榛名トンネル(はるなトンネル)は、群馬県高崎市渋川市の間にある東日本旅客鉄道(JR東日本)上越新幹線の山岳トンネル高崎駅 - 上毛高原駅間に位置し、総延長は15,350 m、最大土かぶりは約200 m。日本鉄道建設公団によって建設された。

榛名トンネル
概要
路線 上越新幹線
位置 群馬県高崎市北群馬郡榛東村北群馬郡吉岡町群馬県渋川市
座標 入口: 北緯36度23分23.2秒 東経138度59分24.4秒 / 北緯36.389778度 東経138.990111度 / 36.389778; 138.990111 (榛名トンネル入口)
出口: 北緯36度31分37.5秒 東経138度58分13.4秒 / 北緯36.527083度 東経138.970389度 / 36.527083; 138.970389 (榛名トンネル出口)
現況 供用中
起点 群馬県高崎市中里町
終点 群馬県渋川市川島
運用
建設開始 1972年(昭和47年)10月
完成 1981年(昭和56年)2月
開通 1981年(昭和56年)2月
所有 東日本旅客鉄道(JR東日本)
管理 東日本旅客鉄道(JR東日本)
技術情報
全長 15,350 m
軌道数 2(複線
軌間 1,435 mm標準軌
電化の有無 有(交流25,000 V50 Hz架空電車線方式
設計速度 260 km/h
勾配 7
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工事は大宮方より中里工区(400 m)、金古工区(2,900 m)、下新井工区(2,400 m)、長岡工区(3,700 m)、行幸田工区(2,600 m)、御蔭工区(3,350 m)の6工区に分けて行われた。 施工業者は中里工区がフジタ工業、金古工区が大成建設、下新井工区が飛島建設、長岡工区が西松建設、行幸田工区が鹿島建設、御蔭工区が前田建設

火山泥流堆積物からなる劣悪な地質と、最大湧水量110 t/minにも達する湧水のため掘削は困難を極め、注入、二段サイロット、圧気工法等を併用した。 トンネル湧水の排出による影響が地表部にも現れ、井戸水、かんがい用水、表流水の減少や枯渇が生じた[1]。また、1978年7月20日には榛東村山子田地内で30 mの大きさで陥没が発生。田畑と群馬県道154号新井下室田線が巻き込まれ、直下のトンネル内(下新井工区)へ大量の土砂が流出する事故が発生した[2]

関連項目

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脚注

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  1. ^ 「上越新幹線工事誌 大宮・水上間」昭和58年10月
  2. ^ トンネル 地面のむ 30メートルの穴 11世帯避難 地下75メートルで土砂崩壊『朝日新聞』1978年(昭和53年)7月18日朝刊、13版、7面