横関大
日本の小説家
1975年2月18日 -)は、日本の小説家・推理作家。静岡県富士宮市生まれ[2]。武蔵大学人文学部日本文学科卒業[1]。
(よこぜき だい、誕生 |
1975年2月18日(49歳) 日本・静岡県富士宮市 |
---|---|
職業 | 小説家、推理作家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士(文学) |
最終学歴 | 武蔵大学人文学部日本文学科卒業 |
活動期間 | 2010年 - |
ジャンル | 推理小説 |
主な受賞歴 | 江戸川乱歩賞(2010年) |
デビュー作 | 『再会』(2010年) |
ウィキポータル 文学 |
経歴
編集大学生のときに小説を書き始める[1]。当初は純文学を執筆していた[1]。大学卒業後、約5年間東京都内でアルバイトをしながら小説家を目指す[3]。カルチャースクールの創作教室に1年間通っていたときに、ミステリー系の短編を執筆したら評判がよく純文学からミステリーに転向する[1]。20代後半で地元に戻り富士宮市職員として働く傍ら[3]、2002年から8年連続で江戸川乱歩賞に応募し[4]、2006年「ライダーズ・ハイ」で、2007年「聖クレーマーの憂鬱」で、2008年「ハーネス」で、最終候補作に残る。2010年『再会』(応募時のタイトルは「再会のタイムカプセル」)で第56回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。選考委員の内田康夫は「よく練られたプロットと平明な文章力に力を感じさせ、受賞にふさわしい作品ではあった」、恩田陸は「目新しい題材は何もないのに、面白く自然に読ませるところに感心した」、天童荒太は「事件の派手さではなく、語り口で引っ張ったことを、高く評価したい」、東野圭吾は「背伸びすることをやめ、『乱歩賞の傾向と対策』のようなものから解放されたのが勝因だと思う」と評した。
文学賞受賞・候補歴
編集太字が受賞したもの
作品リスト
編集単著
編集「K2 池袋署刑事課 神崎・黒木」シリーズ
編集- K2 池袋署刑事課 神崎・黒木(2014年10月 講談社 / 2019年3月 講談社文庫)
- 収録作品:勲章 / 失態 / 幽霊 / 力走 / 遺言(文庫本のみ) / 祝儀 / 因縁 / 決別
- 帰ってきたK2 池袋署刑事課 神崎・黒木(2020年9月 講談社 / 2023年1月 講談社文庫)
「ルパンの娘」シリーズ
編集- ルパンの娘(2015年8月 講談社 / 2017年8月 講談社文庫 / 2020年10月 講談社青い鳥文庫)
- ルパンの帰還(2019年7月 講談社文庫 / 2020年11月 講談社青い鳥文庫)
- ホームズの娘(2019年9月 講談社文庫 / 2020年11月 講談社青い鳥文庫)
- ルパンの星(2020年9月 講談社文庫)
- ルパンの絆(2021年10月 講談社)
その他の作品
編集- 再会(2010年8月 講談社 / 2012年8月 講談社文庫)
- グッバイ・ヒーロー(2011年5月 講談社 / 2013年9月 講談社文庫)
- チェインギャングは忘れない(2011年11月 講談社 / 2014年9月 講談社文庫)
- 偽りのシスター(2013年5月 幻冬舎 / 2016年10月 幻冬舎文庫)
- 沈黙のエール(2013年9月 講談社 / 2015年9月 講談社文庫)
- スマイルメイカー(2015年5月 講談社 / 2018年3月 講談社文庫)
- 炎上チャンピオン(2016年4月 講談社 / 2021年1月 講談社文庫)
- マシュマロ・ナイン(2016年7月 KADOKAWA / 2020年2月 角川文庫)
- ピエロがいる街(2017年5月 講談社 / 2021年10月 講談社文庫)
- 仮面の君に告ぐ(2017年12月 講談社 / 2022年2月 講談社文庫)
- いのちの人形(2019年1月 KADOKAWA)
- 【改題】クローン・ゲーム 〜いのちの人形〜(2022年2月 角川文庫)
- 彼女たちの犯罪(2019年10月 幻冬舎 / 2022年10月 幻冬舎文庫)
- アカツキのGメン(2019年12月 双葉文庫)
- 誘拐屋のエチケット(2020年3月 講談社 / 2022年9月 講談社文庫)
- わんダフル・デイズ(2021年2月 幻冬舎)
- 収録作品:パピーウォーカー / ステーション / 時計の針 / ピーク / 幸運な男 / ランウェイ
- 罪の因果性(2021年6月 KADOKAWA)
- ゴースト・ポリス・ストーリー(2021年8月 講談社 / 2023年7月 講談社文庫)
- ミス・パーフェクトが行く!(2021年12月 幻冬舎)
- 忍者に結婚は難しい(2022年6月 講談社)
- 闘え!ミス・パーフェクト(2022年12月 幻冬舎)
- メロスの翼(2023年5月 講談社)
- 戦国女刑事(2023年11月 小学館)
アンソロジー
編集「」内が横関大の作品
- デッド・オア・アライヴ(2013年12月 講談社 / 2014年9月 講談社文庫)「クイズ&ドリーム」
- Wonderful Story(2014年10月 PHP研究所 / 2017年9月 PHP文芸文庫)「パピーウォーカー」
- Day to Day(2021年3月 講談社 / 2021年3月 講談社【愛蔵版】)「5/22」 - ルパンの娘
単著未収録作品
編集映像化作品
編集映画
編集テレビドラマ
編集- 再会(2012年12月8日、フジテレビ系「土曜プレミアム」枠、主演:江口洋介)
- ルパンの娘(2019年7月11日 - 9月26日、全11話、フジテレビ系「木曜劇場」枠、主演:深田恭子)[11]
- ルパンの娘 第2シリーズ(2020年10月15日 - 12月10日、全9話、フジテレビ系「木曜劇場」枠、主演:深田恭子、原作:ルパンの娘 / ルパンの帰還 / ホームズの娘)[12]
- キワドい2人-K2-池袋署刑事課 神崎・黒木(2020年9月11日 - 10月16日、全6話、TBS系「金曜ドラマ」枠、主演:山田涼介、原作:K2 池袋署刑事課 神崎・黒木)[13]
- 忍者に結婚は難しい(2023年1月5日 - 3月16日、全11話、フジテレビ系「木曜劇場」枠、主演:菜々緒)[14]
- 彼女たちの犯罪(2023年7月20日 - 9月22日、全10話、読売テレビ・日本テレビ系「木曜ドラマ」枠、主演:深川麻衣)[15]
脚注
編集- ^ a b c d e 2013年12月号掲載 著者との60分 『沈黙のエール』の横関 大さん, トーハン 2014年10月28日閲覧。
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.469
- ^ a b “挑戦8年、自然体で大願成就 第56回江戸川乱歩賞受賞 横関大さん”. 産経新聞. (2010年6月1日). オリジナルの2010年10月22日時点におけるアーカイブ。 2014年10月28日閲覧。
- ^ “「リアル」から少し離れる 作家・横関大(36)”. 朝日新聞. (2011年7月1日). オリジナルの2014年10月28日時点におけるアーカイブ。 2014年10月28日閲覧。
- ^ 2006年 第52回 江戸川乱歩賞|日本推理作家協会
- ^ 2007年 第53回 江戸川乱歩賞|日本推理作家協会
- ^ 2008年 第54回 江戸川乱歩賞|日本推理作家協会
- ^ 2010年 第56回 江戸川乱歩賞|日本推理作家協会
- ^ “年末年始にオススメ! 時代小説を楽しむW特集号!”. tree. 2023年1月9日閲覧。
- ^ “深田恭子との“ロミジュリ感”に瀬戸康史が手応え、「劇場版 ルパンの娘」初日迎える”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2021年10月15日) 2022年3月6日閲覧。
- ^ “深田恭子主演「ルパンの娘」今夜!泥棒と警官の禁断の恋”. シネマトゥデイ. (2019年7月11日) 2020年10月15日閲覧。
- ^ “橋本環奈、『ルパンの娘』続編に新キャストとして参加 “Lの一族”に復讐を果たす名探偵役に”. Real Sound (blueprint). (2020年9月9日) 2021年10月15日閲覧。
- ^ “山田涼介×田中圭が凸凹バディ役、「キワドい2人」放送スタート日が明らかに”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2020年8月17日) 2020年9月15日閲覧。
- ^ “菜々緒主演『忍者に結婚は難しい』に勝地涼、山本舞香、吉谷彩子、ともさかりえら出演決定”. Real Sound (blueprint). (2022年11月29日) 2023年2月22日閲覧。
- ^ “深川麻衣がドラマ「彼女たちの犯罪」で主演、前田敦子・石井杏奈と人生狂わせる”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年6月12日) 2024年2月2日閲覧。