棋太平
『棋太平』(きたへい)は、1985年8月[1]にエス・ピー・エスより発売されたX1/turbo用将棋ゲームソフト。本ソフトはその後も多くの機種に移植され、発売元のエス・ピー・エスにとって看板製品となった。X68000版では『棋太平68K』のタイトルで発売され、後にWindows版の元となった[2]。通信将棋バトル棋太平のサービスが開始され、PC版とネット版を統合の際にはそれぞれの開発チームが異なっていたため混乱したという[3]。
ジャンル | 将棋ソフト |
---|---|
対応機種 | X1/turbo |
開発元 | エス・ピー・エス |
発売元 | エス・ピー・エス |
人数 | 1人または2人 |
メディア | 5インチ2D |
発売日 |
1985年8月 |
概要
編集エス・ピー・エスの将棋ソフトとしては『HP王将』(MZ-2200版、X1版、MZ-1500版以外は『王将』の名称でキャリーラボ(MSX版はマイクロキャビン)より発売されていた)を前身とする[1][注釈 1]。
- 『HP王将』の機能は全て引き継いでいる[4]。
- 盤の上下をひっくりかえす機能がついており、立場を逆転することができる[4]。
- まったく新しい思考ルーチンにより強さ、スピードアップ[4]。
- 自由に定跡を登録[4]。
- グラフィックと漢字表示[4]。
- 人対人の将棋盤として使用可能[4]。
- テンキー・ジョイスティック・マウスが使える[5]。
- 雰囲気をだすため手カーソルで指す[5]。
- コンピューターが人間の指す手を覚えて思考ルーチンが成長、ワン・パターンがなくなり同じ手で何度も勝つことがなくなる[5]。
- 対局を再現することが出来る[5]。
- まったがある[5]。
当時の広告には、『棋太平の、その強さのイメージを騎馬武者に求めました。パッケージやオープニングタイトルの騎馬武者は、HP王将の単なるバージョンアップではないという事を意味しています。』としている[4]。 後にエス・ピー・エスでは本ソフトの棋力をアマ5、6級としている[1]。
シリーズ一覧
編集No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
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1 | 棋太平 | 1985年8月 |
X1/turbo [X1] MZ-2200/2000 [MZ22] PC-8801/mkII/SR [PC88] MZ-2500 [MZ25] |
エス・ピー・エス | エス・ピー・エス | [X1]5インチフロッピーディスク カセットテープ [MZ22]5インチフロッピーディスク カセットテープ [PC88]5インチフロッピーディスク カセットテープ [MZ25]3.5インチフロッピーディスク |
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2 | 棋太平 | 1986年 |
FM-7/77/AV [FM7] PC-9800シリーズ FMR-30/50/60/70 J3100 OASYS 30AX(SX)401 OASYS 30AF3 |
エス・ピー・エス | エス・ピー・エス | [FM7]3.5インチフロッピーディスク 5インチフロッピーディスク カセットテープ |
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3 | 棋太平 | 1986年9月 [6] |
MSX2 | マイクロキャビン | マイクロキャビン | ROM | |||
4 | 棋太平68K | 1991年5月 [1] |
X68000 | エス・ピー・エス | エス・ピー・エス | フロッピーディスク | |||
5 | 本将棋 | 1994年11月25日 |
ゲームボーイ | イマジニア | イマジニア | ROMカートリッジ | [注釈 2] | ||
6 | 棋太平 for Windows95 | 1995年 |
Windows | エス・ピー・エス | エス・ピー・エス | ||||
7 | スーパー将棋3 棋太平 | 1995年12月29日 |
スーパーファミコン | I'MAX | I'MAX | ロムカセット | |||
8 | インターネット将棋棋太平 | 1998年 |
Windows | エス・ピー・エス | エス・ピー・エス | ||||
9 | 棋太平GOLD | 1999年 |
Windows | ネットビレッジ | ネットビレッジ | ||||
10 | 棋太平GOLD | 1999年11月18日 |
ドリームキャスト | ネットビレッジ | ネットビレッジ | T-39801M | |||
11 | プロジェクトEGG 棋太平68K |
2013年2月5日 |
Windows | エス・ピー・エス | D4エンタープライズ | ダウンロード | [7] | ||
12 | プロジェクトEGG 棋太平 PC-8801 |
2013年5月14日 |
Windows | エス・ピー・エス | D4エンタープライズ | ダウンロード | [8] |
脚注
編集注釈
編集- ^ なおキャリーラボでは王将をバージョンアップした自社ブランド名義の将棋ソフト『飛車』を開発、王将シリーズとしてPC-6001mkIIなどシャープ製以外の機種に移植、発売した。
- ^ 棋太平8ビット版を移植したもの。週刊将棋監修。
出典
編集- ^ a b c d “SPS博物館”. Wayback Machine. エス・ピー・エス (2004年4月14日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ 電波新聞社 マイコンBASICマガジン1994年12月号 p.209 SPSスピリッツ
- ^ “週刊ソフトニュース 98.09.10号”. Wayback Machine. Vector (1998年9月10日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g 電波新聞社 マイコンBASICマガジン1985年09月号 広告
- ^ a b c d e 電波新聞社 マイコンBASICマガジン1985年10月号 広告
- ^ “マイクロキャビン 作品リスト[コンシューマソフトウェア]” (PDF). マイクロキャビン (2014年3月24日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ “株式会社D4エンタープライズ » Blog Archive » 『プロジェクトEGG』にて 2013年2月5日に『棋太平68K(X68000版)』をリリース”. D4エンタープライズ. D4エンタープライズ (2013年2月5日). 2023年11月9日閲覧。
- ^ “株式会社D4エンタープライズ » Blog Archive » 『プロジェクトEGG』にて 2013年5月14日に『棋太平(PC-8801版)』をリリース”. D4エンタープライズ. D4エンタープライズ (2013年5月14日). 2023年11月9日閲覧。