池谷 和信(いけや かずのぶ、1958年 - )は、日本人類学者地理学者。専攻は環境人類学、人文地理学国立民族学博物館人類文明誌研究部教授・総合研究大学院大学文化科学研究科教授(併任)。

来歴

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静岡県出身。東北大学理学部を経て、筑波大学大学院環境科学研究科修士課程修了、東北大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学。北海道大学助手などを経て、国立民族学博物館第一研究部助手、同民族社会研究部人類環境部門助教授を歴任。2014年4月より同民族文化研究部部長を務め、2017年4月より現職。

2003年 東北大学 理学博士、論文の題は「採集・牧畜における資源利用とテリトリーに関する研究 」[1]

主な著作

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単著

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  • 世界のビーズ(千里文化財団、2001年)
  • 国家のなかでの狩猟採集民-カラハリ・サンにおける生業活動の歴史民族誌-(国立民族学博物館研究叢書4、千里文化財団、2002年)
  • 山菜採りの社会誌-資源利用とテリトリー-(東北大学出版会、2003年)
  • 現代の牧畜民-乾燥地域の暮らし-(古今書院、2006年)
  • わたしたちのくらしと家畜(1)家畜ってなんだろう (童心社、2013年)
  • わたしたちのくらしと家畜(2)家畜にいま何がおきているのか(童心社、2013年)
  • 人間にとってスイカとは何か――カラハリ狩猟民と考える(フィールドワーク選書 5)(臨川書店、2014年)
  • トナカイの大地、クジラの海の民族誌―ツンドラに生きるロシアの先住民チュクチ(明石書店、2022年)

編著

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  • 地球環境問題の人類学―自然資源へのヒューマンインパクト(世界思想社、2003年)
  • 熱帯アジアの森の民―資源利用の環境人類学(人文書院、2005年)
  • 日本の狩猟採集文化-野生生物とともに生きる(世界思想社、2005年)
  • 地球環境史からの問い―ヒトの自然の共生とは何か(岩波書店、2009年)
  • 日本列島の野生生物とヒト(世界思想社、2010年)
  • ボツワナを知るための52章-エリア・スタディーズ(明石書店、2012年)
  • 生き物文化の地理学(ネイチャー・アンド・ソサエティ研究 第2巻)(海青社、2013年)
  • 狩猟採集民からみた地球環境史 自然・隣人・文明との共生(東京大学出版会、2017年)
  • ビーズ―つなぐ・かざる・みせる(国立民族学博物館、2017年)
  • Sedentarization among Nomadic Peoples in Asia and Africa. (Senri Ethnological Studies 95) (Osaka: National Museum of Ethnology, 2017)
  • Beads in the World. (Osaka: National Museum of Ethnology, 2018)
  • The Spread of Food Cultures in Asia. (Senri Ethnological Studies 100) (Osaka: National Museum of Ethnology, 2019)
  • ビーズでたどるホモ・サピエンス史ー美の起源に迫る(昭和堂、2020年)
  • 食の文明論ーホモ・サピエンス史から探る(農山漁村文化協会、2021年)
  • アイヌのビーズ―美と祈りの二万年(平凡社、2022年)

共編著

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  • Parks, Property, and Power: Managing Hunting Practice and Identity within State Policy Regimes David Anderson.(Senri Ethnological Studies 59)(with D. Anderson (eds.), Osaka: National Museum of Ethnology, 2001)
  • Pastoralists and Their Neighbors in Asia and Africa.(Senri Ethnological Studies 69)(with E. Fratkin (eds.), Osaka: National Museum of Ethnology, 2005)
  • Updating the San: Image and Reality of an African People in the 21st Century. (Senri Ethnological Studies 70) (with In R. K. Hitchcock, M. Biesele and R. B. Lee (eds.), Osaka: National Museum of Ethnology, 2006)
  • 朝倉世界地理講座-大地と人間の物語- 第11巻 アフリカ I (佐藤廉也・武内進一との共編、朝倉書店、2007年)
  • 朝倉世界地理講座-大地と人間の物語- 第12巻 アフリカII (武内進一・佐藤廉也との共編、朝倉書店、2008年)
  • ヒトと動物の関係学 第4巻 野性と環境 (林良博との共編、岩波書店、2008年)
  • Interactions betwwen Hunter-Gatherers and Farmers: From Prehistory to Present. (Senri Ethnological Studies 73)(with H. Ogawa and P. Mitchell (eds.), Osaka: National Museum of Ethnology, 2009)
  • シリーズ 日本列島の三万五千年 第5巻 山と森の環境史 (白水智との責任編集(湯本貴和編)、文一総合出版、2011年)
  • Hunter-Gatherers and their Neighbors in Asia, Africa, and South America. (Senri Ethnological Studies 94)(with Robert K. Hitchcock (eds.), Osaka: National Museum of Ethnology, 2016)
  • Research and Activism among the Kalahari San Today: Ideals, Challenges, and Debates. (Senri Ethnological Studies 99) (with R. Fleming Puckett (eds.), Osaka: National Museum of Ethnology, 2018)
  • Hunter-Gatherers in Asia: From Prehistory to the Present. (Senri Ethnological Studies No. 106) (with Y. Nishiaki (eds.), Osaka: National Museum of Ethnology, 2021)
  • Advances in East Asian Agricultural Origins Studies: The Pleistocene to Holocene Transition. (with Pei-Lin Yu and Meng Zhang (eds.), Basel: MDPI Books, 2022)

外部リンク

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脚注

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  1. ^ 博士論文書誌データベース