波号第二百二十三潜水艦
波号第二百二十三潜水艦[注釈 2](はごうだいにひゃくにじゅうさんせんすいかん)は、日本海軍の未成潜水艦。波二百一型潜水艦の23番艦[注釈 3]。戦後解体された。
波号第二百二十三潜水艦 | |
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基本情報 | |
建造所 | 川崎重工業艦船工場 |
運用者 | 大日本帝国海軍 |
艦種 | 潜水艦 |
級名 | 波二百一型潜水艦 |
艦歴 | |
計画 | マル戦計画 |
起工 | 1945年5月1日 |
最期 | 1945年8月17日工程40%で工事中止[注釈 1] |
その後 | 1946年6月解体終了 |
要目(計画時) | |
基準排水量 | 325トン |
水中排水量 | 440トン |
全長 | 53.00m |
水線長 | 44.70m |
垂線間長 | 50.00m |
幅 | 3.70m |
吃水 | 平均3.44m |
機関 |
海軍型中速四〇〇馬力内火機械1基 蓄電池 一号三十三型甲120個 主電動機 特E型改一直流電動機 1,250馬力 1基 巡航用電動機 直流電動機 32馬力 1基 |
推進 | 1軸 |
出力 |
水上 400bhp 水中 1,250shp |
速力 |
水上 10.5ノット 水中 13.0ノット |
燃料 | 重油25.2トン |
航続距離 |
水上 3,000カイリ/10ノット 水中 50カイリ/2ノット |
潜航深度 | 100m |
乗員 |
定員25名 特修兵教員最大21名 |
兵装 |
7.7mm機銃 単装1基 九五式潜水艦発射管五型2門(艦首) 九五式二型魚雷4本 |
レーダー | 13号電探1基 |
ソナー | 水中聴音装置1組 |
艦歴
編集マル戦計画の潜水艦小、第4911号艦型の23番艦、仮称艦名第4933号艦として計画。1945年5月1日、川崎重工業本社艦船工場で起工。
6月7日、波号第二百二十三潜水艦と命名されて波二百一型潜水艦の21番艦に定められ[注釈 3]、本籍を舞鶴鎮守府と仮定。
終戦時未成、進水直前だった。8月17日、工事中止が発令され工程40%で工事中止[注釈 1]。魚雷発射管は波号第222潜水艦までは九五式三型を装備し、あるいは装備予定としていたが、本艦以降は九五式五型を装備する予定だった。
1946年5月から6月にかけて、川崎重工業艦船工場で解体された。
脚注
編集- 注釈
- ^ a b 進捗率は大阪警備府と近畿海軍監督部が昭和20年8月31日付で調製した各目録による。世界の艦船『日本潜水艦史』(1993)p. 90、世界の艦船『日本潜水艦史』(2013)p. 108、福井静夫『写真 日本海軍全艦艇史』資料篇 p. 艦歴表18、福井静夫『昭和軍艦概史III』p. 65では60%としているが、福井静夫『昭和軍艦概史III』p. 66には「ごく大体のもの」と注意書きが添えられている。
- ^ 本来の艦名表記は波號第二百二十三潛水艦。
- ^ a b 本艦が艦艇類別等級別表に登載された1945年6月7日時点で、波号第218潜水艦と波号第219潜水艦が同表未登載のため、1945年6月7日時点で法令上は21番艦、これら2隻を含めると通算で23番艦となる。
- 脚注
参考文献
編集- 海軍省
- 昭和20年3月15日付 内令員第519号。
- 昭和20年6月7日付 達第130号ノ2、内令第517号、内令第519号、内令員第1115号。
- 昭和20年8月31日付 大阪警備府『大阪警備府管下艦艇(未成艦ヲ含ム)目録』。
- 昭和20年8月31日付 大阪警備府『大阪警備府管下艦艇船体兵器機関艤装品目録』。
- 昭和20年8月31日付 近畿海軍監督部『大阪方面所在艤装艦艇船体兵器機関艤装品目録』。
- 世界の艦船 No. 469 増刊第37集 『日本潜水艦史』、海人社、1993年。
- 世界の艦船 No. 791 増刊第114集 『日本潜水艦史』、海人社、2013年。
- 日本造船工業会 『S-61 波號第二〇一潜水艦型 一般計画要領書』。
- 福井静夫 『写真 日本海軍全艦艇史』、ベストセラーズ、1994年。ISBN 4-584-17054-1
- 福井静夫 『昭和軍艦概史III 終戦と帝国艦艇 -わが海軍の終焉と艦艇の帰趨-』、出版共同社、1961年。
- 防衛研修所戦史室 戦史叢書 第88巻 『海軍軍戦備(2) -開戦以後-』、朝雲新聞社、1975年。
- 丸スペシャル No. 43 日本海軍艦艇シリーズ『日本の潜水艦III』、潮書房、1980年。
- 丸スペシャル No. 132 日本海軍艦艇発達史『日本の潜水艦I』、潮書房、1988年。
- 明治百年史叢書 第207巻 『昭和造船史 第1巻(戦前・戦時編)』、原書房、1977年。