13.0ノット |
燃料 | 重油25.2トン |
航続距離 |
水上 3,000カイリ/10ノット 水中 50カイリ/2ノット |
潜航深度 | 100m |
乗員 |
定員25名 特修兵教員最大21名 |
兵装 |
7.7mm機銃 単装1基 九五式潜水艦発射管三型2門(艦首) 九五式二型魚雷4本 |
レーダー | 13号電探1基 |
ソナー | 水中聴音装置1組 |
艦歴
編集マル戦計画の潜水艦小、第4911号艦型の10番艦、仮称艦名第4920号艦として計画。
1945年5月5日、波号第二百十潜水艦と命名されて波二百一型潜水艦の10番艦に定められ、本籍を佐世保鎮守府と仮定。14日、佐世保海軍工廠で起工。
6月7日、本籍を佐世保鎮守府に定められる。10日、進水。17日、艤装員事務所を佐世保海軍工廠内に設置し事務を開始。
潜水艦長
編集- 艤装員長
- 青木滋 大尉:1945年6月15日 - 1945年8月11日
- 潜水艦長
- 青木滋 大尉:1945年8月11日 - 1945年10月16日
脚注
編集- 注釈
- 脚注
参考文献
編集- 海軍省
- 昭和20年3月15日付 内令員第519号。
- 昭和20年5月5日付 達第97号、内令第380号、内令第388号、内令員第912号。
- 昭和20年6月7日付 内令第520号。
- 昭和20年6月10日付 内令員第1128号、内令員第1129号、内令員第1130号。
- 昭和20年8月11日付 内令第732号ノ2。
- 昭和20年7月11日付 秘海軍公報 第5065号。
- 昭和20年6月30日付 秘海軍辞令公報 甲 第1842号。
- 昭和20年10月6日付 海軍辞令公報 甲 第1943号。
- 昭和20年11月7日付 海軍辞令公報 甲 第1974号。
- 佐世保海軍軍需部 兵器還納目録 波號第二百十潜水艦。
- 世界の艦船 No. 469 増刊第37集 『日本潜水艦史』、海人社、1993年。
- 世界の艦船 No. 791 増刊第114集 『日本潜水艦史』、海人社、2013年。
- 日本造船工業会 『S-61 波號第二〇一潜水艦型 一般計画要領書』。
- 福井静夫 『写真 日本海軍全艦艇史』、ベストセラーズ、1994年。ISBN 4-584-17054-1
- 福井静夫 『昭和軍艦概史III 終戦と帝国艦艇 -わが海軍の終焉と艦艇の帰趨-』、出版共同社、1961年。
- 防衛研修所戦史室 戦史叢書 第88巻 『海軍軍戦備(2) -開戦以後-』、朝雲新聞社、1975年。
- 丸スペシャル No. 43 日本海軍艦艇シリーズ『日本の潜水艦III』、潮書房、1980年。
- 丸スペシャル No. 132 日本海軍艦艇発達史『日本の潜水艦I』、潮書房、1988年。
- 明治百年史叢書 第207巻 『昭和造船史 第1巻(戦前・戦時編)』、原書房、1977年。