正徳 (日本)

日本の元号 (1711–1716)

正徳(しょうとく、旧字体正德)は、日本元号の一つ。宝永の後、享保の前。1711年から1716年までの期間を指す。この時代の天皇中御門天皇江戸幕府将軍は徳川家宣徳川家継

改元

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朝廷が提示した5つ案から、幕府が新井白石に命じて選択させたのが「正徳」であったといわれている。なお、これに反発した林鳳岡は徳川家継の将軍就任を機に再度の改元を幕府・朝廷に働きかけたが失敗に終わっている[1]

出典

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  • 尚書』正義の「正徳者自」から。
  • 『尚書』大禹謨(第3段落)の「正徳、利用、厚生、惟和」から[2]。この文は、厚生省(現、厚生労働省)の名の典拠でもあり、「道徳を正すこと、国民の力と財産を活用すること、国民の生活を豊かにすること、この3つを調和させることが大切である。」という意味である。

正徳年間の出来事

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誕生

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死去

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西暦との対照表

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※は小の月を示す。

正徳元年(辛卯 一月 二月 三月 四月※ 五月 六月※ 七月 八月※ 九月※ 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1711/2/17 3/19 4/18 5/18 6/16 7/16 8/14 9/13 10/12 11/10 12/10 1712/1/8
ユリウス暦 1711/2/6 3/8 4/7 5/7 6/5 7/5 8/3 9/2 10/1 10/30 11/29 12/28
正徳二年(壬辰 一月※ 二月 三月 四月※ 五月 六月※ 七月 八月 九月※ 十月 十一月※ 十二月※
グレゴリオ暦 1712/2/7 3/7 4/6 5/6 6/4 7/4 8/2 9/1 10/1 10/30 11/29 12/28
ユリウス暦 1712/1/27 2/25 3/26 4/25 5/24 6/23 7/22 8/21 9/20 10/19 11/18 12/17
正徳三年(癸巳 一月 二月※ 三月 四月※ 五月 閏五月※ 六月 七月 八月※ 九月 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1713/1/26 2/25 3/26 4/25 5/24 6/23 7/22 8/21 9/20 10/19 11/18 12/18 1714/1/16
ユリウス暦 1713/1/15 2/14 3/15 4/14 5/13 6/12 7/11 8/10 9/9 10/8 11/7 12/7 1714/1/5
正徳四年(甲午 一月※ 二月※ 三月 四月※ 五月 六月※ 七月 八月 九月※ 十月 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1714/2/15 3/16 4/14 5/14 6/12 7/12 8/10 9/9 10/9 11/7 12/7 1715/1/6
ユリウス暦 1714/2/4 3/5 4/3 5/3 6/1 7/1 7/30 8/29 9/28 10/27 11/26 12/26
正徳五年(乙未 一月 二月※ 三月※ 四月 五月※ 六月※ 七月 八月 九月※ 十月 十一月 十二月
グレゴリオ暦 1715/2/4 3/6 4/4 5/3 6/2 7/1 7/30 8/29 9/28 10/27 11/26 12/26
ユリウス暦 1715/1/24 2/23 3/24 4/22 5/22 6/20 7/19 8/18 9/17 10/16 11/15 12/15
正徳六年(丙申 一月※ 二月 閏二月※ 三月※ 四月 五月※ 六月※ 七月 八月※ 九月 十月 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1716/1/25 2/23 3/24 4/22 5/21 6/20 7/19 8/17 9/16 10/15 11/14 12/14 1717/1/13
ユリウス暦 1716/1/14 2/12 3/13 4/11 5/10 6/9 7/8 8/6 9/5 10/4 11/3 12/3 1717/1/2

脚注

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  1. ^ 久保貴子「改元にみる朝幕関係」『近世の朝廷運営-朝幕関係の展開-』(岩田書院、1998年) ISBN 4-87294-115-2 P239-240
  2. ^ 川口謙二・池田政弘著『元号事典』(東京美術、1977年)
  3. ^ 『平安朝の事件簿 王朝びとの殺人・強盗・汚職』、2020年10月発行、繁田信一、文藝春秋、P162

関連項目

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