樋口美雄
日本の経済学者 (1952-)
樋口 美雄(ひぐち よしお、1952年(昭和27年)11月23日 - )は、日本の経済学者。専門は、労働経済学・計量経済学。学位は、商学博士(慶應義塾大学・課程博士・1980年)。慶應義塾大学商学部教授・前商学部長・大学院商学研究科委員長、日本経済学会会長(第43代)、(独)労働政策研究・研修機構理事長を務めた。栃木県足利市出身[1]。
生誕 |
1952年11月23日(72歳) 栃木県足利市 |
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国籍 | 日本 |
研究機関 | (機関)慶應義塾大学 |
研究分野 | 労働経済学、計量経済学 |
母校 | 慶應義塾大学商学部 |
受賞 |
第34回日経・経済図書文化賞 第42回エコノミスト賞 |
略歴
編集学歴
編集- 1971年 栃木県立足利高等学校卒業
- 1975年 慶應義塾大学商学部商学科卒業
- 1977年 慶應義塾大学商学研究科修士課程修了
- 1980年 慶應義塾大学商学研究科博士課程修了・商学博士(慶應義塾大学)
教職
編集- 1977年4月 - 1982年3月 慶應義塾大学商学部助手
- 1982年4月 - 1991年3月 慶應義塾大学商学部助教授
- 1985年 - 1987年 コロンビア大学経済学部客員研究員
- 1989年10月 - 1991年9月 慶應義塾大学計算センター三田計算室副室長
- 1991年4月 - 慶應義塾大学商学部教授
- 1991年4月 - 慶應義塾大学院商学研究科委員
- 1993年 一橋大学経済研究所客員教授
- 1993年4月 - 1993年9月 三田メディアセンター副所長
- 1993年10月 - 1994年10月 三田メディアセンター副所長
- 1995年 - 1996年 スタンフォード大学経済政策研究所客員研究員
- 1995年 - 1996年 オハイオ州立大学経済学部客員教授
- 1996年4月 - 1997年9月 慶應義塾大学商学部長補佐
- 2009年5月28日 - 慶應義塾大学商学部長
研究職
編集- 財務省財務総合政策研究所特別研究官
- 2007年3月まで 経済産業研究所ファカルティフェロー
- 2005年4月 - 2008年9月 国民生活金融公庫総合研究所長
- 2008年10月1日 - 日本政策金融公庫総合研究所研究顧問
学会
編集- 2003年4月 - 日本経済学会副会長
- 2004年4月 - 東京経済研究センター代表理事[2]
- 2004年4月 - 法と経済学会理事
- 2012年6月23日 - (2013年6月22日) 日本経済学会会長
審議会等
編集- 内閣官房雇用戦略対話 構成員
- 内閣府地域社会雇用創造事業「選定・評価委員会」 会長
- 内閣府ワーク・ライフ・バランス推進官民トップ会議 委員
- 2007年 - 日本学術会議経済学委員会 委員長
- 2009年 - 文部科学省中央教育審議会 専門委員
- 2009年10月 - 2014年1月 内閣府統計委員会 委員長
- 2010年4月 - 内閣府ジョブ・カード推進協議会 会長
- 2011年3月 - (2013年3月) 中小企業庁中小企業政策審議会 委員
- 2013年5月 - 厚生労働省労働政策審議会 会長
- 2016年9月 - 働き方改革実現会議委員
- 2018年4月 - 労働政策研究・研修機構理事長[3]
- 2024年12月 - 日本学士院会員[4]
受賞・受章
編集著書
編集単著
編集- 『日本経済と就業行動』(東洋経済新報社, 1991年 ISBN 4492260404)
- 『変革の時代と現代日本の雇用システム 雇用促進大会講演から』(大分県高年齢者雇用開発協会, 1995年1月)
- 『労働経済学』(東洋経済新報社, 1996年2月 ISBN 4492812938)
- 『大学に行くということ,働くということ』(岩波書店, 1999年5月 ISBN 4000262203)
- 『少子高齢時代の雇用問題』(社会経済生産性本部生産性労働情報センター, 2000年4月 ISBN 4883720799)
- 『人事経済学』(生産性出版, 2001年7月 ISBN 4820117149)
- 『雇用と失業の経済学』(日本経済新聞社, 2001年11月 ISBN 4532132215)
共著
編集- (中馬宏之)『労働経済学』(岩波書店, 1997年10月 ISBN 4000045784)
- (山本勲)『わが国の高齢者雇用の現状と展望 雇用管理・雇用政策の評価』(日本銀行金融研究所., 2002年)
- (山本勲)『わが国の高齢者雇用の現状と展望 雇用管理・雇用政策の評価』(日本銀行金融研究所, 2002年)
- (二宮清純)『日本プロ野球改造計画』(日本評論社, 2005年3月 ISBN 4535554390)
- (八代尚宏、日本経済研究センターと共著)『人事経済学と成果主義』(日本評論社, 2006年)
- (新保一成、太田清)『入門パネルデータによる経済分析』(日本評論社, 2006年7月, ISBN 4535554676)
編著
編集- 『プロ野球の経済学』(日本評論社, 1993年 ISBN 4-535-58126-6)
- 『日本型ワークシェアリングの実践 仕事と暮らしを変える』(生産性出版, 2002年12月 ISBN 4820117459)
共編著
編集- (猪木武徳)『日本の雇用システムと労働市場』(日本経済新聞社, 1995年1月 ISBN 4532130832)
- (岩田正美)『パネルデータからみた現代女性 結婚・出産・就業・消費・貯蓄』(東洋経済新報社, 1999年10月 ISBN 4492221840)
- (太田清、家計経済研究所)『女性たちの平成不況』(日本経済新聞社, 2004年4月 ISBN 4532350913)
- (慶應義塾大学経商連携21世紀COE)『日本の家計行動のダイナミズムⅠ』(慶應義塾大学出版会, 2005年8月 ISBN 4766411803)
- (児玉俊洋, 阿部正浩)『労働市場設計の経済分析 マッチング機能の強化に向けて』(東洋経済新報社, 2005年12月 ISBN 4492394478)
- (慶應義塾大学経商連携21世紀COE)『日本の家計行動のダイナミズムⅡ』(慶應義塾大学出版会, 2006年9月 ISBN 4766412931)
- (瀬古美喜、慶應義塾大学経商連携21世紀COE)『日本の家計行動のダイナミズムⅢ』(慶應義塾大学出版会, 2007年10月 ISBN 9784766413854)
- (村上義昭、鈴木正明、国民生活金融公庫総合研究所)『新規開業企業の成長と撤退』(勁草書房, 2007年,平成20年度中小企業研究奨励賞経営部門本賞受賞,2009年度企業家研究フォーラム賞受賞)
- (財務省財務総合政策研究所)『人口減少社会の家族と地域―ワークライフバランス社会の実現のために』(日本評論社, 2008年)
- (山口一男)『論争日本のワーク・ライフ・バランス』(日本経済新聞出版社, 2008年4月 ISBN 9784532133528)
- (瀬古美喜、慶應義塾大学経商連携21世紀COE)『日本の家計行動のダイナミズムⅣ』(慶應義塾大学出版会, 2008年9月 ISBN 9784766415360)
- (鶴光太郎, 水町勇一郎)『労働市場制度改革 日本の働き方をいかに変えるか』(日本評論社, 2009年3月 ISBN 9784535555785)
- (吉野直行, 矢野誠)『論争!経済危機の本質を問う サブプライム金融危機と市場の高質化』(慶應義塾大学出版会, 2009年8月 ISBN 9784766416404)
- (瀬古美喜, 照山博司, 慶應-京大連携グローバルCOE)『日本の家計行動のダイナミズムⅤ』(慶應義塾大学出版会, 2009年9月 ISBN 9784766416589)
- (津谷典子)『人口減少と日本経済 労働・年金・医療制度のゆくえ』(日本経済新聞出版社, 2009年11月 ISBN 9784532353926)
- (鶴光太郎, 水町勇一郎)『労働時間改革 日本の働き方をいかに変えるか』(日本評論社, 2010年3月 ISBN 9784535556324)
- (府川哲夫)『ワーク・ライフ・バランスと家族形成 : 少子社会を変える働き方』(東京大学出版会, 2011年1月 ISBN 9784130511346)
- (瀬古美喜, 照山博司, 山本勲, 慶應-京大連携グローバルCOE)『日本の家計行動のダイナミズムⅥ』(慶應義塾大学出版会, 2010年6月 ISBN 9784766417517)
- (瀬古美喜, 照山博司, 山本勲, 慶應-京大連携グローバルCOE)『日本の家計行動のダイナミズムⅦ』(慶應義塾大学出版会, 2011年6月 ISBN 9784766418491)
- (鶴光太郎, 水町勇一郎)『非正規雇用改革 日本の働き方をいかに変えるか』(日本評論社, 2011年6月 ISBN 9784535556713)
- (瀬古美喜, 照山博司, 山本勲, 慶應-京大連携グローバルCOE)『日本の家計行動のダイナミズムⅧ』(慶應義塾大学出版会, 2012年6月 ISBN 9784766419467)
翻訳
編集- (清家篤と共訳)エドワード・P.ラジアー『人事と組織の経済学』(日本経済新聞社, 1998年9月 ISBN 4532131618)
- (樋口美雄 監訳,戎居皆和 訳)OECD 編著『世界の労働市場改革・OECD新雇用戦略 : 雇用の拡大と質の向上、所得の増大をめざして』(明石書店, 2007年6月 ISBN 9784750325699)
脚注
編集- ^ 日本経済新聞社・日経BP社. “JILPT理事長・樋口美雄さん 家業から労働に関心|エンタメ!|NIKKEI STYLE”. NIKKEI STYLE. 2022年10月17日閲覧。
- ^ No.26 (September 2004)東京経済研究センターニュースレター
- ^ (独)労働政策研究・研修機構(厚生労働省)
- ^ “学士院新会員に6人 数理工学の甘利氏ら”. 時事ドットコム. (2024年12月12日) 2024年12月13日閲覧。
- ^ “平成28年秋の褒章 受章者 東京都” (PDF). 内閣府. p. 3 (2016年11月3日). 2023年5月10日閲覧。 アーカイブ 2023年5月10日 - ウェイバックマシン
外部リンク
編集- 樋口 美雄(YOSHIO HIGUCHI)
- プロフィール - 樋口 美雄 - 慶應義塾研究者情報データベース
- 教員紹介 樋口美雄 - 慶應義塾大学商学部・商学研究科
- RIETI - 樋口 美雄 - 経済産業研究所フェロー紹介
- JILPT理事長・樋口美雄さん 家業から労働に関心 - NIKKEI STYLE エンタメ!それでも親子(2020/4/17)
- 副業は社員の働きがいにつながるか 樋口美雄氏に聞く 労働政策研究・研修機構理事長 - 日本経済新聞(2022年2月17日)
- 形骸化する春闘、政策で労働市場をデザインせよ 樋口美雄氏 - 日経ビジネス(2022年3月16日)
- 樋口美雄研究会 - ゼミ生によるサイト
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