森には真理が落ちている
『森には真理が落ちている』(もりにはしんりがおちている)は川原泉の漫画作品。『花とゆめ』1988年1号に掲載されていた。
あらすじ
編集主人公・雪村霙は高校三年生の少女。「浮世のワダカマリのない」(作中表現)人物であるため、他の人々と異なり、近所の森の主(純白の亀)を見ることができる。ある日、霙は森の主に蹴躓いて転倒、自分も亀の姿になってしまう。その様子をクラスメイトの氷室冬騎が目撃し…。
登場人物
編集- 雪村 霙(ゆきむら みぞれ)
- 「浮世のワダカマリのまったくない」ため、普通の人では姿も見えず、声も聞こえない、森の主であるましろのカメが見える。勉強はできるのだが、うっかり者であるため「2位の金縛り様」と呼ばれている。両親がおらず校長先生から援助を受けている。3−Aに所属。
- 氷室 冬騎(ひむろ ふゆき)
- 成績は学年で常に一番である。自分の出生に関し、疑問を抱いている。雪村霙と同じく3−Aに所属。
- 森の主
- ましろのカメの姿で、普通の人には姿も見えず、声も聞こえない。森を統べ、支配し、司る者。
- 氷室冬騎の母
- 心優しい性格で、冬騎が連れて帰った亀(霙)も、可愛がっている。
- 息子である冬騎から避けられている。
- 病床の男性
- 冬騎が母親との間に、わだかまりを作ってしまった元凶。
- 物語終盤、父親に連れて来られた冬騎(と亀の霙)に看取られ、他界。