沼津市明治史料館
沼津市明治史料館(ぬまづしめいじしりょうかん)は、静岡県沼津市西熊堂372-1にある博物館。江原素六記念館という別名がある。沼津の政治・経済・教育などに大きな貢献を行った江原素六や、沼津兵学校など沼津の近代以降の歴史について紹介している。
沼津市明治史料館 Numazu City Archives of Meiji History | |
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施設情報 | |
愛称 | 江原素六記念館 |
開館 | 1984年 |
所在地 |
〒410-0051 静岡県沼津市西熊堂372-1 |
位置 | 北緯35度07分18.7秒 東経138度51分29.8秒 / 北緯35.121861度 東経138.858278度座標: 北緯35度07分18.7秒 東経138度51分29.8秒 / 北緯35.121861度 東経138.858278度 |
外部リンク | 沼津市明治史料館 |
プロジェクト:GLAM |
沿革
編集現在の沼津市明治史料館の所在地には、明治初めから江原素六一家が居住していた邸宅があった[1]。江原邸は大正期の改築を経て[1]、1959年(昭和34年)6月24日付で江原家から沼津市に土地・建物がともに寄付されている[1]。
同邸にあった江原家伝来の史料については、寄付後は江原素六先生顕彰会(1968年(昭和43年)発足)が管理をしていたが、1973年(昭和48年)に建設された沼津市立少年自然の家に江原素六の記念室が設けられたことに伴い、一部を移管し展示していた[1]。
1983年(昭和58年)邸の解体の際、江原邸に残されていた史料は、一部を顕彰会事務局があった沼津農業協同組合金岡支所に移された[1]。それらの史料はその後少年自然の家に移され、以前からの展示物とともに顕彰会役員の手で整理と目録の作成が行われた[1]。
1984年(昭和59年)3月17日に沼津市明治史料館が竣工し[2]、少年自然の家で整理保管されていた江原家伝来史料も移管される[2]。
同年10月1日、江原素六や沼津兵学校の関係者等の郷土の人物を中心とした明治の歴史に関する博物館として、沼津市明治史料館が開館した[3]。
所蔵品
編集3階には沼津の戦国期から近現代に至る通史を所蔵している。
江原素六の肖像画・写真・日記・辞令・遺品・デスマスク・墨蹟を所蔵し、解体された江原邸の一部も復元・移築されている。4階には、1868年(明治元年)に静岡藩の陸軍士官学校として設立された沼津兵学校と、その教授の生徒についての兵学校の規則書・教科書、西周・赤松則良・杉亨二・田口卯吉・島田三郎らの関係者の写真・著作がある[4]。
展示
編集- 1階[5]
- 図書室(開架式、87m2)、収蔵庫(61m2)、燻蒸室(136m2)、事務室、館長室、作業室、ロビー
- 2階[5]
- 第2収蔵庫、講座室(108人収容、170m2)、会議室(24m2)
- 3階[5][6]
- 展示室(戦国時代の沼津、近世の沼津、近現代の沼津、江原素六コーナー、復元移築した江原邸)
- 4階[5][6]
- 展示室(沼津兵学校のコーナー)
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江原素六が使用していた聖書
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3階の「江原素六コーナー」
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3階の「目で見る沼津の歴史」
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3階の「江原素六コーナー」
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復元移築された江原邸
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沼津空襲の空から焼夷弾が降ってきた様子の再現
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江原素六のデスマスク
施設
編集利用案内
編集脚注
編集- ^ a b c d e f 史料目録1 1987, p. 299.
- ^ a b 沼津市の教育H30 2018, p. 83.
- ^ 沼津市の教育S59 1984, p. 113.
- ^ 『沼津の教育 平成30年度版』沼津市教育委員会事務局、2018年
- ^ a b c d 『沼津の教育 平成30年度版』沼津市教育委員会事務局、2018年
- ^ a b [1] 沼津市明治史料館
- ^ 『江原素六先生顕正会会報』公益社団法人江原素六先生顕正会、第19号、2014年4月27日
- ^ a b c 『静岡新聞』1993年3月15日付朝刊、第19面。
- ^ 『静岡新聞』1991年10月10日付朝刊、第22面。
- ^ a b c d 沼津市明治史料館 江原素六記念館 パンフレット
- ^ [2] 沼津市明治史料館
- ^ a b c [3] 沼津市明治史料館
関連項目
編集- 沼津市歴史民俗資料館 - 1974年開館。主に沼津の近世以前の歴史を紹介。
参考文献
編集- 沼津市明治史料館 編『沼津市明治史料館史料目録1:江原素六関係史料目録』沼津市明治史料館、1987年。
- 沼津市教育委員会事務局 編『沼津の教育 昭和59年度版』沼津市教育委員会事務局、1984年。
- 沼津市教育委員会事務局 編『沼津の教育 平成30年度版』沼津市教育委員会事務局、2018年。