河童橋
長野県の上高地にかかる橋
概要
編集古くはこの場所は河童淵と呼ばれていたという[1]。
1891年(明治24年)に初めて橋が架けられた。全長37m、幅3.1m、長さ36.6mのカラマツ製の橋。中部山岳国立公園内の標高約1,500mに位置する。この橋から穂高岳、焼岳などの山々を望むことができる。上高地を象徴するのシンボルの一つである。毎年4月27日にアルペンホルンの演奏と共に橋の袂で『上高地開山祭』が開催されている[2]。11月15日には、『上高地閉山祭』が開催されている。ケショウヤナギの巨木が周辺の河畔に群生している。
橋は過去に4回架け替えられており、それぞれ1代目、2代目、3代目、4代目、5代目(現在)とある。
河童橋という名前の由来には諸説あり、
- 昔ここに、河童が住みそうな深い淵があったため。
- まだ橋のなかった時代、衣類を頭に乗せて川を渡った人々が河童に似ていたから。
などがある。
歴史
編集- 1891年(明治24年) - 設置(初代)[3]。
- 1910年(明治43年) - 丸太の跳ね橋を吊り橋に変更[4]。
- 1930年(昭和5年) - 橋の架け替え(2代目)。
- 1957年(昭和32年) - 橋の架け替え(3代目)。
- 1975年(昭和50年) - 橋の架け替え(4代目 現在欄干の一部が上高地ビジターセンターに保存されている)。
- 1997年(平成9年)7月 - 橋の架け替え(5代目)[5]。
- 2009年(平成21年) - 造幣局が、表面に河童橋と風景をデザインした長野県の「地方自治法施行60周年記念貨幣」である千円銀貨幣を発行した[6]。
- 2010年(平成22年)5月12日 - 郵便局の信越支社が、河童橋つり橋100周年を記念して『上高地 河童橋』のふるさとフレーム切手を発行した[7]。
周辺施設
編集周辺には以下のホテルなどの宿泊施設と売店、キャンプ場などがある[8][9]。各施設は冬期等を除くシーズン期間中に営業を行っている。
五千尺ホテルの前を通り、清水川の小さな流れを渡れば小梨平に着く。ここにはビジターセンターやキャンプ場などがある。ビジターセンターには上高地の自然に関する写真などが展示されている。キャンプ場はカラマツ林に囲まれた静かなところだ。[10]
交通・アクセス
編集→詳細は「上高地 § 交通・アクセス」を参照
ギャラリー
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袂より
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河童橋を真横から見る(2008年5月13日撮影)
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河童橋を下から見上げる(2008年5月13日撮影)
脚注
編集- ^ a b “第39回(公社)日本口腔外科学会中部支部学術集会 オプショナルツアー 周辺情報”. 信州大学. 2020年9月2日閲覧。
- ^ “上高地:北アルプスの観光シーズン幕開け 河童橋で開山祭”. 毎日新聞社 (2010年4月27日). 2011年4月26日閲覧。
- ^ “上高地年表”. 上高地公式Website. 2011年4月26日閲覧。
- ^ “河童橋つり橋化100年で記念トレッキング 信州DC”. 信州Live on (2010年4月10日). 2011年4月26日閲覧。
- ^ “安曇野便り・2代目河童橋”. 南安タクシートップ (2009年8月12日). 2011年4月26日閲覧。
- ^ “地方自治法施行60周年記念貨幣(長野県)”. 造幣局. 2011年4月26日閲覧。
- ^ “オリジナルフレーム切手「信州 安曇野」、「中山道奈良井宿」、「上高地八景」及び「上高地 河童橋」の販売開始” (PDF). 郵便局信越支社 (2010年4月21日). 2011年4月26日閲覧。
- ^ 『槍ヶ岳・穂高岳 上高地』昭文社〈山と高原地図 2011年版〉、2011年3月。ISBN 9784398757777。
- ^ 『山と溪谷2011年1月号付録(山の便利手帳2011)』山と溪谷社、2010年12月、pp.161-162、ASIN B004DPEH6G頁。
- ^ 登山ルート・山旅スポット. “上高地の人気スポットを巡る上高地街道・登山コース・難易度”. 山旅旅. 2020年10月8日閲覧。
- ^ “上高地ビジターセンター”. 上高地ビジターセンター. 2011年4月26日閲覧。
- ^ “上高地郵便局”. 日本郵政. 2011年4月26日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集座標: 北緯36度14分55.3秒 東経137度38分16.7秒 / 北緯36.248694度 東経137.637972度