池原 森男(いけはら もりお、1923年1月1日 - 2016年12月10日)は、日本の薬学者。核酸化学が専門。

東京府出身[1]。1947年東京帝国大学医学部薬学科卒業。1950年東京大学医学部薬学科助手、1955年北海道大学医学部薬学科助教授、1966年北海道大学薬学部教授を経て、1968年大阪大学薬学部教授。大阪大学蛋白質研究所教授、大阪大学細胞工学センター教授を併任。1986年定年退官後、蛋白工学研究所所長、東京理科大学生命科学研究所教授、蛋白工学研究所所長代行、生物分子工学研究所顧問を歴任。

1979年に大腸菌ホルミルメチオニン転移RNAの全合成[2]、1983年にヒト成長ホルモン遺伝子の合成[3]とその大腸菌での発現に成功。1973年に「核酸化学シンポジウム」を創設。

受賞・栄典

編集

著書

編集
  • 核酸の構造と機能(廣川書店、1978年、翻訳)
  • 核酸(朝倉書店、1979年)
  • 核酸有機化学(化学同人、1979年)
  • タンパク質工学実験マニュアル(講談社、1988年、編集)
  • 蛋白工学研究法(廣川書店、2000年)

脚注

編集
  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.357
  2. ^ Synthesis of the nascent strand of tRNAfMet from E coli. Ohtsuka, E., Tanaka, T., Tanaka, S., Fujiyama, K., Markham, A. F., Nakagawa, E., Wakabayashi, T., Taniyama, Y., Nishikawa, S., Fukumoto, R., Uemura, H., Doi, T., and Ikehara, M. (1979) Nucleic Acids Symp. Ser. No. 6, 195-198
  3. ^ The synthesis of human growth hormone gene. Ohtsuka, E., Taniyama, Y., Iwai, S., Kitano, K., Miyamoto, S., Ohgi, T., Sakuragawa, Y., Fujiyama, K., Ikari, T., Kobayashi, M., Miyake, T., Shibahara, S., Tokunaga, T., Ikehara, M., Ono, A., Ueda, T., Tanaka, T., Baba, H., Miki, T., Sakurai, A., and Oishi, T. (1983) Nucleic Acids Symp. Ser. No. 12, 79-82
  4. ^ 国際賞・各種受賞等 紫綬褒章”. 大阪大学. 2023年2月17日閲覧。
  5. ^ 『官報』6939号、平成29年1月19日