梁 埈赫(ヤン・ジュンヒョク、朝鮮語: 양준혁1969年5月26日 - )は、大韓民国大邱広域市中区出身の元プロ野球選手外野手)。左投げ左打ち。現役時代に所属していたサムスン・ライオンズでの背番号10は、同球団の永久欠番となっている。

梁 埈赫(ヤン・ジュニョク)
Yang Joon-Hyuk
基本情報
国籍 大韓民国の旗 大韓民国
出身地 大邱広域市中区
生年月日 (1969-05-26) 1969年5月26日(55歳)
身長
体重
188 cm
95 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 一塁手外野手指名打者
プロ入り 1993年 1次ドラフト
初出場 1993年4月10日
最終出場 2010年9月19日
年俸 4億5000万ウォン(2010年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
ヤン・ジュンヒョク
各種表記
ハングル 양준혁
発音: ヤン・ジュニョク
ローマ字 Yang Jun-hyeok
本人表記: Yang Joon-Hyuk
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経歴

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アマチュア時代

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嶺南大学校の4年生だった1991年シーズンオフ、地域優先ドラフトで出身高校の所在地を保護地域で持つサムスン・ライオンズの指名を受けられず、ウェーバー方式で行われる2次ドラフトに流され、前年最下位だったサンバンウル・レイダースの指名を受けた。この時代の三星は打線に比べて投手陣が手薄だったため、地域優先ドラフトで左腕投手でもある金泰漢(キム・テハン)を指名した。

サンバンウルから巨額の契約金のオファーを受けたが、故郷である大邱市でプレイすることを希望してサンバンウルへの入団を拒否する。大学卒業後、兵役を遂行するため入隊して韓国国軍体育部隊(尚武フェニックス)に配属された。

第一次サムスン時代

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1年後、再びドラフトに出て地域優先ドラフトでサムスン・ライオンズの指名を受け、1993年に入団。この一連の入団の過程で、金泰漢と梁埈赫のどちらも逃したくなかったサムスンとの密約説が囁かれた。

1年目からレギュラー選手として出場し、首位打者新人王朝鮮語版を獲得するなど、主力の一人として活躍。

ヘテ時代

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1999年、梁は選手会の問題で球団と対立し、林昌勇との交換で黄斗聖などとともに3対1でヘテ・タイガースにトレードされた。

LG時代

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2000年にはヘテの財政難でLGツインズにトレードされた。

LGでは主力として活躍し、2001年シーズン後にFAを行使した。

第二次サムスン時代

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2001年オフ、古巣サムスンに復帰した。

2007年6月には韓国史上初の個人通算2000本安打を達成し、当時の打席、四球など複数の部門における韓国プロ野球個人通算記録保持者ともなった。

だが2008年は負傷以外でプロ入り後初めて2軍降格を経験し、連続2桁本塁打も15年で途切れる。

2009年4月14日ハンファ戦で、通算340号本塁打を記録し、張鍾熏(チャン・ジョンフン)の個人通算本塁打記録に並んだ(現在の記録保持者は李承燁)。しかしその直後、故障で2軍に降格した。故障から復帰した5月9日LGツインズ戦では341号本塁打を記録して、張鍾熏を抜いて韓国プロ野球の個人通算最多本塁打記録者になった。さらに7月14日斗山ベアーズ戦では史上初の通算350号本塁打も達成した。

40歳となり、2009年は故障もあってプロ17年間で初めて出場試合数が100を切り、規定打席にも達せず100安打未満に終わった。

1966年生まれの宋津宇などの引退で、41歳となった2010年には韓国プロ野球界最年長選手となった。

2010年6月3日起亜戦では通算試合出場数を2112に伸ばし、金敏宰の記録を抜いて通算出場試合の最多記録を更新した(現在の記録保持者は鄭成勲である)。7月24日のオールスター戦にも41歳で出場し、最年長出場記録を更新しただけでなく3点本塁打まで打ちファンたちを大いに興奮させた。

7月26日、同年限りでの現役引退を発表し9月19日大邱市民運動場野球場で梁の盛大な引退試合が行われ、背番号10はサムスンの永久欠番となった。

引退後

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2011年からは韓国のスポーツ専門チャンネル、SBS ESPNで野球解説者として活動し、バラエティ番組などにも出演している。

また野球普及のための財団、少年野球チームなどを設立するなど慈善事業を幅広く展開している。

プレースタイル・人物

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大柄な体格で蟹股に構え、スイング後のフォロースルーの際に両手をあげるような独特の打法は「万歳打法」と呼ばれて野球ファンたちに大変な人気があった。

J・ガイルズ・バンドの「Come Back」を原曲とする「ウィプンダンダン(威風堂々)」で始まる応援テーマは当時のサムスンの応援で最も盛り上がるものの一つだった。

個性的な打法だけでなく、バットコントロールも巧みで通算本塁打数の割に三振が少なく選球眼もよいため出塁率が高い。卓越した打撃技術を生かし、梁もこれまで韓国では4度の首位打者に輝いている。なお韓国プロ野球史上、初めて2回サイクルヒットを達成している。

主なポジションは入団初期はファースト、その後はライトレフトとポジションを移し40歳を超えてからは指名打者での出番が多かった。

私生活的な面では芸能人並みの口達者で、バラエティ番組に出演することもしばしば。

釣りが趣味で、プライベートな時間が取れたら必ず釣りに行くという。その腕前も相当なものらしく、ケーブル局の釣り番組に出演した経歴もあるほどである。

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
1993 サムスン 106 456 381 82 130 27 1 23 228 90 4 9 0 6 61 6 8 40 7 .341 .436 .598 1.035
1994 123 496 427 62 128 21 1 19 208 87 15 4 1 5 63 7 0 42 7 .300 .386 .487 .873
1995 125 527 438 81 137 34 1 20 233 84 8 2 0 6 77 8 6 50 7 .313 .418 .532 .949
1996 126 530 436 89 151 33 2 28 272 87 23 18 0 5 82 8 6 76 4 .346 .452 .624 1.076
1997 126 561 442 94 145 32 5 30 277 98 25 17 0 10 103 27 7 75 7 .328 .455 .627 1.082
1998 126 552 456 80 156 30 1 27 269 89 15 14 0 3 87 26 5 69 14 .342 .450 .590 1.040
1999 ヘテ 131 588 496 96 160 23 1 32 281 105 21 12 1 4 82 7 5 68 14 .323 .421 .567 .987
2000 LG 117 514 432 79 135 30 2 15 214 92 15 4 0 3 73 4 5 65 6 .313 .415 .495 .911
2001 124 531 439 79 156 20 3 14 224 92 12 5 2 8 80 4 1 55 9 .355 .499 .510 .959
2002 サムスン 132 437 391 60 108 23 2 14 177 50 2 3 0 1 39 3 5 56 9 .276 .349 .453 .801
2003 133 551 490 90 161 37 2 33 301 92 2 5 4 2 49 2 6 49 13 .329 .395 .614 1.009
2004 133 584 479 95 151 30 0 28 265 103 5 2 1 2 89 8 13 53 10 .315 .434 .553 .987
2005 124 463 394 61 103 15 1 13 159 50 10 3 0 2 62 5 5 44 16 .261 .367 .404 .771
2006 126 533 413 63 125 31 1 13 197 81 12 7 1 7 103 10 9 43 11 .303 .446 .477 .923
2007 123 544 442 78 149 34 0 22 249 72 20 8 1 2 91 15 7 44 12 .337 .456 .563 1.019
2008 114 443 385 49 107 16 2 8 151 49 1 1 2 2 46 4 7 37 10 .278 .264 .392 .756
2009 82 322 249 51 82 16 0 11 131 48 3 4 1 5 63 4 4 24 7 .329 .464 .526 .990
2010 64 175 142 10 34 6 0 1 43 20 0 1 0 2 28 2 3 20 3 .239 .371 .303 .674
KBO:18年 2135 8807 7332 1299 2318 458 25 351 3879 1389 193 119 14 73 1278 150 102 910 166 .316 .421 .529 .950
  • 各年度の太字はリーグ最高、赤太字はKBOにおける歴代最高。

韓国での獲得タイトル・記録

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サムスン・ライオンズ永久欠番である梁埈赫の背番号10

背番号

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  • 10(1993年 - 1999年、2001年 - 2010年)
  • 57(2000年)

脚注

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関連項目

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外部リンク

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