檜原村デマンドバス
檜原村デマンドバス(ひのはらむらデマンドバス)は、東京都西多摩郡檜原村で運行されているコミュニティバス(デマンドバス)である。愛称は「デマンドバスやまびこ」。村内の一般路線バス(西東京バス五日市営業所が運行)と交通空白地域を結ぶフィーダー線として運行する形態が特徴。車両はワンボックスカーを使用し(村では「ワゴンバス」と称する)、檜原村内のタクシー会社2社へ運行を委託している。
沿革
編集檜原村はその山がちな地形ゆえに平地が少なく、沢沿いに集落が点在しているが、道が狭かったりバス停から離れていたりといった要因で「交通空白地域」となった集落が複数あった。 それを解決するために検討されたのがデマンドバスの導入で、まず2008年2月15日、神戸地区・藤倉地区の2路線で実証運行を開始した。運行開始から2か月半の利用者数は、神戸地区952人、藤倉地区462人であった[1]。以降も運行体系を見直し実証運行を継続したのち、2011年4月1日に本格運行へ移行した[2]。
2010年7月2日より、笛吹地区・上平地区での実証運行も開始された[3]。 また、同様に2017年12月14日より泉沢・日向地区でも運行を行っている。[4]
運行内容
編集4路線の全便とも運行ダイヤが設定されているが、神戸線・藤倉線・泉沢日向線は定時便と予約便があり、予約便は予約がある場合のみ運行を行う。また、笛吹・上平線は完全予約制となっている。
- 運賃
- 100円均一、未就学児は無料。
- 車内で回数券を発売。
- 運転日
- 神戸線と藤倉線は平日のみ、笛吹・上平線は月曜日・水曜日・金曜日のみ、泉沢・日向線は火曜日・木曜日・土曜日のみ運転。土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12月29日 - 1月3日)は全便運休。
路線
編集- 神戸線:神戸園入口 - 神戸自治会館 - 大橋 - 春日神社 - 公営住宅入口 - 郷土資料館
- 大谷商事へ運行委託。定時便は下り4本・上り6本、予約便は下り3本・上り1本。
- 藤倉線:上白岩 - 月夜見入口 - 旧藤倉小前 - 藤倉バス停 - 総角沢回転場 - 藤倉バス停
- 横川観光へ運行委託。定時便は下り3本・上り6本。予約便は上り1本。
- 笛吹・上平線:人里バス停 - 西川橋バス停 - 檜原窯 - 西川橋バス停 - 笛吹入口バス停 - 笛吹自治会館 - 笛吹芝下
- 横川観光へ運行委託。完全予約制。下り4本・上り2本。
- 泉沢・日向線:檜原村役場前 - 上日向 - 泉沢回転場 - 和田向バス停 - 泉沢回転場 - 和田向バス停 - 上日向 - 檜原村役場前
- 横川観光へ運行委託。定時便は上下6本。予約便は上下2本。
脚注
編集- ^ 国土交通省総合政策局交通計画課. “檜原村(東京都):デマンドバス「やまびこ」実証運行 既存の路線バスに結節するフィーダー(支線)交通の導入”. 2009年7月2日閲覧。
- ^ 檜原村役場総務課 (2011年4月1日). “広報ひのはらNo.384「デマンドバス“やまびこ”神戸線・藤倉線が本格運行されました!!」”. 2011年8月21日閲覧。
- ^ 檜原村企画政策室. “檜原村デマンドバス“やまびこ”笛吹・上平線 実証運行”. 2010年12月17日閲覧。
- ^ “泉沢・日向線の運行概要”. 2020年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月3日閲覧。
関連項目
編集- 横川交通 / 西郡観光バス(横川グループ)
- 西東京バス五日市営業所 - 檜原村内を運行する一般路線バスを運行
- デマンドバス / フィーダーバス
- 日本のコミュニティバス一覧
外部リンク
編集- 公共交通 檜原村公式サイト