森万里子
もり まりこ 森 万里子 | |
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2010年3月 | |
生誕 | 日本 |
出身校 | 文化服装学院 |
職業 | 美術家 |
親 |
森敬 (経済学者) 森洋子 (美術史家) |
親戚 |
森泰吉郎(祖父・森ビル創業者) 森稔、森章(叔父) 伊達美和子(従妹・森トラスト社長) |
概要
編集1990年代の作品は、作者自身が登場する写真やビデオ映像によるものが主で、アニメの登場人物やサイボーグに扮した森自身が奇抜なファッションで街中や地下鉄の車内に登場している。そのほか、縄文時代のストーン・サークルをモチーフにしたインスタレーションや映像体験型の大型インスタレーションなどがある。1996年頃からは仏教、曼荼羅など日本人としてのアイデンティティを強く意識した映像体験型の大型インスタレーションなどを手掛けている。1990年代半ばからニューヨークを拠点に作品を発表している。
経歴
編集1988年、文化服装学院スタイリスト科卒業後、渡英。ロンドンのバイアム・ショウ美術学校(Byam Shaw School of Drawing and Painting)、1989年から1992年にはチェルシー美術大学(ロンドン芸術大学Chelsea college of art and design)で学ぶ。同年、ホイットニー美術館(ニューヨーク)が運営する独立作家助成プログラムで学び、1993年から作品を発表する。
1995年3月 - 4月には画廊アメリカン・ファイン・アート(ニューヨークAmerican Fine Arts, Co.)で初の個展を開催し、同年9月に日本で初の個展「MADE IN JAPAN」を東京の資生堂ギャラリーで開いた。
1996年のグルノーブル美術館現代美術展(フランス)を皮切りにアメリカやヨーロッパ各地で個展を開催する。1999年にミラノ(イタリア)のプラダ財団法隆寺夢殿をモチーフにした映像体験型インスタレーション「ドリーム・テンプル」を展示した。
2002年に母国日本で初の大規模な個展「森万里子 ピュアランド」(東京都現代美術館)が催されると「ドリーム・テンプル」も設置される。
2005年の第51回ヴェネツィア・ビエンナーレに参加して「Wave UFO」を展示。2007年にはグローニンガー美術館(オランダ)で回顧展が開かれる。
主要作品
編集- 『プレイ・ウィズ・ミー』(1994年)
- 『ティー・セレモニー』(1994年)
- 『サブウェイ』(1994年)
- 『スター誕生』(1995年)
- 『エソテリック・コスモス』(宇宙の秘儀)(1996 - 1998年)
- 『リンク・オブ・ザ・ムーン(巫女の祈り)』(1996年)
- 『ニルヴァーナ』(1997年)
- 『ドリーム・テンプル』(1999年)
- 『Wave UFO』(2003年)
- 第51回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2005年)出品作。
主な展覧会
編集- 「Mariko Mori」アメリカン・ファイン・アート(ニューヨーク)、1995年3月18日 - 4月15日
- 「MADE IN JAPAN」資生堂ギャラリー(東京)、1995年9月12日 - 9月30日
- 「Mariko Mori」グルノーブル美術館(フランス)、1996年6月23日 - 9月8日
- 「Mirage」ギャラリー小柳(東京)、1997年5月7日 - 5月27日
- 「Mariko Mori: Dream Temple」プラダ財団(イタリア、ミラノ)[1]1999年5月22日 - 6月15日
- 「MIRACLE」ギャラリー小柳、2001年5月30日 - 6月30日
- 「森万里子 ピュアランド」展、東京都現代美術館[1]、2002年1月19日 - 3月24日
- 「WAVE UFO」ブレゲンツ美術館(オーストリア[1])、2003年
- 「森万里子—縄文/光の化石トランスサークル」展、東京大学総合研究博物館分館、2004年[2] 「森万里子Tom Na H-iu(トムナフーリ)」、SCAI THE BATHHOUSE(東京)、2006年4月21日 - 6月3日
- 「縄文 光の化石 トランスサークル」展、京都造形芸術大学附属康耀堂美術館、2006年7月7日 - 9月18日
- 「Oneness」、グローニンガー美術館、2007年4月29日 - 9月2日、アロス美術館(デンマーク)2007年10月12日 - 2008年1月27日
主な受賞
編集- 1997年 第47回ヴェネツィア・ビエンナーレ優秀賞(Menzioni d'onore)。3Dビデオ作品「ニルヴァーナ」[1]
脚注
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参考文献
編集- 「特集 森万里子」『美術手帖』775号(美術出版社、1999年9月)
- 特集「森万里子 偏在する不在の存在」 森万里子インタビュー 執筆/清水敏男・飯田高誉・生駒芳子 美術誌『Bien(美庵)』13号(藝術出版社、2002年2月25日) http://web-bien.art.coocan.jp/bien-backnumber.html