池ノ平小屋(いけのたいらごや)は、富山県立山町に位置する山小屋。池ノ平山(標高2,561m)東方の稜線の鞍部に存在する。山小屋の名称「ノ」部分はひらがな表記で池の平小屋として示されることもある] https://sites.google.com/view/ikenotairagoya/ 池ノ平小屋ホームページ

概要

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小屋のある場所には、大正年間より小黒部鉱山の事務所や飯場、富山営林署の造林小屋が存在しており、剱岳登山の足掛かりとして利用されていたが、1951年に施設譲渡が行われて管理人が駐在する営業小屋となった。当時の剱岳への登山は、立山黒部アルペンルートの完成以前であり、黒部峡谷阿曽原温泉)側からアプローチする登山客も多かっため、管理人の手による施設改修やカマボコ型宿舎の追加が順次行われ、1966年時点では収容人数80人という大型の小屋となっていた。1991年、台風により小屋が被災。管理人の死去も重なり小屋の存続が危ぶまれたが、1994年、新たな山小屋が完成、営業が再開されている。北アルプスの中でも最奥と言える環境に位置するため、収益性が低く、現在はモンロー会と言うボランティア団体が小屋の管理を行なっている。[1]

脚注

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  1. ^ 上田應輔 編『剱・池の平讃』 剱・池の平会 1993年 14-15頁