比嘉世幸
比嘉 世幸（ひが せこう/せいこう、1898年1月8日 - 1966年4月16日 ）は、沖縄県の剛柔流空手家。称号範士。 沖縄県空手道連盟の初代副会長。剛柔流国際空手古武道連盟の初代会長。
ひが せこう/せいこう 比嘉 世幸 | |
|---|---|
| 生誕 | 1898年1月8日 |
| 死没 | 1966年4月16日（68歳没） |
| 国籍 |
 日本 |
| 職業 | 空手家 |
| 団体 | 剛柔流国際空手古武道連盟 |
| 流派 | 剛柔流 |
来歴
編集明治31年（1898年）1月8日に那覇区字東で生まれる。
明治44年（1911年）13歳の時に東恩納寛量に師事する。同時期には宮城長順、許田重発、比嘉世幸の３名が東恩納寛量に師事していた。東恩納寛量の他界後は宮城長順に38年間師事し研鑽を積む。
大正8年（1919年） 沖縄県立水産学校（現在の沖縄県立沖縄水産高等学校）を卒業後、小学校教員に奉職した。[1]
大正9年（1920年） 警察官に転職。
昭和6年（1931年） 空手道場設立のため警察官を退職。
昭和7年（1932年） 剛柔流空手研究所を弟子の渡口政吉と那覇市松下町に設立。
昭和9年（1934年） 第一回武徳祭演武大会において演武を披露し、大日本武徳会鈴木壮六より表彰される。[2]
昭和10年（1935年）友人からの頼みで空手指導のためサイパンに移住する。この時、弟子の泉川寛喜も同行した。[3]
昭和12年（1937年）サイパンでの空手指導から沖縄に帰省。
昭和15年（1940年）錬士の称号を授与される。
昭和25年（1950年）那覇市与儀に尚道館を設立。
昭和29年（1954年）大日本武徳会より範士の称号を受ける。
昭和31年（1956年）沖縄県空手道連盟の初代副会長に就任。
昭和34年（1959年）に剛柔流国際空手古武道連盟を設立。初代会長に就任。同年、沖縄県空手道連盟会長に就任。
昭和41年（1966年）4月16日に武人としての輝かしい生涯を閉じた。 [4] [5]
エピソード
編集・1931年に剛柔流空手研究所を設立をした当時、宮城長順から道場開設を許されたのは比嘉世幸、新里仁安、神谷仁清、八木明徳の４名のみであった。
・初代副会長を務めた沖縄空手道連盟の役員理事には、沖縄空手道の発展に尽くした下記の人物がいた。
【小林流】知花朝信、比嘉佑直、宮平勝哉、祖慶方範、仲里周五郎。
【上地流】上地究英、友寄隆宏、糸数盛喜、宮城清三郎。
・宮城長順は剛柔流を柔道や剣道と並ぶ国民体育として日本全国に普及することを目指し、京都の大日本武徳会本部に赴き、中学校や本土の大学で教授したのと対照的に比嘉世幸は剛柔流を武術として捉え他の那覇手の型や古武道も残したと言われる。
・沖縄県立糸満高等学校、琉球大学、沖縄刑務所に指導に赴いていた。 [6] [7] [8] [9]
著名な弟子
編集玉城 寿英
高嶺 朝睦
福地 清幸
饒平名 知繁
比嘉 世吉
伊志嶺 朝信
喜友名 朝有
福元 英吉
蔵下 英喜
大城 譲
宜保 成喜
又吉 清徳
比嘉世幸の系譜の現存する道場
編集・剛柔流国際空手古武道連盟 尚道館伊敷道場（沖縄県糸満市字名城）
・剛柔流国際空手古武道連盟 尚道館前田道場（沖縄県那覇市首里儀保）
・剛柔流国際空手古武道連盟 宜保道場（豊見城市字翁長）
・無心舘総本部道場（宮城県白石市）
脚注
編集- ^ 沖縄県立沖縄水産高等学校 50周年 / あけぼの印刷 / 1995
- ^ 『精説 沖縄空手道—その歴史と技法』上地完英著、1977年
- ^ [1]
- ^ [剛柔流国際空手古武道連盟][剛柔流国際空手古武道連盟}}
- ^ 沖縄空手道剛柔流尚禮館沿革
- ^ 空手の歴史 /宮城篤正/ おきなわ文庫 /1987
- ^ 剛柔流空手道教本/沖縄うちなーんちゅからて/守礼の手/當山全秋/おもろ出版 2003
- ^ 空手の歴史 /宮城篤正/ おきなわ文庫 /1987
- ^ 沖縄剛柔流空手古武道の自己研究 / 可成 伸敞 /1992
- ^ 空手の歩み / 外間哲弘 / 1984
- ^ 沖縄空手道・古武道の真髄 / 外間 哲弘 /那覇出版社/ 1999
- ^ [2]
- ^ 国際空手古武道連盟系譜
- ^ [3]
 | この項目は、人物に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（プロジェクト:人物伝、Portal:人物伝）。 |