梶木 剛(かじき ごう、1937年5月8日 - 2010年5月19日)は、日本文芸評論家。本名は佐藤春夫。

経歴

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新潟県新潟市生まれ。1957年新津高校を卒業し、法政大学文学部に入る。在学中に、吉本隆明と出会い、雑誌「試行」に文学評論を発表する。1962年より千葉県の県立高校に教諭として勤務し、1998年に退職する。その後、弘前学院大学教授、法政大学大学院講師などを務めた。

2010年5月19日0時8分、千葉市中央区の病院で食道癌による敗血症のため73歳で死去。

著書

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  • 『古代詩の論理』試行出版部 1969年
  • 斎藤茂吉 』1970年 (紀伊国屋新書) 増補版、芹沢出版、1977年
  • 『思想的査証』国文社 1971年
  • 『存在への征旅』 国文社 1972年
  • 『知識の倫理』国文社 1974年
  • 夏目漱石論』勁草書房 1976年
  • 『宿命の暗渠』芹沢出版、1977年
  • 横光利一の軌跡』国文社、1979年
  • 長塚節-自然の味解の光芒』芹沢出版、1980年
  • 折口信夫の世界-まれびとの存在』砂子屋書房、1982年
  • 柳田國男の思想』勁草書房、1989年
  • 正岡子規』勁草書房、1996年
  • 『抒情の行程-茂吉、文明、佐太郎、赤彦』短歌新聞社、1999年
  • 『写生の文学-正岡子規、伊藤左千夫、長塚節』短歌新聞社、2001年
  • 『子規の像、茂吉の影』 短歌新聞社 2003年
  • 『文学的視線の構図―梶木剛遺稿集』 深夜叢書社 2011年
  • 『文学的思考の振幅』深夜叢書社 2012年
  • 『文学的思念の光彩』深夜叢書社 2012年

論文

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参考

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  • 『文学的思念の光彩』