水腎症
腎臓内の腎盂や腎杯が尿の逆流により腫れる症状
水腎症(すいじんしょう、hydronephrosis)とは、尿路通過障害などのため腎盂や尿管が拡張した状態を言う[1]。尿路通過障害のほか膀胱尿管逆流症が原因の場合もある[1]。
先天性水腎症では発生異常、後天性水腎症では尿路結石、腫瘍、炎症などを原因とする。
両側の尿路閉塞では腎後性無尿を生じ、急性腎不全になる。一時的に経皮的腎瘻を造設することもあるが、通過障害の原因を取り除くことが第一である。
脚注
編集関連項目
編集尿流の停滞に伴い、尿路感染症が生じ腎盂腎炎を併発した場合には高熱が生じる。
参考文献
編集- 日本獣医内科学アカデミー編 『獣医内科学(大動物編)』 文永堂出版 2005年 ISBN 4830032006